Gong 1996
 


 
 
 
1996年

6月6日(木)名古屋・Club Quattro
6月7日(金)大阪・Club Quattro
6月8日(土)東京・On Air West
6月9日(日)東京・On Air West
6月11日(火)京都・礫々
6月12日(水)岡山・ペパーランド


  
   Vocals, Guitar Daevid Allen
Voice Gilli Smyth
Drums Pip Pyle
Bass Mike Howlett
Sax, Flute Didier Malherbe
Guitar, Synthesizer Steffy Sharpstrings


 
  • PART.1:
    1. OPENNING
    2. YOU CAN'T KILL ME
    3. RADIO GNOME INVISIBLE
    4. I AM YOUR PUSSY
    5. POT HEAD PIXIES
    6. I NEVER GRID BEFORE
    7. PROSTITUTE POEM
    8. EAT THAT PHONE BOOK
  • PART.2:
    1. (BLOOMDID IMPROVISATION)
    2. OILY WAY
    3. OUTER TEMPLE
    4. INNER TEMPLE
    5. (GILLI'S MESSAGE)
    6. GET IT INNER
    7. MASTER BUILDER
    8. (GILLI'S TRANSAMBIENT TUNE)
    9. THE ISLE OF EVERYWHERE
    10. YOU NEVER BLOW YR TRIP FOREVER
  • ENCORE:
    1. DYNAMITE/I AM YOUR ANIMAL〜SELENE〜CAMEMBERET CODA(MEDLEY)
(これは残念ながら名古屋のセットリスト。筆者が見た東京のは見つかりませんでした)
 
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Gongはフランスのプログレバンドで、卓越とした演奏力となにやら「ほにゃらら」とした脱力感とが共存するフシギなグループ。リーダーはオーストラリア人のヒッピー、Daevid Allenです。

1995〜96年ごろといえば、なんだかGerman Progressiveの人たちを含め「うれしいけど、興行的にどう?」という顔ぶれのアーチストの来日が続いていて、一体次にはどんな人たちが呼ばれるのだろうと相当ワクワクしておりました。そんな折、Gongが来日するという報せが。

マニアックなバンドだし、興行主の趣味で呼んだとしか思えないな。人集まるのかな。半信半疑のままコンサートに行ってみたら、本当にAllen翁がPothead PixyのTシャツ着て現れたのでありました。客席はオールスタンディングでみんな歌いまくり。もちろん、80年代の洋楽コンサートにあったように「話題性があったから来ちゃった」とか「彼がファンだからついてきた」という輩はいなくて、みんなディープなファンなもんだから、Allenが出てきたら「きゃー」と大騒ぎ。On Airは立ち見にもかかわらず満員でした。ああそうか、これくらいの規模の会場でこれだけ人が入ればペイしそうだな。しかしGongのファンがこんなにいたとは!と独り言をつぶやいていたのでした。筆者も含め、「2度と見られないかも」という人たちが詰め掛けたに違いありません。

Part1からPart2の前半までは“Flying Teapot”とか“Angel's Egg”などユーモラスで浮遊感溢れるアルバムからの選曲。そして後半は怒涛の“You”へ。演奏はなかなかすさまじく、すっかりAllenマジックにトリップしてしまったのでした。Allenはなんだかインチキくさくて、新興宗教の教祖みたい。それがまたラブリーで、女の子(子と呼んでいいのか?もういい歳だったしね)の黄色い声援を浴びていました。“Flute Salad”のDidier Malherbeのフルートも美しかったなぁ。それにメドレーで続く“Oily Way”では全員大合唱。なかなかいいコンサートでした。

ところで、Gilli Smythが客席に向かって放った一言“Don't Follow Your Parent!”ってのはなんだったのでしょう。みんな10〜20代をとうに過ぎたオジサン、オバサンで、下手したら親になっているんだってば!

さらなる詳細データについては、下記サイトをご覧ください。
http://homepage3.nifty.com/neurobeat/gong/

(issei)
 

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