Y
M
D

U.C.0001

宇宙移民開始年をもって年号の改変

0040

宇宙移民50億を突破

0045

ルナ2移動完了。S1、S2への移民完了

0058

ジオン・Z・ダイクン、S3に共和国宣言

0062

ダイクン死去。デギンが独裁制をS3に引く

0065

ミノフスキー粒子の発見

0074

ジオン、実戦用MSの開発に成功

0076

5

ジオン軍MS部隊、編成、実戦配備開始

0079

1

3

ジオン公国、連邦政府に対し、宣戦布告

10

ブリティッシュ作戦完了(ここまでを1週間戦争と呼ぶ)

15

ルウム戦役

31

南極条約(NBC兵器、コロニー落としの禁止のみ)締結

3

1

第1次地球降下作戦開始

6

ヨーロッパ侵攻作戦(ジオン軍)地上戦航空戦

11

7

連邦軍オデッサ作戦発動(〜9日まで)

11

18

第2次サイド7強襲作戦『ブラック・ストーム』(ジオン)

11

30

ジオン軍、ジャブローを強襲(ジャブロー降下作戦

12

9

ジブラルタル奇襲作戦(ジオン)

12

17

ソロモン攻略戦『星1号作戦』

12

24

ア・バオア・クー戦

0080

1

1

講和条約締結

注・1)青字は、作戦内容を簡単に解説(しゃちょう風味)
注・2)赤字をクリックで作戦に関する出来事を読むことができます
双方の実施した軍事作戦と、それが双方に及ぼした影響を
軍事的観点から分析したら・・・(笑)

宣戦布告
 いわゆる、3秒の布告と呼ばれるのが、ジオン軍が、地球連邦政府に行った今次大戦の布告である。宣戦布告から、各サイドに対する攻撃が始まるまでの時間差は、僅か3秒というものであり、開戦などありえるはずがないと考えていたほとんどの連邦軍部隊にとって、対処が出来るものではなかった。唯一、サイド5のレビル麾下のサイド5駐留部隊のみが、事態を予測しており、かろうじてジオン軍の攻撃を退けた以外は、なんの反撃も出来ず各サイドの連邦軍艦隊は各個撃破され壊滅した。
年表


1週間戦争

 いわゆる、開戦(1/3)から、ブリティッシュ作戦によるコロニー落としの完了(1/10)までを指して1週間戦争と別称する。この期間に、サイド1、2、4は、その住民も含めて、過半が失われ、またコロニーの落下による人的被害も合わせて、人類史上最大の虐殺がなされた戦争でもある。このような短期間に人類を震撼させるような結果をもたらしえたのは、偏にNBC兵器の無差別使用と、コロニー落としという暴挙による。
 この時点での連邦政府の混乱は、情報の未収集と相まって極限にまで達しており、この点にのみ、唯一ジオン側の付け入る隙があった。しかし、この混乱を有効に利用できるほどジオン側の戦力は潤沢ではなかったし、サイド5は、ルナ2とともにいまだ無視できないほどの戦力を有しており、ジオン軍側が、いかに宣伝しようと、その優位性は、脆弱なものでしかなかった。
年表


ブリティッシュ作戦
 地球連邦軍の本拠地である難攻不落の地下拠点ジャブローを、スペースコロニーを直撃することによって破壊しようとした作戦。19世紀のイギリスが、植民地(コロニー)を失って没落していったことになぞらえて、命名された。結果は、連邦軍の必死の防戦によってコロニー自体は、コースを外れて、本来の目的は果たせなかった。しかし、コロニーのような大重量物が、地上に落下したことによる被害は、人的、物的にも甚大であった。しかし、目標を果たせなかった点と、本来機動戦闘に投入すべきザクを拠点防衛に投入したことにより、多くのザクをベテランパイロットとともに失った本作戦は、戦略的なジオン軍敗北とみることができる作戦である。
 1週間戦争最後にして最大の作戦は、連邦軍だけではなく、地球そのものにも莫大な損害を与え、人類史上最大の暴挙として記録されることになった。
年表


ルウム戦役

 開戦時に、唯一、攻略を果たせなかったサイド5(ルウム)を、攻略するとともに、失敗に終わったブリティッシュ作戦の第2弾を実施しようと試みたジオン軍と、それを阻止すべく、サイド5空域に集結したレビル提督麾下の連邦軍艦隊との交戦。連邦軍は、モビルスーツを除けば4倍以上の戦力比をもってこの決戦に臨んだが、核弾頭を装備するザクの猛攻によって、善戦むなしく参加艦艇のほとんどをレビル提督とともに失った。しかし、連邦軍がこのような大損害を被っても、この戦闘は、ジオン軍の戦略的敗北であった。なぜならば、サイド5空域こそ、制圧したものの、肝心の第2次ブリティッシュ作戦は、実行することができなかったし、この戦いでもジオン軍は、多くのベテランパイロットとともに、ザクを大量に失ったからである。
 ルナ2宙域を除く制宙権の全てを失い、連邦軍の宇宙戦略は、ルナ2での閉塞戦に限定されることになった。
 制宙権のほとんど全てを手に入れたジオン軍だったが、この後地上へと目を向けてしまったジオン軍には強固に防御され、かつ、自己完結能力を持つルナ2を完全制圧するだけの戦力を集めることはできなかった。
 さらにジオン軍は、先のブリティッシュ作戦と合わせ、大量のベテランモビルスーツパイロットを失ったことによって2度と開戦時のような積極的な戦闘を行うことが実質的にできなくなっていた。
年表


南極条約

 捕虜の交換、NBC兵器、大質量兵器の使用禁止等を取り決めた条約。本来は、ジオン軍が、連邦軍に対する降伏勧告と、連邦軍のその受諾の会合であった。午前中は、その通りの進行であったが、正午の休憩中に入った特殊部隊によるレビル将軍の救出作戦成功と、レビル将軍のもたらした情報によって、連邦軍の態度は一変し、硬化した。
年表


地球降下作戦

 2月7日より、実施された月面上からのマスドライバーによる爆撃(とはいっても、大質量の岩石を地上に投射するもの)によって、地上の主要な軍事施設を破壊した後に行われたキシリア麾下の地球攻撃軍による、降下作戦。3月1日の第1次から、18日の第3次まで、合計3回の主要降下作戦が実施された。この作戦により、ジオン軍は、北米、ヨーロッパロシア、オーストラリア、アフリカ等を制圧下に置くことができた。しかし、これは、軍事的空白地帯に対し軍を送り込んだだけだった。結果、広大な占領地を得たものの、地球に対する恒常的な補給作戦を余儀なくされたジオン軍の国力を確実に削いでいくものとなった。何故なら、完全に破壊し尽くされたこれらの地域の産業設備が、再び活動するには、それ相応の月日が必要であり、特に軍用物資は、ジオン本国からの補給に頼るしかなかったからだ。コロニー育ちの多くのジオン軍人は、重力下の占領地域の補給作戦の困難さを認識していなかったのだ。
年表


オデッサ作戦

 中央アジア、欧州、中東にわたるいわゆる資源地帯に展開するジオン軍を駆逐するために実施された連邦軍最初の大規模反攻作戦。本作戦に、連邦軍は、モビルスーツを除き、あらゆる戦力に関しジオン軍の4〜6倍を投入した。その結果、ジオン軍が、このような大規模な反撃を想定していなかったこともあいまって、僅か3日でこの地域のジオン軍は、瓦解し、本方面のジオン軍戦力は、文字通り消滅した。本作戦において、興味深いことは、ジオン軍が1100機にも及ぶモビルスーツを配備していたにもかかわらず敗退したことであろう。一見、多数に思える数であるが、全戦線において、ばらばらに配備されたモビルスーツは、戦争初期のような集中使用における有用性も示せず、逆に、効果的に組み合わされた連邦軍地上戦力によって各個撃破される結果となった。このことからも、効果的な支援を受けられない場合、地上におけるモビルスーツは、決して主戦力たりえないということが露呈した。
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ジャブロー降下作戦

 本作戦は、ジオン軍にとってオデッサにおける敗北後、明らかに連邦軍側へと移行した地上でのミリタリーバランスを回復し、一気に優勢を得ようとした乾坤一擲の作戦だった。北米基地の、モビルスーツ戦力と、航空、水中艦隊戦力の過半を投入したにもかかわらず、強固に防御され、かつ既に量産化され、実戦配備が完了していた連邦軍モビルスーツ・ジムの大量投入によって、本作戦は、完全な失敗に終わった。降下作戦の失敗は、投入戦力の回収不能をも意味し、一部の、水陸両用モビルスーツを除けば、投入モビルスーツのほぼ全数を失い、ガウ攻撃空母やドップ戦闘機も、数に勝る連邦軍航空戦力によって、大多数が撃墜されてしまった。このことは、後の北米戦線の早期崩壊をも意味することとなった。ジオン軍首脳が、モビルスーツの大量投入によって簡単に勝利を得られた戦争初期と同じように、作戦を立案したことが本作戦の最大の敗因である。既に、モビルスーツは、ジオン軍だけの専売特許ではなかったし、組織的に機能しはじめた連邦軍にとっては、多少のモビルスーツは、もはや脅威とはならなかったのである。

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ソロモン攻略戦

 ルナ2に集結した連邦軍による、ジオン軍宇宙攻撃軍拠点ソロモンに対する制圧戦。連邦軍の知将ティアンム提督(戦死)麾下の第3艦隊と、ワッケイン(戦死)麾下のルナ2艦隊により実施された。本作戦には、連邦軍の要塞攻撃兵器『ソーラー・システム』が、初めて実戦使用され、絶大な威力を発揮した。ジオン軍は、援軍を得られなかったことやティアンムの本隊を事前に発見できなかったこと、高性能のビーム撹乱膜による防御力の低下などさまざまな要因により、僅か、1時間余りの戦闘でソロモンを喪失した。頼みのモビルスーツも、初めて経験するモビルスーツ同士の格闘戦に戸惑うものも多く、実力を発揮できないまま、多くを失った。また『ソーラー・システム』の直撃により、グワランを始めとする主力艦隊の大半が戦闘未加入のまま葬られたことが、一層ソロモンの崩壊を早めたことも忘れてはいけない。対する連邦軍は、最初から、モビルスーツ戦を意識した訓練及び、ガンダムから得られた豊富なモビルスーツ戦のデータを入力されたジムを投入できたこと、戦闘機にも、新型の対モビルスーツ用の大威力のミサイルを搭載可能になったことにより、戦闘を終始有利に進めることができた。

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ア・バオア・クー戦

 ソロモン攻略後、レビル将軍(戦死)によって、直ちに実施されたジオン軍絶対防衛ライン上に位置するア・バオア・クーに対する攻略戦。この戦闘は、ソロモンと同様に、簡単に決すると思われたが、ジオン軍が投入した『ソーラー・レイ・システム』によって、戦闘開始直前にレビル将軍を含む、艦隊戦力の30%を喪失したことによって著しい混乱に陥った連邦軍が辛くも勝利した戦闘である。一説には、ジオン軍首脳部(ザビ家)内での内部紛争に助けられたともいわれているが、首脳部で生存したものがいない以上、確かなことはわかっていない。ただ、ジオン軍においては、学徒動員のパイロットが大量に存在したこと、戦闘初動段階で、司令塔に撃破されたサラミスが突入したことによる指揮伝達の乱れが、大きく作用したといわれる。また、連邦軍は、最高司令官が戦死したとはいえ、ア・バオア・クーを陥落させるという明確な目的のもとに行動したこと、主力のジムが、戦艦をも撃破可能なビーム兵器を全機が装備していたことなどによって、最終的な勝利は、連邦軍のものとなった。

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