かわい 有美子 (かわい ゆみこ)


review

夢色十夜




古き良き時代を穏やかな文章で綴った幻想的な短編集。
なのに、読んでいるこちらは、どうしてこんなに悶死しそうなんでしょう(笑)?
普段はボーイズ●ブを多く手がけている作家さん。
絶対狙ったでしょう?と勘繰りたくなるほどの寸止めっぷり。
よって、頭の中でめまぐるしく脳内補完されるのです。
恐るべし、寸止め。
というか、自分の腐れ具合が一番怖かったりして(^_^;)

夢色十夜 二の巻




「人魚秘話」が切なくて好き。
倉さんの焼きもちという素敵なオマケつきです♪
この時代の礼儀正しさ、美意識がとても素敵。
自分の日常を振り返って反省することしきり。





夢色十夜 三の巻




三冊で終わってしまうなんて、腹八分目どころか、全然足りません。
倉さん、アナタ鈍すぎです。
どれほどの意味かわからなかったら、アタシが懇切丁寧に解説するからさぁ。
もう少し、臨海学校や学生時代のエピソードをしっかり書いてくれるとよかったんだけど・・・。
でもあの終わり方は、有終の美と言えましょう。


今、風が梢を渡る時(前編)(後編




「夢色十夜」から時代は大正に遡り、美形担当も金持ち坊ちゃんから貧乏苦学生へ。
でも基本?の古き良き時代、ほんのりBLは変わりません。
すべて丸く収まり過ぎな感も否めませんが、ハッピーエンドはいいものです。