An Evening with YES Music Plus
 


 
 
 
1990年
3月1日(木) 東京・NHKホール
3月2日(金) 東京・NHKホール
3月4日(日) 東京・NHKホール
3月5日(月) 大阪・フェスティバルホール
3月7日(月) 横浜・文化体育館
3月8日(水) 東京・中野サンプラザ
  
   Vocals Jon Anderson
Drums Bill Bruford
Guitar Steve Howe
Keyboard Rick Wakeman
Bass Tony Levin
 
(カッコ内は収録アルバム名)
 
Opening: Young Persons Guide to Orchestra
1. Jon Anderson Medley
  Time and a Word (Time and a Word)
        〜Owner Of A Lonely Heart (90125)
        〜Teakbois (Anderson, Bruford, Wakeman, Howe)
2. Steve Howe Solo
  Clap (The Yes Album)〜Mood For A Day (Fragile)
3. Rick Wakeman Solo
  Madrigal (Tormato)
     〜Gone But Not Forgotten〜Catherine Parr〜Merlin The Magician
4. Long Distance Runaround (Fragile)
5. Bill Bruford solo
6. Birthright (Anderson, Bruford, Wakeman, Howe)
7. And You And I (Close to The Edge)
8. I've Seen All Good People (The Yes Album)

<INTERMISSION>

9. Close To The Edge (Close to The Edge)
10. The Meeting (Anderson, Bruford, Wakeman, Howe)
11. Zou-San(象さん)
12. Brother Of Mine (Anderson, Bruford, Wakeman, Howe)
13. Heart Of The Sunrise (Fragile)
14. Order Of The Universe (Anderson, Bruford, Wakeman, Howe)

<Encore>
Roundabout (Fragile)/Starship Trooper (The Yes Album)

 
投稿、ご意見はこちら
 
ファンならびにプログレ好きなら誰でも知っている、YES「南北朝」時代のツアー。全米No.1ヒット“Owner Of A Lonely Heart”でバンドの寿命は格段に延びたわけだが、「商業主義のバンドにはいられない」とヘソを曲げたAndersonがYESを脱退、Squireを除く全盛期メンバーを呼んで結成したのがAnderson, Bruford, Wakeman, Howe。YESの名前を使おうとしたところ、Squire、Whiteの2人と権利関係でモメてしまい、このようなミもフタもない名前でアルバムを出し、ワールドツアーを行いました。

何せ、レコードで何千回と聴いてきた“Close to The Edge”がナマで観られるんで、前夜は興奮して寝られないままコンサートに臨んだのであった。しかし曲中もっともアグレッシブなはずのイントロ部の演奏には、「トロくてハエが止まりそう」((C)2ちゃんねる・名無しさん)という感想が寄せられるほどまったりとしており、YES名義で行われた1998年の演奏でもこの感は否めなかった。SE(効果音)から始まりテンションを最大値に盛り上げた後、水がほとばしるようにはじける性急なプレイは、彼らの歳を考えたらもう望めないのだろうか(やはり“Yessongs”の演奏は神技だ)。

それでも、この当時は彼らもまだ40代。ピンとはりつめたHoweのアコースティック・ソロにはため息が出たし、音階をつけた六角形のタムを背面にびっしりとはりめぐらせ、それを鮮やかに素手で叩いていくBrufordのパフォーマンスにも開いた口が塞がらず、しばし呆然としたものだった。

私の隣の隣の席にいたにーちゃん(もうおっさんだったかな)は、曲の合間にひっきりなしにBrufordの名前を呼ぶもんだから、そのたんびに現実に引き戻され、余韻に浸れる雰囲気ではなかった。そういうことは森高のコンサートでやってくれたまへ。

初日のステージを観て思ったことは、88年のYES、Big Generatorツアーに比べるとロックコンサート然としていなくて、なんだか室内楽でも聴きに来たような気分になったことだった。(3/1 NHKホール、Issei)
 
 
1990年の年表へ 掲示板へ
年表一覧へ