Richard Sinclair & douBt '10 |
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2010年 2月5日(金) ◆ 仙台enn 2月7日(日) ◆ 大阪MUSE 2月8日(月) ◆ 名古屋BottomLine 2月9日(火) ◆ 東京・六本木STB139 2月10日(水) ◆ 東京・六本木STB139 |
Vocals, Bass ◆ Richard Sinclair Drums ◆ Tony Bianco Guitar ◆ Michel Delville Keyboard ◆ Alex Maguire |
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セットリスト ライブ盤が出るらしいので、リリースされたら紹介します。 |
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Richardのライブは、05年のHatfield & The North以来5年ぶり。その後バンマスとしてステージで暴れまくっていたPip
Pyleが亡くなり、しばらく目立った動きについては知りませんでしたが、ライブのつい3日前に来日情報を知り、ディスクユニオン新宿プログレ館にチケット買いに走ったのでした。 冷たい雨が降る中、ちょっと早めに会場に到着。席に通されてしばらく会場を見回していたのですが、観客が少なかったですね。相変わらずおっさん比率がすっげぇ高いコンサートでした。 さて演奏のほうですが、彼も60を過ぎているので、正直あまり期待していませんでした。前回の茶話会のようなゆるさ加減は致し方ないものとしてショーに臨んだのですが、今回のプレイは意外にも攻撃的で、縦横無尽に走る奔放なベースプレイを堪能できました。 ステージは2部構成になっており、第1部のオープニングは、ドラムとギターだけの弾き語りで幕を開けました。相変わらず、本番だかリハだかわかんない始まり方なのですが、彼の持ち味は「天使の鼻歌」とわたしが勝手に呼んでいる独特の歌声。むにゃむにゃいい加減にスキャット(ほとんどつぶやき)を始めても、それが音楽として成立してしまうのです。 彼の美声を知るのにちょうどよい動画を下記に紹介しておきます。 http://www.youtube.com/watch?v=j73G4f6-1oU http://www.youtube.com/watch?v=p1aBl3yv1wA 第2部は、キーボードのAlex Maguireを中心とした、スピード感あふれるプレイ。ただでさえ難解なインプロ主体の楽曲ばかりなのに、各パートのプレイにまとまりがないもんだから、ちょっと聴いていてツラかったです。それと、Alex Maguireはあまり繊細な曲には向いていないため、Hatfieldで来日したときも“Underdub”のような曲はやや雑な印象を受けました。 中盤以降は、途中で引っ込んでいたRichardも参戦。今回はベースがかなりつっ走っておりました。そして終盤はCaravanやHatfieldの名曲をところどころ挟み、“Share It”、“If I Could Do It”で一気に客席の手拍子の嵐とともに大団円に。 久々に心地よい疲れを感じて客席を立とうとしたら、本人が後片付けを始めていました。すかさずステージに駆け寄っておはなし。 筆者:本日は楽しかったです。ありがとうございました。最初にあなたのショーを観たのは、Dave Sinclairと来ていた04年です。 Richard:おお、あのとき来てくれてたの!Daveは大阪のギグに参加してくれたんだ。彼は現在京都に住んでいてね。 筆者:本当ですか?まだ音楽活動は続けているんですよね? Richard:アルバムも作っているよ。彼とコンタクトを取りたいなら、片づけを終えるまで待っててくれる? 筆者:すみません。帰らなくちゃいけなくて... Richard:じゃ、ボクのメールアドレスをあげる。ここに連絡して。返事を書くよ。 すっげぇ、いい人じゃん。わたしが握手をしたこの手は、数々の名演を世に放ってきた手なのだ。感激。次のライブを楽しみにしています、と言って会場を後にしました。また来ようっと。 帰り道は小ぬか雨で靴がぐしょぬれになりましたが、顔の筋肉は緩みっぱなし。生きてるといいこともあるものです。 追伸(1):2月17日付でRichardに送ったメールは、まだ返事が返ってきていません。たぶん彼のことだから、いろんな人にアドレスを配って歩いているのかも。忘れている公算も高し。いたしかたないね。 追伸(2):今回のライブでは、九州からお見えになっていた女性2名とテーブルで同席させていただきました。なにせ、ふだん会場で目にするのはおっさんばかり。おしゃべりを楽しむことができ、最後にはメールアドレスまで交換させていただきました。この場を借りて、楽しい時間が共有できたことに御礼を申し上げます。 (2010年2月10日、六本木STB139、Issei) |
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