「病める時も……」
と神父が問いをたてる。
「はい」とはっきり答える親友の花嫁姿をリザ・ホークアイはただ素直に奇麗だと思った。
「……奇麗だね」
そしてその隣で同じことをぽつりとつぶやく自分の上司であるロイ・マスタングにうなずく。
「ええ、そうですね」
何故ロイまでもがリザの親友の結婚式に参列しているのかとというと、答えはシンプルで、親友の結婚相手もまた
ロイの同期だったのだ。
リザが受付をすませ、振り返ったそこにはロイが立っていたのである。
「……君が何でここに……もしかして新婦の知り合いかね?」
「ええ、新婦とは長いつきあいで……まさか、大佐も?」
「ああ、新郎とは同級でね」
面白い偶然もあるものだ。とロイは笑った。
そんな経緯があって、リザの隣にはロイがいるのであった。
「通りでお互い今日の日曜は逢えないと言ったわけだ」
疑ったかね?とロイが小声でささやくと同時に新郎と新婦が誓いのキスをした。
「何をですか?」
わっと拍手が起きて、リザの声がロイに聞こえたかどうかはわからなかった。
今日の主役は新婚の二人であるはずなのに、ロイはリザの方を向いて笑うのだった。
「じゃあいくよー!」
純白のドレスをひらひら翻し、二階のテラスから花嫁はブーケを振り回した。テラスの下には次の幸せを我がものに
しようとする女性たちが群がっていた。
「君は欲しくないのかい?」
キラキラというよりはギラギラといった方がふさわしい目をした群れに、一人だけ少し離れて申し訳程度に佇むリザにロイが言う。
「あまりジンクスは信じない方なんです」
「君らしい」
リザの隣に歩み寄るロイ。
「それ!」
ちょうどその日は風もなく、花嫁の投げたブーケはきれいな山なりの放物線を描いた。
黄色い声が雲一つない秋晴れの青空に響く。
しかしブーケは空に向かって生えた沢山の手の上を軽々と越えて人一倍真っ直ぐにのびていた手に吸い込まれた。
「おや」
ブーケの持ち主となったその人物を半分睨みつけるようにして振り向いた女性たちの目は、持ち主を一目見たとたん、
あっけにとられたように見開かれた。
「じゃあ次に結婚するのは私ということかな?」
悪戯が成功した少年のような目をしてロイはブーケの匂いを嗅いだ。
「中尉」
しばらく匂いを堪能していたロイだったが急に思い出したようにブーケから顔を上げ、隣にいたリザにブーケを差し出す。
「これは君にあげるよ」
リザは怪訝な顔をして差し出されたブーケに視線を落とした。
「次に結婚するのは君の方がいい」
「……ですからジンクスは信じないと……」
ため息をついて、ブーケを押し返そうとするリザを声が遮る。
「いや、ジンクスは本当だよ」
リザはうっかりロイの黒い瞳に視線を合わせてしまった。いったん合ってしまうと、その黒い瞳とはなかなか目をそらすことができないことをリザは忘れていた。
「私が今から君に結婚を申し込むんだからね」
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不意打ちというか何というか……ええい
とにかく早くこの二人は結婚してしまえばいいんだ!
うんそれがいい!(おい)
久しぶりに書いた小説だったのでいろいろおかしいかもです。
(てゆうかこんな妄想をしてるお前がおかしい)
20041008