手紙(小狼編)

あいつ
毎日、どうしているだろう
困ったりしていないかな
電話の声はいつも元気そうで
手紙も楽しかったことばかり書いてくる
だから
泣いていないかと心配になる

肝心なときは一人でなんとかしようとする
そんなあいつだから
皆が協力したくなる
俺は離れていて
何もできないけれど・・・

悩みがあるのなら
困ったことがあるなら
俺にはいつでも言ってくれていいんだ
寂しいときも嬉しいときも
支えになりたいから
俺が安心するから

本当はいつも傍に居てやりたい
あらゆる悲しみから
あいつを守ってやりたい

でもそれは、あいつのためにならない
俺自身があいつを信じなければ
きっと乗り越えられるから



やるべきこと、果たすべきことをして
あいつの元へ戻りたい
共に歩める自分でいるために

それまで待っていてくれないだろうか
必ず帰るから





あいつへの返事は
照れくさくてこんなこと書けやしない
でも
いつも笑顔でいられるように
想いを込めて書いている

俺の中でいつも微笑んでいる
あいつへ


どんなに俺が大切に思っているか
知らないんだろうな

さくら

〜☆〜☆〜

「・・・もしもし・・・ああ・・・」
「・・・どうしてって・・・約束しただろ?」

 

おしまい

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『Happy Birthday』の少し後の話です
書いた方が照れますな(笑)

 

 

 

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