Pink Floyd
箱根アフロディテ 1971 


 
 
 
1971年

8月6日(金)神奈川・箱根芦ノ湖畔
8月7日(土)神奈川・箱根芦ノ湖畔
8月9日(月)大阪・フェスティバルホール


  
   Vocals, Guitar David Gilmour
Vocals, Bass Roger Waters
Keyboard Nick Mason
Drums Rick Wright


 
01. Green Is The Colour
02. Careful With That Axe, Eugene
03. Echoes
04. Atom Heart Mother
05. Cymbaline

 
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実は筆者がPink Floydにハマったのは、30を過ぎてからである。血気盛んな10〜20代は、同じプログレでもハイテンションなものばかりを好んで聞いていたこと、そして10代の頃最初に買った彼らのレコードが“The Wall”だったこと(これは悲劇だったかもしれない)、などの事情が重なり、「Pink Floyd=自分にはピンと来ないバンド」という図式ができあがっていたためである。

「負け」を認めるのが嫌いだった頃は、自分を奮い立たせるために音楽を聴いていたようなところもあった(結構イタイことしてましたね)。ところが20代後半から30代にさしかかってくると、否が応でも受け入れざるを得なくなってくる。そして、仕事に嫌気が差して家でまったりと過ごしていた頃に出会ったのが“Atom Heart Mother”であった。たまたまダンナの妹の亡くなった旦那さんがPink Floydのファンで、「ちゃんと聴いてくれる人が持っていたほうがいいと思って」といって“Atom Heart Mother”の初回盤(たぶん)を進呈してくれたのである。

針を落としてひと通り聴いた後、しばらく初秋の昼下がりの日差しの中でまどろんでしまった。意識はあるのだけど、なんだか酩酊状態に陥ったカンジで体を動かそうという気にならない...。最初にBeatlesの“A Day in The Life”を聴いたときのことを思い出してしまった。

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1971年の箱根アフロディテは野外で行われた日本で初の大型ライブイベント。Pink Floydは大トリとして迎えられ、“Echoes”や“Atom Heart Mother”などの大曲を演奏したそうです。ネット上で見たいくつかのサイトでは、演奏が始まると霧が立ち込めて実に「トリップ日和」な気候だったのだそう。繰り返すようですが、本サイトは、あくまで筆者のような“遅れてきた世代”が運営しているサイト。ですから、このコンサートに立ち会えなかったこと、そしてその感動を伝えられないことが、残念でなりません。

ライティングと音の洪水で危うく「あっちの世界」に行きそうになってしまった先輩諸氏。ご報告を心よりお待ちしています。なお掲示板では、鎌倉ジェリー氏が当時のことを語っていらっしゃいます。


(issei)
 

初代メンバーだったSyd Barrettは、06年の7月7日に永眠しました。謹んでご冥福をお祈りします。


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