Aerosmith JAPAN TOUR 1977
 


 
 
 
1977年

1月29日(土) 前橋・スポーツセンター
1月31日(月) 東京・日本武道館
2月1日(火) 名古屋・市公会堂
2月4日(金) 福岡・九電体育館
2月6日(月) 京都・京都会館
2月7日(火) 大阪・フェスティバルホール
2月9日(水)
東京・日本武道館
    
   Vocals Steven Tyler
Guitar Joe Perry
Guitar Brad Witford
Bass Tom Hamilton
Drums Joey Kramer

オープニング・アクト
Bow Wow

 


 
1. Mama Kin
2. S.O.S.
3. Lick And A Promise
4. Sweet Emotion
5. Dream On
6. Last Child
7. Walk This Way
8. Same old song & dance
9. Train Kept A Rollin'

<Encore>
Toys In The Attic
 
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筆者がまだBCRに夢中だった、ケツの青い(おっと!)中学生だった頃、ロックの御三家と言えば、Queen、Kiss、Aerosmith。QueenもKissも音楽とルックスがわかりやすく大げさなところが、中学生にとってはとっつきやすいアイテムだったと言えます。周りでロックを聴いていた仲間のほとんどは、「BCR派」「Queen派」「Kiss派」のいずれかに分かれておりました。

そんな中Aerosmithというバンドは、ちょっとおねーさん世代が聴くもの、という認識がありました。確かにSteven Tylerは「たらこくちびる」だし、色紙を縦に引き裂いたようなものを巻きつけ腰をくねらせながら歌うしぐさは、当時の『ミュージック・ライフ』のグラビアの中でもひときわ目を引くものでした。では「Steven Tylerが好き」という趣向の女の子は周りにいたかというと...中学校にはいません。そのようなちょいマセの女の子と言えば、筆者が通っていた英会話教室のクラスにいた高校生のおねーさんだったのです。もし中学生の中で「Stevenの、あのくちびるがスキなの」という子がいたら、ちょっと背伸びをしている子だったかもしれません。「愛読書は「チャタレイ夫人の恋人」だよ」とのたまうSteven Tylerにもちょっとイケない大人というイメージがありました。

そんなイメージが形成されたのは、Aerosmithがストレートなロックバンドだったことも一因としてありました。“Walk This Way”や、この後に発表される“Draw The Line”は、ドライブ感あふれるリフが印象的なナンバーでしたが、QueenやKissの持つ大仰さやキャッチーさとは何かが違っていました。それと、アルバム収録曲はブルース色が強く、結構ヘヴィだったのです。現在じゃちょっと日和気味のバラードなんかも歌っていますけど。

さて、シンコーミュージック刊「Live in Japan 60-70」の東郷かおる子氏のコメントによると、この当時AeroのメンバーはJR(当時は国鉄)でコンサート会場間を移動していたとのこと。前橋に向かう途中乗り換え時間がわずかしかなく、毛皮のコートを着たSteven Tylerはもの凄い形相でプラットホームを爆走したのだそう。あの当時、ローカル線のホームをあんなハデなガイジンが走っていたら、さぞかし目立ったことでしょう。現在じゃ日本人も、すかんちのローリー寺西らの洗礼を受けているだろうから、どーってことはないんだろうけど。


(issei)
 
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