七海 花音


review

東京少年王―秘密の聖堂



イタイ設定がパワーアップ。
大笑いできました。
だって、学校主催のバザーの出品物候補が、ストラドにコートダジュールの別荘!
すげ〜!!
コートダジュールの別荘、欲しいぞ。
(だって、某シリーズの貴公子様のバカンスが覗けるではないの!)
これと、秀麗と高校王子がリンクするらしいけど、東京にそんな学校ばっかりあったら、私、笑い死にするかもしれない。 (2004.10.01)

東京少年王―闇の貴公子参上



今回もツッコミどころ満載で楽しく読めました。
テッシー登場のくだりは、無理やりな感じがしてかなり苦しいけど(^_^;)
でも、テッシー好きだから、何でもいいや。
フランス語もできちゃう礼一さまもいいけど、礼一パパに惚れました。
筋の通った美中年、素敵♪
毒舌なお義母さんもいい味出していて、当分このシリーズは楽しめそう。(2005.04.04)

東京少年王―十六歳革命



全シリーズ制覇している七海作品。
実は、これが一番好きだったりします。
レギュラーの悪役がわかりやすい上、七海作品お約束の“天使のショタキャラ”がいないというのが重要。
ミランのジュリアン、秀麗の悠里は、本当に苦手なので。
高校王子の尚は、あの年で語尾が「〜でしゅ」とかになるのが痛いけど、恵に軍隊式?に鍛えられているので、何とかOK。
今回の話も実にわかりやすく、地に足のついた生活云々の下りで、「ラピュタかよ」とツッコミを入れつつも、概ね楽しめました。(2005.11.11)

東京少年王―謎の仮面優等生



義兄弟のうち、兄ほど話題にのぼらなかった弟・洋一の話。
毎度毎度、その天使のような完璧な人柄を大絶賛されている兄に対して、あまりに影の薄かった弟君。
何かあるんじゃないか、と思っていたら、期待通り"何か"ありましたね〜。
いいですね、このお約束な展開。
いつもながら素敵すぎるお義母さんと、バイ●ンマンのような愛すべき悪者キャラの住井君&キングも楽しませてくれました。(2006.05.09)

東京少年王―獅子の目覚め



小学館の文庫担当者のセンスがわかりません。
新しい文庫を作るのはいいとして、なんで「ルルル文庫」(少女向け)と「ガガガ文庫」(少年向け)という思わず失笑してしまうようなネーミングなのでしょう?
そんな大人の事情の煽りを食って、このシリーズも強制終了。
ただ、新文庫でまたこの主人公を書くようですが。

その仕切り直しのために、なんともベタな“主人公の新たな旅立ち。海外留学へ”というエンディング。
あまりのベタっぷりに、読んでいるこちらが気恥ずかしくなってしまいましたよ。
今回の受難も、これまたベタな時事ネタ“株取引によるマネーゲーム”。
凛太郎の住まいのグラスタワー自体、現実にマネーゲームが繰り広げられていた六本木ヒルズがモデルなことは言わずもがな、ですし。
あんなしょうもないことをしでかした住井君のその後が気になりますが、小笠原先輩の旅立ちは良かった。
この辺が小物と大物の違いなのかしらね。
あっさりし過ぎていて少々拍子抜けの感もあるんだけど、式が終わって真っ先に気になる相手のところに来るというのは、可愛いじゃないか。
このツンデレめ。
秀麗も12月で終了。
27冊か。
長かったなぁ、本当に。
ミランから全て持ってるなんて、どんだけ好きなんだ、私は。
素敵ネーミング新文庫でも、どんな“トンデモ設定”を見せてくれるのか、楽しみです。(2006.10.19)

夢の中で少年は―秀麗学院高校物語(23)



まぁ、よく手を変え品を変え、主人公に与えられる受難を考え付くものだ。
感心感心。
すごいよ、とうとう涼くん、福の神になっちゃった(爆笑)
次回作では一体何になるんだろう?
ベルギー、私も今一番行ってみたいところ。 生カリヨン聴きたい〜!!
(2005.02.03)

約束の少年―秀麗学院高校物語(24)



なっちゃん受難の話。
いつもの如く大団円で終わってますが、後継者問題とか遺産相続とかこれからが大変ですよと余計な心配をしてしまいます。
そうそう、24冊目ですってよ。
毎度同じパターンでネタ考えるのも大変だよな、と思ったけど、毎度毎度同じような感想を抱きながらも買い続ける私もどうかと思う。(2005.06.04)

伝説の少年―秀麗学院高校物語(25)



う〜ん。
話の内容は覚えているのに全然印象に残らなかった。
空き地をショッピングセンターにするか公園にするか、というあまりにもありがちなネタのせいだろうか…。
作者が書きたいことを書き切った、というのは伝わってくるんだけど。

不思議の旅の少年たち―秀麗学院高校物語(26)



今年のゴールデンウィークにちょうど行ったオランダ・ベルギーが舞台だったので、臨場感たっぷりに読めました。
行かなかったのは、ペギン会修道院くらいかな。
クリスマス時期にヨーロッパに行ったことがないので、行ってみたくなりました。
今回は先生目線もあって、新鮮で良かった。
ただ、オチはこれ全然納得がいかない。
この作者さん、恐らくクリスチャンなんだろうけど。
いくら困っているからといってスリは犯罪だし、それをいけしゃあしゃあと「神の声が聞こえて」と都合よく纏めるのはいかがなものか。
特に、このお金自体人から預かったものだし。

“奇蹟”のお陰で最終的には涼が得をしているから結果オーライ♪、とはとても思えない。
この辺の感覚は、宗教観が違うとどうしようもないものなのか…。
(2006.08.04)

少年飛翔期―秀麗学院高校物語(27)



予想通りの大団円。
27冊つきあった私にもお疲れ様、と言いたい。
最初の頃はBL風味だったお話も、いつの間にか厚い友情物語に。
ここまでくるとスカッとするキャラの設定や、突っ込みどころ満載の受難劇の数々。
思う存分楽しませてもらいました。
素敵ネーミングの新文庫での新作も楽しみです。
(2007.01.04)