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沖縄本島 海をめぐる年の瀬
古宇利島へ
朝起きて、カーテンをあけるのを楽しみにしていた。
そこには、エメラルド色の海が広がっているはずだからである。
目が覚めて、カーテンをあけると、白砂の海岸、その向こうに期待通りの海が広がっていた。
南国、である。
クルマを名護へと走らせる。
まず向かったのは、古宇利(こうり)島。
わたしは、今回の沖縄行きで調べるまで知らなかった島である。
本部半島の北のつけねにあるこの島は、面積3.1平方kmほどの小さな島。
なぜこの島が最近よくでてきているのかといえば、2005年に古宇利大橋が開通したからである。
古宇利大橋は、全長1,960m。無料でわたれる日本では最長の橋だそうである。
R58を左折し、奥武島から屋我地大橋をわたり屋我地島へ。さとうきび畑にかこまれた道路をぬけ、古宇利島方面へ右折すると、道は古宇利大橋へと向かい一直線の下り坂になる。
そう、これがいい。
今までさとうきび畑に囲まれていた景色が、海に向かい一気に広がっていくのである。まるでどこか違う世界がその橋の先に広がっているような錯覚さえ覚える。
ここを一気に下りたい気もするが、なんだかこの景色をあっという間に味わってしまうのももったいない。
窓をあけて、海を感じつつ、のんびりと橋をわたっていく。幸い、後続車はない。いや、みんなゆっくりと走っている。
せっかくなので、島を一周してみる。
島内の道路は、狭い生活道路、注意して走る。
左右には、収穫期を迎えたさとうきび畑が広がっているので、眺望はきかないが、その沖縄らしい景色に青い空がなんだかいい。
軽トラの荷台には、ありえないくらいこんもりとつまれたさとうきび。それは、もうトラックとはいえない様相。
ポットホールというものを見てみたかったのだが、海岸沿いに降りる道は見つけられなかった。
この島には、アダムとイブの伝説に似た琉球の人類発祥の伝説があるという。
なんだか不思議な小島である。そんな伝説をたどる旅をしてみたい。
今帰仁城跡へ
美ら海水族館に向かう前に、今帰仁城跡へ。
ここは、13世紀頃につくられたとされる城跡で、世界遺産にも登録されている。カンヒザクラの名所でもあり、1月末から2月初めに満開になるという。
猫が出迎える窓口でチケットを見せ(販売所は違うので注意しましょう)、城跡へ。実は、門から続く階段は、戦後の整備によるものだそうだが、十分雰囲気がある。それにしても、広い。そして、石がごろごろしているので、足下には要注意だ。
その石積みが印象的。ここでどんな営みがなされていたのだろう。
こんどは、サクラを見に、ゆっくりと訪れたい。
美ら海水族館へ
今帰仁城跡に遠い歴史を思いつつ、いよいよ目的地、沖縄美ら海水族館へ。
例によって日程が押し気味。
他の公園内施設をめぐることはできなくなってしまったが、それはまた今度の楽しみということで。
ちょうど時間は16時前。今、美ら海水族館では「4時からチケット」実証実験をやっているそうで、午後4時以降の入館料を一律3割引にしている。とはいえ、事前にコンビニでチケット買っちゃったなぁと思っていたら、差額は返してくれるらしい。いたれりつくせりなので、時間がくるのを待つことに。
ジンベエザメやマンタが泳ぐ大水槽を早くみたい気持ちもあるけど、まずはヒトデをさわってから。サンゴ礁の水槽を泳ぐ色とりどりの魚に目を奪われ、不思議な形の魚に見入ってしまう。
シアターで沖縄の海を散歩したら、そのスクリーンの向こうにお目見えするのは…。
さあ、いよいよ黒潮の海、大水槽だ。あまりに大きすぎて大きさがよくわからないけれど、2階席に座ると視界がすべて水槽なのだ。そして、ジンベエザメのお食事の時間がやってくる。だから、水槽の間近まで近づくと、あまりの大きさに圧巻。水槽をゆうゆうと泳ぐジンベエザメは、体長およそ8m。マンタだって大きい。それが泳げる水槽っていったい。
ジンベエザメの食事は豪快。プランクトンを一気に吸い込み、水を拭きだしている。そこいらを泳いでいる小魚がよくぞのみこまれないモノだ。魚には、それぞれ好みというモノがあるというのが、この時間によくわかる。しかし、泳ぐことが許される魚と切り身になって魚に食べられる魚の違いっていったい。
およそ2時間。ちょっと駆け足気味ではあったけど、これは期待以上。次回は、日がな一日この公園にいてもいいかも。とはいえ、朝来ると駐車が大変そうだな。
外に出たら、ちょうど太陽が水平線に沈んでいくところだった。水平線に沈む太陽をみるのなんて、いったいいついらいなんだか。
2008年12月20日 ~ 2008年12月23日 取材

