Phill Collins
 No Jacket Required Tour '85


 
 
 
1985年

4月23日(火) 東京・日本武道館
4月24日(水) 東京・日本武道館
4月25日(木) 福岡・サンパレス
4月26日(金) 大阪・フェスティバルホール
4月27日(土) 名古屋・市公会堂

  
   Vocals、Drums Phil Collins
Guitar Daryl Stuermer
Drums Chester Thompson
Bass Leland Sklar
Trumpet Michael Harris
Trumpet Rhamlee Michael Davis
Sax Don Myrick
Keyboards Peter Robinson
Trombone Louis Satterfield

  


 
1. I Don't Care Anymore
2. Only You Know And I Know
3. I Cannot Believe It's True
4. This Must Be Love
5. Against All Odds
6. Inside Out
7. Who Said I Would
8. If Leaving Me Is Easy
9. Sussudio
10. Behind The Lines
11. Don't Lose My Number
12. West Side
13. One More Night
14. In The Air Tonight
15. Like China
16. You Can't Hurry Love
17. It Don't Matter To Me
18. Hand In Hand
19. Take Me Home

...確か筆者の記憶では、“Take Me Home”がアンコールだったはず。間違っていたら、ご指摘ください(4月23日、武道館)
 
 
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3rdアルバムの“No Jacket Required”が世界的に大ブレークする寸前に1stと2ndにハマっていた筆者は、チケぴ発売当日の85年2月中旬ごろ、友人と夜中の2:00に懐にホッカイロを入れ新宿アルタ前に並びました。寒かったなぁ。なぜか浜田省吾のチケットが同時に発売されており、周りはゴザを敷いて仮眠をとるハマショーファンのにーちゃんだらけでした。

そして大学生活2年目のキャンパスに新緑の時期がめぐってきた4月下旬、PhillおぢさんはEarth, Wind & Fireのホーンセクションをバックに従え東京にやってきました。

オープニングは“I Don't Care Anymore”。お得意のずんどこドラムで幕開けです。そしてその後は3曲目の“I Cannot Believe It's True”までロックンロールナンバーが続き、客席は総立ち。いやー、あの頃は本当に洋楽って人気あったんですよね。東京公演は2日とも即日完売。Phill Collinsで武道館のべ2万人が埋まり、客席ではみんな立って歌っていたんですから。Phillおぢさんは脂が乗り切っていた頃で、声にも張りがありました。それになんといっても、あのホーンセクションがグルーブ感抜群で、ライブを大いに盛り立てていたと記憶しております。その後バラード数曲を挟み込みながら“Sussudio”、“Don't Lose My Number”、“In The Air Tonight”などのヒット曲が目白押し。筆者の大好きな“Behind The Lines”(*1)もやってくれて大満足でした。

*1:もともとはGenesisのアルバム“Duke”に収録されていたナンバー。1stアルバムの“Face Value”では、モータウン風のファンキーなアレンジでよみがえりました。ファンならご存知ですよね。

そしてハイライトは...何といっても2ndアルバムの“Hello, I Must Be Going!”に入っていたインストナンバー“West Side”。かっこよかったなぁ。この年もサポートで入っていたChester Thompsonとのドラムの掛け合いは最高で、このままGenesisのナンバーもおまけでやってくれればいいのに、とかゼータクな望みを抱いていました。

そして、85年当時ワールドミュージックが流行り始めたことに影響されてか、アフリカ音楽風な掛け声とともに“Hand in Hand”が始まります。アルバムに収録されているオリジナル曲よりも、大らかでハッピーなアレンジ。やや内省的な曲も多く収録していた1stや2ndアルバムを「予習」していかなかった人たちにも十分楽しめたことでしょう。そして演奏は、そのまま一気にラストの“Take Me Home”へ。Genesis時代から続けてきた愛嬌たっぷりのMC(*2)とともにショーは進行し、この人の演出の上手さに感心しながら帰路に就いたのでした。後年はその小器用さがやや鼻についてきたのですが。

*2:“If Leaving Me is Easy”の前に、「この曲は1人でセックスをするときの曲です」というMCがあり、客席からは「いいぞー、ハゲー」というヤジがあがりました。ヤジを飛ばしたアナタ、このページを見ていたら、とっとと自首しなさい。


(issei)
 

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