ニコロ・アンマニーティ Niccol`o Ammaniti


review

ぼくは怖くない




南イタリアのむせ返る様な夏の熱気、少年の感じた不安、恐怖がリアルに伝わってくる。
映画「ニューシネマパラダイス」を観た時にも思ったけれど、イタリアのお母さんは子供にいつも怒っている、という印象がある。
この本でもマンマは怒ってばかり。
それは暑さのせいばかりでもないだろう。
抜けるような青空に影を射す、南部の貧困。
それゆえに起こった事件...。
色々と考えさせられるお話でした。