Runaways Japan Tour
 


 
 
 
1977年
1. 6月4日(土) 大阪・フェスティバルホール
2. 6月5日(日) 東京・厚生年金会館
3. 6月6日(月) 東京・厚生年金会館
4. 6月9日(木) 名古屋・市公会堂
5. 6月10日(金) 東京・中野サンプラザ
6. 6月12日(金) 東京・渋谷公会堂
 
  
   Vocals Cherrie Curie
Drums Sandy West
Lead Guitar Lita Ford
Bass Jackie Fox
Rhythmn Guitar Joan Jett
 


 
1. Queens of Noise
2. California Paradise
3. All Right You Guys
4. Wild Thing (Chip Taylor cover)
5 .Gettin' Hot
6. Rock & Roll (Lou Reed cover)
7. You Drive Me Wild
8. Neon Angels on the Road to Ruin
9. I Wanna Be Where the Boys Are
10. Cherry Bomb
11. American Nights
12. C'mon


(東京厚生年金会館、1977年6月12日)
  
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コギャルバンドの草分け、Runnaways登場です。とにかく大人が眉をひそめる要素をすべて持っていたバンドでしたね。ボーカルのCherrie Curieはコルセット姿で股広げて歌うし、Lita FordやJoan Jettはそばに寄っただけでカミソリで切られそうだったし。しかしわかりやすいキャラクターだったよなぁ。まさにティーネージャーによるティーネージャーのためのバンド。おっかけも随分いたようです。なので、てっきり大物プロデューサーがオーディションやって仕掛けた企画ものと思っていましたが、そうではなかったようです。

彼女たちは76年に「スターダスト」というクラブで演奏していたところ、アングラの帝王Kim Fowleyの目に留まります。支援を買って出た彼は、マーキュリー・レコードと契約を交わし、自らも曲作りに参加するのでした。かの“Cherry Bomb”はKim FowleyとJoan Jettの合作。同年にデビューアルバムを出すのですが、ライブには、なんとLed ZeppelinのRobert Plantなんかが観に来ていたらしい。

その後はCherrieのコスチューム(コルセットとガーターでっせ、ダンナ)と、平均16歳という若さが話題になり、77年の6月には来日とあいなるのでした。年表見てもおわかりの通り、77年はアイドルの当たり年だったので、プロモーターはなんとしても呼びたかったんだろうなぁ。このタイミング逃したらここまで大騒ぎにはならなかったでしょう。厚生年金会館やサンプラザでやっても、このときなら人が集まったでしょうし(この後Cherrieは脱退、翌年にはもうバンドのブームは終わってました)。この日本公演、なんとオリジナルのライブ盤が出ています。セットリストはここから取りました。ご覧になった方がいましたら、正式のリストとご感想をお寄せください。

ローティーン向けロック雑誌『Rock Show』(シンコーミュージック刊、『Music Life』の姉妹誌)では、来日記念に「Runnawaysからの読者プレゼント!」って企画を打ちました。「なめんじゃないわよ」という挑発的なポーズばかりが写真になっていた彼女たちでしたが、そこにはプレゼントのモンチッチと一緒に微笑む、16歳のスッピン顔があったのでした。Lita Fordだったかな。かわいかったなぁ。


さてこのバンド、結構いろんな人が出入りしてます。

Cherie Curlie:なんと、TVドラマ「奥様は魔女」のタバサ役で出ていたという話あり。双子の妹Marieは、Steve Lucathur(TOTO)の元ヨメ。

Joan Jett:Black Heartsを率いてスマッシュヒット“I Love Rock'n Roll”を放ちましたね。日本ではDragon Ashがカバーしました。

Michael Steel:オリジナルメンバーだったらしい。メジャーデビューの前に脱退。後に、♪じゃすつなざ〜まぁ〜にっくまんでぃ〜♪のBanglesに加入する。

Lita Ford:ヘビメタ界で活躍したらしい。

(Issei)
 

ドラマーだったSandy Westは、06年10月21日に永眠しました。謹んでご冥福をお祈りします。

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