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2008年初旅いい旅ちょっと北のほうへ
目的地鎌先温泉へ
白石の町を見つめるように、クルマは山のほうにむかっていく。
そして、それほど山間に入る前に、目指す鎌先温泉の入口があった。本日の宿の駐車場があるが、肝心の宿はない。
とりあえず温泉街のほうにいってみたら?
狭くなる気配を見せる道を温泉街へとすすむと、おじさんにとめられた。宿の名前をいうと、まっすぐ進んでつきあたりという。
温泉街といっても、数軒しかない小さなところである。わざわざせまい谷間に寄せ集まっているというのが正しい。いわれたままにクルマをすすめるとすぐに両側に古い建物がせまってくる。そして、急坂。これ、通れるの?いっちゃっていいの?かなり不安。道は、突き当たりこそしなかったが、目指す旅館の玄関の真横へ。「一級旅館」の古びた看板。
とりあえずとめちゃう?クルマをおそるおそるとめると、にこにこしながらでてくる宿の方。気持ちよい応対。いい夜になりそうな予感である。
喫茶室でお茶を振る舞われ、そしてチェックイン。
部屋は、まあ、ちょっと古めの旅館といったところ。
さっそくお風呂で、一息。泉質は、ふたつあるらしい。ひとつは、いわくありの洞窟からわきだしている温泉。だれなんだろうねぇ、突然洞窟を掘り出したヒトって。
メインは、薬湯。なんか効きそう。ちょっとお風呂は狭いけど、お湯はいいね。
あとは、食事かぁ。知っているわたしはわくわく、知らないEさんは半信半疑。
山の温泉宿というと、山菜ばかりと思っている。でも、温泉はいいんだけどねぇ、が多いのは事実。
大正時代へ
時の橋をわたるとそこは大正時代。宮大工の技術による木造の建物が、今宵の舞台。
まずは、食前酒で乾杯。「今年もよろしく」「それ、きのうも言ったね」
料理は、和風と見せかけつつ、和洋中とりまぜて展開。でも、ばらけていない。あきさせない演出。テーマは、森の晩餐だって。
ビールは、ドラフトマイスターの講習をうけているんだって。泡がきめ細かいね。
豆乳しゃぶしゃぶは、まず湯葉をくみあげてから。でも、うまくくみあがらない。
火を入れ直してもらって、宮城野ポーク霜降り地養豚のしゃぶしゃぶ。ゆっくりしていたら、火が消えちゃった。大丈夫、余熱でいけるから。タラバガニステーキも生でいけるから、大丈夫。
焼き物が、まだあるの?地酒もらおうか?酒は蔵王だね。電話したら、あなたの名前でよばれちゃった。えへっ。
〆は、粕汁に炊き込みご飯。気がきいているね。なんかほっとするなあ、粕汁は。
どれもこれも美味しいよ。う〜ん、なんだろう、この心地よさは…。
鎌先の朝
いつになく暖かいこともあり、雪にはならず雨だった。朝には、その雨もあがり、今日はいい天気になるかと思われたが、結局、鎌先を出る頃には曇りだしてしまった。
いつの間に寝てしまったのだろう。だらっと起きて、お風呂にいって、そして朝ご飯。やはり旅館の朝ほど健康的なものはない。
新しい浴衣に着替えて、そして、ゆうべと同じ場所に案内されての朝ご飯。
きのう履き損ねて足が寒かったので部屋にあった靴下のような足袋を履いたが、おやじ靴下が白くなったみたいで、妙に透けてなまめかしいというか、気持ち悪いというか。
箸置きに一輪の花が生けてあるのが心憎い。
この土鍋は、白石名物のうーめんだ。とても美味しい。
もういっぱいだけごはんいい?今日だけは、食べすぎもきっと許されるよ。
食後にコーヒーをいただき、帰る前にまたお風呂。
チェックアウト11時がありがたい。
福島B級グルメ
そうか、この旅館で、結婚式を挙げることもできるのかぁ…。
なんてね、妄想をふくらます一行。ここまでは、妄想風味でお送りいたしました。
はい、妄想じゃなくて、いつか素敵な相手と来よう。そう誓う一行。今回のチーム湯あたり、土壇場に弱いO型班でございます。ノープラン!
というわけで、今日の予定は未定。
「石巻にカキでも食べに行こうか?」「いやいやいや、戻ってどうするんですか。」
「あした夕方から出社だから☆」「こちらは明日は朝から仕事です。」
なんとなく走り出して、うっかり山形に行きそうになるものの、雪の残る小坂峠を越えて福島へ南下。ここまでくれば、隊長の庭みたいなものである。あとは、隊長が運転しながら寝なければいいだけなのだ。
さて、そんなこんなでお昼。
福島の名物というと、果実は思いつくのだが、さて、おかずは?実は、餃子が名物らしいのである。
そのルーツは、満州からの引き揚げにあるという。福島にくるのもいったい何度目やら。そして、ついに
福島餃子とご対面!衝撃的にホールででてくるその訳は、円いフライパンで焼くから。しかも、たっぷりの油で焼いているので、半分揚がったような感じで全体的にぱりぱりしている。
あっさりして、ちょっと甘い感じもする。
たしかにビールにあう(すみません、お言葉に甘えてのみました)。
ごちそうさま。ちなみに、いかにんじんも美味しかった。
夜は、郡山へ。といっても、海鮮のうまいお店はお休み。のんでどうする。
郡山の中華もなかなかどうして。春巻は、ケチャップで食べるらしい。あひるのまんじゅうは、きちんと足までついているのだ。さすが、姑娘。かわいすぎるが、美味しいのだ。
今年は、いっぱいいい旅ができそうな予感がする南東北の2008初旅なのでした。
マタタビ ユクタビクルタビキャンペーン「スケッチブック賞」受賞作品(「福島B級グルメ」)
★審査員からのコメントをご紹介させていただきます★
◆このあひるまんじゅう、世界に広めたくなりますね。
あひるの出来を見る限り、もはやA級グルメです。
by蒸気さん (http://matatavi.com/extremeironing)
◆B級グルメのお話は読むほうも興味も持てるし、面白いですよね。
餃子おいしそう!
byうつみさん (http://matatavi.com/pictist)
◆行き当たりばったり、風の吹くまま旅をする楽しさが伝わってきました。
by三太郎さん (http://matatavi.com/sannakanishi)
◆文章が面白い。独特なテンポの文体に写真がマッチして、
思わず笑いがこみ上げる作品。
by勝ち犬@萌え旅女さん (http://matatavi.com/inui)
受賞作品や審査員のマタタビプロからのコメントは
ユクタビクルタビキャンペーンの受賞作品発表ページでも
ご紹介していますので、ぜひご覧ください。
【ユクタビクルタビキャンペーン受賞作品発表】
http://matatavi.com/campaign/camp1221_award
「ありがとうございました!」

