小学生の頃に青山みるくのイラストに惹かれて買った本。
本棚の整理をして久々に読み返してみました。
訳文のせいか、道徳の教科書のよう。そして、実にアメリカ的。
この作品が書かれた頃は、少女がいかに"家庭の良い主婦"として成長するかどうかが重要なようで、それが今読むと少しひっかかる。
小さい頃は何のためらいもなく、苦難を乗り越えるケティの姿に感動したんだけどなぁ。
嫌な大人になってしまった(^_^;)
このシリーズの中で一番好きな話。
わくわくする寮生活の様子と魅力的な友達、お約束の事件。
ローズ・レッドが好きで、あんな友達欲しいなぁと思いながら読んだものでした。
ワッフルを食べるシーンがとても美味しそうで、久々に読んでまた食べたくなりました。
実は、シリーズの中で一番嫌いな話。
昔読んだ時も、色々ひっかかるところがあったのだけど、今読み返してその原因がわかりました。
ヨーロッパで嫌われるアメリカ人旅行者そのもの。
今読むと、リリーがあまりに悪役を押し付けられているようで少々気の毒。
アメリカ的ハッピーエンドが好きな人には問題ないお話です。
ケティの結婚式と、クローバーの西部での生活の話。
ケティはかつてのお転婆少女から完全無欠のレディへと成長しますが、クローバーは割と小さい時から良い子。
そのせいか、少々印象が薄い。
フィルの病気療養のために西部へ移った筈なのに、話の方は弟そっちのけで、クローバーの婿選びがメインとなってます(笑)。