【Jon Anderson 2006】


 

2006年

4月17日(月)東京・東京国際フォーラム
4月20日(木)名古屋・Club Quattro
4月21日(金)大阪・Club Quattro
   Vocals, Guitar, Keyboard Jon Anderson



-MIDI Guitar-
01. Opening
02. Harmony
03. Long Distance Runaround 遙かなる想い出
04. Father Sky
05. 〜Standing Still
06. 〜Bring On The Day
07. Yours Is No Disgrace ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス
08. MC(日本語訳つき) (MIDIギターについて)
09. Richard リチャード
10. MC(日本語訳つき) (レゲエについて)
11. You Lift Me Up
12. MC(日本語訳つき) (仏陀について)
13. Buddah Song
14. MC (about VANGELIS/ヴァンゲリスとの出会いについて)
15. I'll Find My Way Home
-Piano-
16. Piano Solo〜Set Sail
17. 〜Close To The Edge 危機
18. 〜Who Could Imagine ?
19. 〜Time And A Word 時間と言葉 
20. 〜The Revealing Science of God (Dance of the Dawn)
    海洋地形学の物語:「神の啓示」
-Acoustic Guitar-
21. MC
22. "チューリップ" (童謡コーナー)
23. Show Me ショウ・ミー
24. Nous Sommes Du Soleil
   海洋地形学の物語:「儀式」から
25. MC
26. "さくら" (童謡コーナー)
27. MC
28. Owner Of A Lonely Heart ロンリー・ハート
29. Wonderous Stories 不思議なお話を
-MIDI Guitar-
30. MC(日本語訳つき) (ホワイト・バッファローについて)
31. White Buffalo
33. MC
34. State Of Independence ステート・オブ・インディペンデンス
35. And You And I  同志
36. Soon スーン〜「錯乱の扉」から
Encore :
37. MC
38. Roundabout ラウンドアバウト 
39. MC
40. Your Move ユア・ムーヴ (Including : Give Peace A Chance 平和を我等に)

某巨大掲示板より
 
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3年ぶりにJonがやってくる!というわけで、仕事も早々に引き上げ、東京国際フォーラムに行ってきました。これまではYESで、あるいは喜太郎とのバンド編成でやってきたわけですが、たった1人でどんな構成のコンサートをやるんだろう...ちょっと心配になりながら開演を待ちました。

ステージの上にはアルバム“Olias of Sunhellow”のアルバムジャケットで使われていたモチーフが並べられ、「この人は本当にコレがお気に入りなのね〜」と思いながら見ていたら、まさにそのモチーフをあしらった長袖のTシャツにジーンズ、スニーカーというラフないでだち(*1)で本人が登場。昔はタケカワユキヒデのようなパンタロンスーツだったり、古代ギリシャ人風衣装だったり、坊さんの袈裟ルックだったりと、やたら仰々しい格好が好きだったのに、2003年のYES“Full Circle Tour”以降はすっかりシンプルなスタイルになってしまいました。若い奥さんの趣味ですかねぇ?

*1:筆者の友人は、「なんだかパジャマみたい〜」と言っていました。

1曲目から5曲目くらいまではMC抜きで立て続けに歌っていたので、ステージの進行にやや不安が生じ、「やっぱり1人で来るべきではなかったんでは?誰かと掛け合い漫才でもやったほうがよかったかな」と思っていました。すると、6曲目の曲紹介くらいからいろんなエピソードを交えてのおしゃべりが始まり、そこからは終始Jonの人柄がにじみ出たステージに。マイクのそばにかけた小さな鐘が通訳を入れる合図だったのですが、それがまたズレたところで始まり、客席は大爆笑。あとは、エレピで弾き語りを始めようとしたら、あ〜らマイク忘れちゃったーって言って取りに行く場面も。本人は「ま、なにしろワンマンショーだからさ、勘弁してちょ」って笑っていました。

MCはなかなか楽しく、70年代前半ジャマイカ旅行時に海岸でギターをかき鳴らしていたら、現地の人に「レゲエの歌を作ってよ」とせがまれた話(*2)、初めて電話で話したときのVangelisは無愛想でダミ声で、YESのこともJonのこともまったく知らなかったこと(*3)など、平易な英語で一生懸命話してくれました。ちょっと得した気分。なんだか、ファンの集いというか茶話会のようなコンサートだったな。これだと、大阪や名古屋のClub Quattro規模の会場でやるのがちょうどよかったかもしれません。MC多めのアットホームなコンサートという意味で、02年のTodd Rundgrenや、04年のGrey & Pinkのステージを髣髴とさせるものがありました。

*2:あの時代に彼がレゲエソングを作っていたら、どんな曲になっていたんでしょうか。やたら観念的で転調の多い、クソ長いレゲエになっていたりして。

*3:会話の模様を再現してくれたんですが、これが結構おかしかった。実際会ったときのVangelisはなぜか弓矢を持っていて、ぎょっとしたんだそうな。

半分はYESの曲で、日本ではプレイされていない“The Revealing Science of God”や“Ritual”なんかをやってくれたのでうれしかったのですが、客席の反応がイマイチ。Jon & Vangelis時代の“I'll Find My Way Home”や“State of Independence”のときも、あんまり盛り上がりませんでした。本人ががっかりしていないといいんだけど。通して聴いてみると結構バラエティに富んだ選曲だったし、初めて聴いた曲もなかなかよかったので、YESの楽曲に頼らず持ち歌だけでいけたんじゃないかな、と思いました。あ、今回はYES初来日のときに歌った「さくら、さくら」をやってくれましたが、これまでの童謡シリーズより高音が映えてよかったです。

10年に1回くらいはこれでもいいけど、次はやっぱりかちっとしたバンド編成で見たいです。YESとして見られるのは、果たしてあと何回なのかなぁ。

(issei)

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