かもん・まいほーむ・・・

(帰ってきたちびまめ 2004/01/24)

 


 色々あって、あっという間にちびまめの退院の日がやってきた。最初に、病院で主治医から聞かされたとき、なんと果てしなく先の話をするのか・・・と、思ったものだけれど、気が付いてみたらその日、ちびまめの退院を迎えていた。

 ちびまめは、11月3日にこの世に生まれ出たわけだから・・・都合2ヶ月とまるっと3週間・・・日数にして79日間を病院で過してちびまめは、しゃちょう達の待つお家に帰ってこれたわけだ。その間、仕事の都合で行けなかった3日ほどを除けば、しゃちょうは、毎日ちびまめの元に通った。たとえ、10分しか側に入れないと分かってても通った。病院では、完全看護の元にあって常時看護婦さんがいるのだけれど、それはいるというだけであってちびまめを常時世話しているのとはほど遠い。

 だから、ちびまめはしょっちゅうお尻がかぶれていたし、面会してみると泣き疲れて眠っているということも多々あった。でも、だからといってしゃちょうは、看護婦さん達を責める気は更々ない。NICUの看護婦さん達がどんなに激務であるかを十分すぎるほど知っているからだ。逆に、いろいろな気遣いをしてもらって感謝しているくらいだ。

 ま、そんなことは置いておいて、ちびまめは、その入院期間の後半、驚くほどの成長スピードを見せて、迎えるしゃちょう達がびっくりするぐらいの早さで成長した。最長で4ヶ月の入院期間を覚悟して下さいといわれていたのだから79日は、充分に早い。・・・もっとも、NICUの中では長期入院の部類で『ボス』の部類に入っていたのだけれど(笑)1月に入ってからは、2300gが、NICUを退院する目安なんだけれどその体重まではあっという間だった。

 なので、最後の1週間でちびまめを迎える準備を大わらわでした。しゃちょう達は、勝手にもう1週間先の退院を想定していたので最終的な準備がまだ出来てなかったのだ。うれしい悲鳴を上げながら肌着やちびまめ用のお風呂、ベビーシートなどを大慌てで買い揃えることになった。

 退院する当日、中ボス程度にまでなっていたちびまめは、NICUの看護婦さん達総出で見送られて退院した。1週間から10日ほどで退院して行く赤ちゃんも多いNICUで、ちびまめの79日間がいかに長かった証拠でもあった。

 さて、無事に、予想以上に良好な状態で退院できたちびまめ、これで病院とおさらば・・・そういいたいところですが、そうは残念ながらいきません。超未熟児で生まれてきて、心中隔欠損がある以上は、もう暫く病院とお付き合いしなければならいのです。未熟児発達外来と心臓の調子を見るために心臓外来・・・これにつき1回づつ行かなければならないのです。

 でも、今日からはちびまめが多くの時間を過すのはしゃちょう達の住むお家なのです。多少、心配がすることもあるんですが、ちびまめを迎えたしゃちょう家は、少しだけなんだかホット出来ているのも確かです。


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