2010年ドラフト補強ポイントを考えてみる(野手篇)
野手(37名) |
年齢 |
右打ち捕手8名 |
右打ち野手14名 |
左打ち野手15名 |
42 |
矢野 輝弘 |
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金本 知憲 |
41 |
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桧山 進次郎 |
40 |
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39 |
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38 |
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37 |
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36 |
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35 |
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高橋 光信 |
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34 |
城島 健司 |
新井 貴浩 |
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33 |
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葛城 育郎 |
32 |
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関本 賢太郎
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林 威助 |
31 |
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浅井 良 |
平野 恵一
庄田 隆弘 |
30 |
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水田 圭介 |
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29 |
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鳥谷 敬 |
28 |
狩野 恵輔 |
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西谷 尚徳 |
27 |
岡崎 太一 |
桜井 広大 |
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26 |
清水 誉 |
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野原 祐也 |
25 |
小宮山 慎二 |
田中 慎太郎 |
大城 祐二
坂 克彦 |
24 |
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高橋 勇丞
上本 博紀 |
柴田 講平 |
23 |
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前田 大和
甲斐 雄平
藤川 俊介 |
田上 健一 |
22 |
橋本 良平 |
野原 将志 |
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21 |
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高浜 卓也
森田 一成 |
20 |
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藤井 宏政 |
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19 |
原口 文仁 |
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平均 |
27.9歳 |
26.6歳 |
28.9歳 |
チーム構成【右打ち左打ちでの分析】
春季キャンプ(宜野座:左6右11)
矢野、城島、狩野、清水
平野、鳥谷
新井、関本、上本、大和、野原将
金本、桧山、林、柴田
浅井、桜井
春季キャンプ(安芸:左9右11)
岡崎、小宮山、橋本、原口
坂、高濱、大城、西谷、森田
高橋光、水田、田中、藤井
葛城、庄田、野原祐、田上
甲斐、藤川俊、高橋勇
新入団(左2右4)
城島、原口
西谷、田上
甲斐、藤川
アリゾナリーグ参加者(アメリカ:左0右0)
秋季キャンプ参加者(安芸:左4右9)
狩野、岡崎、清水
鳥谷、平野、柴田、野原祐
桜井、上本、水田、大和、野原将、高橋勇
秋季キャンプ参加者(鳴尾浜:左7右5)
小宮山、橋本良
葛城、林、庄田、坂(右手首骨折から復帰)、大城、高濱(腰痛から復帰)、森田
浅井(右太もも痛から復帰)、田中慎、藤井
休養(左2右4)
矢野(右足首骨折のリハビリ)
金本、桧山
新井、関本、高橋光
()内は怪我・故障による調整
チーム全体として平均年齢は微妙に下がり世代交代の準備は着々と進んでいる印象があります。
左右の内訳を見ると赤星の突然の引退、藤本のFAにより、左打者が若干少ない印象があります。
実際に戦力として計算できる黄色で示す主力選手に限って見ると左打ち5名に対し右打ち4名でバランスは良さそうですが、36歳以下でみると左打ちで主軸を張れる選手が不足してくる傾向がみえます。白色・緑色で示す選手を含めると左打ち6名に対し右打ち8名となり、右打ち野手は成長段階で楽しみであるといえますが、左打ち野手は林だけと非常に厳しい状況であるといえます。
以上より即戦力左打ち野手の補強が急務であり、特に主軸を張れそうな打撃重視の方向性が見えてきます。
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レギュラー |
サポート |
2軍レギュラー |
育成 |
ニュートラル |
1塁 |
新井 貴浩 |
葛城 育郎 |
森田 一成 |
田中 慎太郎 |
高橋 光信
水田 圭介 |
2塁 |
平野 恵一(関本 健太郎) |
坂 克彦・上本 博紀 |
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西谷 尚徳(大城 祐二) |
3塁 |
関本 賢太郎(新井 貴浩) |
(坂 克彦) |
野原 将志(藤川 俊介) |
(橋本 良平) |
遊撃 |
鳥谷 敬 |
前田 大和 |
高浜 卓也 |
藤井 宏政 |
右翼 |
浅井 良 |
桜井 広大 |
藤川 俊介 |
高橋 勇丞 |
檜山 進次郎
庄田 隆弘 |
中堅 |
(平野 恵一) |
狩野 恵輔・柴田 講平 |
甲斐 雄平 |
田上 健一 |
左翼 |
金本 知憲 |
林 威助(葛城 育郎) |
野原 祐也 |
大城 祐二 |
捕手 |
城島 健司 |
(狩野 恵輔)岡崎 太一 |
清水 誉・小宮山 慎二 |
橋本 良平・原口 文仁 |
矢野 輝弘 |
チーム構成【迷スカウト蔵さん公認1ポジション4人制による分析】
各ポジション毎に4枠、ここに選手を当て嵌めることにより戦力のダブつきや空白を分析することで、某球団の様な戦力の無駄を無くし、効果的な補強をしていくことに主眼を置きました。因みにここでは監督の起用法は無視、あくまでも編成としてのバリエーションを基準としています。
尚、2009年より育成枠での人員増に伴いニュートラル枠を新設しています。
一塁(4名)
昨年から新井は一塁の方が適正と思っているので初心貫徹し、サポート枠は左の葛城を配置しました。
二軍レギュラー枠は森田の打撃に期待を込め、育成枠の田中慎とレギュラー枠を争う図式としています。バリエーションとして捕手の2ポジション対応で打席数を稼ぐことも想定されるでしょう。
編成的には特に補強の必要性は感じられません。
二塁(4名)
レギュラー枠は平野を軸に状況に応じて関本という図式、サポート枠は期待を込めて坂と上本を配置しました。
二軍レギュラー枠は坂と上本の入替えを想定し空席、その後を西谷とポスト平野として内外野を守れる大城を配置しています。
編成的には大城にポスト平野を担わせるのは荷が重そうな気配があるので走・守でレベルの高い選手を補強したいところです。
三塁(2名)
レギュラー枠は関本を軸にしていますが実際に起用されるのは新井なのでしょうね。
サポート枠はバリエーションとして左打ちで三塁を守れる坂、そして野原将を入れるか迷いましたが、二軍での実績が物足りないので、もう一年で結果を出して欲しいです。ということで二軍レギュラー枠は野原将を配置し藤川俊には野原将と競って欲しいところ、育成枠は空席ですが個人的には橋本の打撃を生かしたコンバートを期待しています。
編成的には右打者ばかりなので、左打ちのスラッガーを補強したいところです。
遊撃(4名)
レギュラー枠は鳥谷のフルイニング出場が想定されるので、サポート枠は経験を積ませる意味で大和を配置しました。
二軍レギュラー枠は高濱を、育成枠は藤井を配置することで左右のバランスも取れてます。
編成的には高濱が故障しなければ一番充実していると見受けら、補強の必要性は感じられません。
外野(12名)
中堅に守備重視、両翼に攻撃重視で右翼に右打者、左翼に左打者を配置しました。
レギュラー枠の左翼は金本、サポート枠はポスト金本の筆頭であろう林とバリエーションで葛城を配置しました。中堅は赤星の突然の引退により空席で当座は平野、サポート枠にポスト赤星の筆頭として柴田、そしてコンバート推進派として狩野を挙げました。右翼は桜井・浅井のガチンコ対決を期待していますが、中堅の守備力低下を踏まえると浅井を推し、サポート枠に桜井としています。
二軍レギュラー枠は野原祐・藤川俊・甲斐を配置し、育成枠に大城・高橋勇・田上を配置しました。
編成的には若手の成長次第ですが、赤星の穴が埋まるまで即戦力を補強し続ける必要があります。
捕手(6名)
ポジションの適正上、ここだけは4名ではなく7名がベストかと思います。
レギュラー枠は城島の補強により磐石、サポート枠は攻撃面で起用しないと勿体無いのでコンバート前提で狩野を配置し、これに伴い岡崎もサポート枠に配置しました。
二軍レギュラー枠には打の清水と守の小宮山を配置し、育成枠に橋本と原口を配置しました。
編成的には狩野が本格的にコンバートしようとも、補強の必要性は感じられません。
ここでのまとめとして、2010年の補強ニーズは
一塁 補強の必要なし
二塁 ポスト平野を担える走・守の秀でたバイプレーヤー
三塁 左打ちのスラッガータイプ
遊撃 補強の必要なし
外野 若手の成長次第によっては中堅を守れる即戦力
捕手 補強の必要なし
の3箇所あり、先の【右打ち左打ちでの分析】を踏まえた優先順位としては
@ 左打ち即戦力三塁手(大卒以上が望ましいが上位指名に相応しい高卒の逸材も可)
A No.1評価の即戦力外野手(左打ちで主軸を担える強肩なら尚よし)
B ポスト平野を期待できそうな二塁手(外野への順応も早そうなセンスを兼ね備える)
ドラフト候補者は育成ポジションとイコールではありません。
今は外野手や捕手あるいは投手でも、入団後コンバートということは普通に行なわれています。
その意味で、
阪神に入団後は何処が空いているのか?(チーム事情)
その選手は何処が適正なのか?(長所をアピールする場)
を考えながら、スカウト気分で試合観戦すると、より楽しく見れると思いますよ〜〜〜♪