100センズそれで全部。

リザは三回数えてみました。でもやっぱり100センズ。明日はクリスマスだというのに。

ロイに贈り物を買うお金が100センズしかありません。何ヶ月もコツコツとためてきたのに。

ロイ・マスタング家には誇れる二つのものがありました。一つはロイの銀時計。もう一つはリザの髪でした。

リザはしばらく鏡の前で考えていました。



しばらくそうしていましたが、リザは思い立ったように手早く髪をまとめ上げ、出掛けるしたくを始めたのでした。



リザが立ち止まったのは近所の美容院でした。

リザは髪を買ってくださいませんかと尋ねました。



女主人は「2000センズ」と答えました。

「すぐにください」とリザは言いました。

そして、リザはロイのために銀の時計鎖を買いました。

すっかり古くなったロイの時計鎖はこのあいだぷつりと切れてしまったのです。

シンプルで上品なデザインのそれはきっとロイの時計に合うと思ったのです。

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