2008年ドラフト補強ポイントを考えてみる(野手篇)
野手(34名) |
年齢 |
右打ち捕手8名 |
右打ち野手13名 |
左打ち野手13名 |
40 |
矢野 輝弘 |
|
金本 知憲 |
39 |
|
|
桧山 進次郎 |
38 |
|
|
|
37 |
野口 寿浩 |
|
|
36 |
|
|
|
35 |
|
|
|
34 |
|
今岡 誠 |
|
33 |
|
高橋 光信 |
|
32 |
|
新井 貴浩 |
秀太
赤星 憲広 |
31 |
|
前田 忠節 |
藤本 敦士
葛城 育郎 |
30 |
|
関本 健太郎
|
林 威助 |
29 |
浅井 良 |
山田 真介
藤原 通 |
平野 恵一
庄田 隆弘 |
28 |
|
|
|
27 |
|
|
鳥谷 敬 |
26 |
狩野 恵輔 |
|
|
25 |
岡崎 太一 |
桜井 広大 |
|
24 |
清水 誉 |
|
|
23 |
小宮山 慎二 |
大城 祐二
田中 慎太郎 |
坂 克彦 |
22 |
|
高橋 勇丞 |
|
21 |
|
前田 大和 |
|
20 |
橋本 良平 |
野原 将志 |
|
19 |
|
|
高浜 卓也
森田 一成 |
平均 |
28.0歳 |
27.1歳 |
29.3歳 |
チーム構成【右打ち左打ちでの分析】
春季キャンプ(宜野座:左8右11)
檜山、赤星、葛城、藤本、平野、鳥谷、庄田、坂
矢野、野口、浅井、狩野、清水
今岡、新井、関本、藤原、大和、野原
春季キャンプ(安芸:左3右10)
秀太、高浜、森田
岡崎、小宮山、橋本良
高橋光、前田、山田、桜井、大城、田中慎、高橋勇
新入団(左3右2)
平野、高浜、森田
新井、田中慎
秋季安芸キャンプ参加者(左5右11)
藤本、葛城、鳥谷、庄田、坂(右肘痛から復帰)
浅井、狩野(右肩腱板炎から復帰)、清水、小宮山、橋本良
関本、前田、山田(右足痛から復帰)、藤原、大和、野原
北京五輪予選召集
矢野
ウィンターリーグ参加者(ハワイ:左0右0)
休養(左5右7)
金本(左膝半月盤損傷)、檜山、秀太、赤星(腰椎骨折・ヘルニア)、林(右肩痛)
野口、岡崎(右肘痛)
今岡、高橋光、桜井(左膝痛)、大城(右手腱鞘炎)、高橋勇(左肩脱臼)
()内は怪我・故障による調整
チーム全体として平均年齢は微妙に上がりましたが、懸念していた左打ち野手は高卒野手を2名獲得したことで年齢構成も若返っており問題視する必要は無いでしょう。
次に左右の内訳を見ると、昨年よりバランスが取れてきた印象がありますが、やはり金本・桧山の将来的去就を踏まえると今季も左打ち野手を優先して獲得すべきと思われます。
内野は2007年に3名獲得しており潤沢なので外野手ということになりますが、懸念していた赤星の持病については平野の獲得で急場を凌げる補強は出来たので、長打力を兼ね備えた強肩外野手に注目です。
実際に戦力として計算できる黄色で示す主力選手に限って見ると、左打ち8名に対し右打ち5名で、昨年の懸念はFAで新井を獲得しましたが浜中放出で解消されておりません。
しかしながら白色・緑色で示す選手を含めると左打ち9名に対し右打ち11名と、ここでは右打ち野手の層が厚いことが伺えます。後は実績を積む段階ということで、桜井・狩野の成長度合いによっては補強ポイントとして考慮することになると思われますので今季の活躍を見守りましょう(^^)y
以上より長打力のある左打ち野手、特に外野手の層を厚くする方向性が見えてきます。
因みに35歳以上をピックアップしたのは人間ドック検診が35歳からなので(^^ゞ
|
レギュラー |
サポート |
2軍レギュラー |
育成 |
1塁 |
新井 貴浩 |
(葛城 育郎)・(林 威助)・高橋 光信 |
森田 一成 |
(岡崎 太一) |
2塁 |
平野 恵一 |
関本 健太郎・藤本 敦士 |
坂 克彦・藤原 通 |
(前田 大和)・(大城 祐二) |
3塁 |
今岡 誠 |
(新井 貴浩)・(関本 健太郎) |
野原 将志・高浜 卓也 |
(森田 一成) |
遊撃 |
鳥谷 敬 |
(藤本 敦士)・秀太・前田 忠節 |
前田 大和 |
(野原 将志)・(高浜 卓也) |
右翼 |
|
桜井 広大・(林 威助)・檜山 進次郎 |
庄田 隆弘 |
大城 祐二 |
中堅 |
赤星 憲広 |
(平野 恵一)・葛城 育郎・山田 真介 |
高橋 勇丞 |
|
左翼 |
金本 知憲 |
林 威助・(浅井 良) |
|
田中 慎太郎 |
|
|
|
|
|
捕手 |
矢野 輝弘 |
野口 寿浩・狩野 恵輔・浅井 良 |
岡崎 太一・清水 誉 |
橋本 良平・小宮山 慎二 |
チーム構成【迷スカウト蔵さん公認1ポジション4人制による分析】
各ポジション毎に4枠、ここに選手を当て嵌めることにより戦力のダブつきや空白を分析することで、某球団の様な戦力の無駄を無くし、効果的な補強をしていくことに主眼を置きました。因みにここでは監督の起用法は無視、あくまでも編成としてのバリエーションを基準としています。
一塁(3名)
基本的にレギュラー枠には外人が入いるのですがFAで新井を獲得したことにより純国産で検討します。
今季の起用法として、一軍では新井を軸に、サポート枠は右の代打として高橋光、2軍レギュラー枠として右肩の故障上がりということで森田を入れています。バリエーションとして一軍では林と葛城が出番を伺うことが想定されます。二軍では捕手の2ポジション対応で岡崎が出番を伺うことが想定され、状況によって他の捕手が入ることもあるでしょう。
編成的には特に補強の必要性は感じられません。
二塁(5名)
決め手に欠けていたポジションですがトレードで平野を獲得したことでより一層の活性化を促す意図が感じられます。
今季の起用法として、一軍では平野を軸に状況に応じて関本を、二軍では坂と藤原の昇格競争を想定しました。バリエーションとして二軍では大和と大城を育成枠に配置して、藤原の突き上げを想定しました。
編成的には藤本を煽る坂という流れが見えていますが、関本を煽るのが藤原では物足りないので、右打ちの即戦力を獲得するのが望ましいと思います。まあ理想を言えば大和が二塁で藤原を追い抜いて貰えれば補強の必要は無いんですが(^^ゞ
三塁(3名)
今岡が故障勝ちな状況で次に続く選手層が一番低いポジションでしたが新井を獲得したことで解消されました!!
今季の起用法として、一軍では今岡が復帰するとしても状況によっては新井が就くこともあるでしょう。関本は今季も二塁でレギュラー争いしつつ三塁のサポートという流れが想定されます。二軍では野原が昨年同様に2軍レギュラー枠を死守するのか、大和・野原がコンバートして高浜が入るのか興味深いところです。
編成的には二軍レギュラーの成長を待てる状況になったので特に補強の必要性は感じられません。
遊撃(4名)
鳥谷のフルイニング出場により編成的には楽なポジションです。
今季の起用法として、一軍では鳥谷のフルイニング出場が想定されますので、サポート枠は秀太・前田忠を入れていますが出番は想定しておらず、もしもの時は藤本がサポートという流れが想定されます。二軍では大和を本命として野原・高浜がどう絡むのか興味深いところです。
編成的には大和・野原・高浜と充実しており補強の必要性は感じられません。
外野(11名)
中堅に守備重視、両翼に攻撃重視で配置しました。
今季の起用法として、一軍では左翼は金本のフルイニング出場が想定されますので、サポート枠はポスト金本の筆頭であろう林を入れていますが、右翼でレギュラー獲りを狙うことになるでしょう。 その右翼にいた浜中のトレードにより今季は外国人による補強が想定されますが、サポート枠の桜井・林のどちらかがレギュラー争いしながら規定打席到達してこないと先が思い遣られます。中堅には赤星、サポート枠に代役として平野、打撃重視のバリエーションとして葛城、守備固めとして山田を想定しました。
二軍では庄田が一軍を伺い、高橋勇・大城・田中慎が二軍レギュラー定着を目指すことが想定されます。
編成的には桧山の去就および庄田の将来性を踏まえると左打ちの即戦力を獲得するのが望ましいでしょう。それと右の外野手が急務ということで浅井の本格的なコンバートが実現しなければ右打ちの即戦力を獲得して高橋勇と競争させることを視野に入れなければならないでしょう。また、育成枠にも余裕があるので最低1名は獲得するのが望ましいでしょう。
捕手(8名)
ポジションの適正上、ここだけは4名ではなく7名がベストかと思いますが、世代交代の準備を整える関係で一時的に増えています。
今季の起用法としては2007年と同様のスタートと思われますが世代交代を意識した激しい入替りが想定され、岡崎は一軍定着のチャンスと共に正捕手として適正の見極めが試される大事な年になるかと思われます。
編成的には人数は十分と思われますが、次期正捕手として10年以上レギュラーを張るメンバーかと言えば決め手に欠ける感が否めませんので現有選手とは違った個性の即戦力を獲得するのが望ましいと思います。
ここでのまとめとして、2008年の起用を想定した補強ニーズは
一塁 補強の必要なし
二塁 右打ちの即戦力(関本の競争相手)
三塁 補強の必要なし
遊撃 補強の必要なし
外野 左打ちの即戦力(桧山の後釜)と右打ち即戦力(浅井の本格コンバートが実らなければ)と育成枠
捕手 現有戦力と異なる個性の即戦力(狩野・岡崎・清水・小宮山の競争相手)
の3箇所あり、即戦力が4(二塁、外野2、捕手)、育成が1(外野)ということになります。
先の【右打ち左打ちでの分析】を踏まえた優先順位としては
@ 左打ち即戦力外野手(3拍子揃ったアスリートタイプか主軸を打てるスラッガーが望ましく高卒を含む上位候補)
A 右打ち即戦力外野手(高橋勇の競争相手として3拍子揃ったアスリートタイプの大卒が望ましい)
B 右打ち即戦力二塁手(大卒以上が望ましい)
C 現有選手と異なる個性の捕手(経験豊富な大卒以上が望ましい)
D 将来有望な大型外野手(高卒が望ましい)
ドラフト候補者は育成ポジションとイコールではありません。
今は外野手や捕手あるいは投手でも、入団後コンバートということは普通に行なわれています。
その意味で、
阪神に入団後は何処が空いているのか?(チーム事情)
その選手は何処が適正なのか?(長所をアピールする場)
を考えながら、スカウト気分で試合観戦すると、より楽しく見れると思いますよ〜〜〜♪