手紙(さくら編)

小狼くん、こんにちは
いかがお過ごしですか?
なんて、この前電話で元気な声を聞かせてもらったよね
お誕生日はとても嬉しかったよ
小狼くんの歌を聞かせてもらえて

夜は夢の中で小狼くんに会えたみたいだった・・・

折角電話したのに
声を聞いたのに
もう会いたくなっちゃった
声を聞きたくなっちゃうなんて・・・
知世ちゃんにも言えないし
お父さんやお兄ちゃんにも言えないよ

勿論、一番小狼くんには言えない
私が寂しがっていることは
大好きだから言いたくないの

小狼くんは本当に優しいから
私が寂しいと言ったら困ってしまうでしょ?
やらなければならないこと
そう言って香港へ戻っていったから
小狼くんがきちんとやり終えるまで待っている
自分に約束したから
笑顔で待っていると

約束なんてしなければよかった
こんなに寂しいなんて思わなかったから
でも
それでも私頑張るね
小狼くんに逢ったとき胸をはっていられるように

寂しいけど





この手紙は小狼くんには届かない
私の中の秘密の手紙だから
寂しい気持ちが一杯だから


小狼くんには元気な私だけ見て欲しい
いつか 会えるまで
また 会える日まで
小狼くんが思い出すのは笑顔の私がいいな

だから
手紙さん、私の中で眠っていてね
寂しさが胸の中に一杯になったら
また、書いてもいいよね?

お手紙を書いた後は少し慰められる
また、元気な私に戻れるの

小狼くんも私のこと思い出してくれるかな?
きっと、知らないよね?
私の方がずっと好きだって
小狼くん

 

小狼編

 

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