Bill Bruford's Earthworks '86
 


 
 
 
1986年

東京・渋谷Prime

6月25日(水) 6月26日(木) 6月27日(金)

  
   Accoustic Drums、Electric Drums、Percussion Bill Bruford
Accoustic Bass Mick Hutton
Soprano Saxophone、Alto Saxophone、Tenor Saxophone Iain Ballamy
Keyboard、Tenor Horn、Trumpet Django Bates


 
1曲目が“Up North”だったことはよーく覚えているのですが、セットリストがどこ探しても見つかりません。本人にもメールを出しましたが、覚えていないようです。どなたかご存知の方、教えてくださいまし。

   

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第2期King Crimson解散後、Bill Brufordが若手ミュージシャンだけを集めて結成したジャズ・ユニット。このユニットは数々のメンバー交替を経て、不定期ながら現在も活動を続けています。昔からジャズが大好きだったBill Bruford。本当はずーっとこういうことがやりたかったんだろうなぁ。

なにせ、Yesのメンバーとしてはお初にライブでお目にかかる人でしたので、本人を見られることだけでも十分うれしく、当日はフリルのブラウスにジーンズのミニスカートという、若い女の子(当時は)らしい格好をして観にいきました。

渋谷Primeに「せいよう広場」というイベント会場があり、そこでのライブだったのですが、当時には珍しく食事つき(*)。5,500円でご飯が食べられてBillさまが見られるという、なんともお得なコンサートでした。

*Blue NoteやLove Generationができてからは、会場でご飯が食べられるコンサートも普通になりましたけどね

コンサート会場に行ったら、チケット購入時の順番か並んだ順番がよかったのか、すんごい至近距離!ひゃ〜、下手すると毛穴まで見えちゃう。

エレクトリック・タムを音階で並べて、叩きながらメロディーを作るというユニークな手法。すでにこういうことしている人はいたのかもしれませんが、当時は面白い!と思い、終始見入ってしまいました。すべてファースト・アルバムからの曲で、比較的メロディーがわかりやすくよい曲が多かったかな(99年のアッパー・エクストリームのときはインプロビゼーションがメインでつまんなかった)。ミディアム・テンポの“Up North”に始まり、スローでロマンチックな“It Needn't End in Tears”、はたまたダイナミックな“Bridge of Inhibition”などバラエティーに富んでいて、飽きさせませんでした。Billさまのスーパー・プレイの脇を固める若手のミュージシャンも品がよく、腕達者。ベースのMick Huttonが黙々と奏でるやさしいベースラインが印象的でした。

観客からの評判はすこぶるよく、ライブ終了後はアンコールのリクエストが止みませんでした。でもまだまだこのときは曲が少なくファンの要求に応えることができなかった様子。「ごめんね」と言って舞台裏に引っ込んでしまいました。

その後やはり本人の顔を間近に拝みたいと思った筆者は、観客が去った後のテーブルに後輩たちと粘り、Billちゃんを待ちました。念願叶い、Billちゃん登場。しっかり握手をしたのでした。いや〜手のデカかったこと!筆者のひとまわり以上はありましたかねー。この手からあの繊細なリズムがたたき出されたのかと、感激もひとしお。しばらく手を洗うのをやめようかと思いました。

すっかり感動した筆者は2日目もせいよう広場を訪れました。1986年6月26日に若き日の筆者にワインを振舞ってくださった同じテーブルの方、この場を借りて御礼申し上げます。


(1986年6月25日、渋谷Primeせいよう広場、Issei)
 
 
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