たたかうちびまめ・・・

(未熟児ということ 2003/11/09)

 


 ここに目を通されてる方は、分かっておられると思いますが、ちびまめは、1022gというとっても小さな赤ちゃんでした。なので、産まれるとすぐに保育器の中に入れられることに・・・因みに世界最高の保育器って何か御存知ですか?それは、子宮です(笑)その世界最高の保育器を出なければならなかったちびまめは、産まれたときからあらゆる困難と戦わなければならないのです。赤ちゃんなのに・・・。

 因みに一般的に言う未熟児とはWHO(世界保健機構)では、2500g未満の出生児を言い、低出生体重児と呼びます。で、更に在胎週数が37週未満を未熟児と呼ぶそうです。さらに低出生体重児の中でも、出生体重1500g未満の子はいろいろ合併症を起こしやすく、育てにくいので極小未熟児と呼ばれます。さらに出生体重1000g未満の子は、形態的にも機能的にも諸臓器は至って未熟で特別育てるのが困難なので、超未熟児と呼ばれています。で、しゃちょうが時々使っていたマイクロ未熟児は・・・500g以下を指すそうです。今後は、訂正しますね〔汗〕

 さて、そういう意味ではちびまめは、極小未熟児・・・というものに当たるわけ。そして、最も劇的に成長する2ヶ月をすっ飛ばしてきたので、上に書いてあるように・・・生まれた瞬間から・・・いろいろな合併症の危機にさらされている。

  • 肺機能障害
  • 腎機能障害
  • 腸運動不全
  • 心機能障害
  • 肝不全
  • 聴力障害
  • 未熟児網膜症
  • 脳障害

 ざっと、思いつく(って言うか、説明されたので覚えてるの)だけでも、これだけある。他にも投与せざるを得ない薬剤による副作用や感染症・・・たぶん、しゃちょうが今までにしてきた病気よりも・・・その数は、いきなり多い〔汗〕

 この中でも特に深刻なのは・・・、未熟児網膜症と脳障害。

 何しろ、脳障害が残ったらその後の発育はほぼ絶望的だし、未熟児網膜症なんかが残った日には、ちびまめは、外界を一切見ることが出来ない。

 だから、抱っこすることも諦めさせられてNICU(新生児集中治療室)の保育器の中にちびまめは、入れられているわけだ。そして、いろいろな検査をされつつ、最善の処置を受けているわけです。でも、基本は・・・その赤ちゃんごとの生命力の強さに依存するのです。だから、しゃちょうと嬢ちゃんとしては『頑張れ!ちびまめ!!』な、わけです。

 今のところ呼吸機能もしっかりしてきている(補助具付いてるけど)し、耳も聞こえているようです。保育器の扉を絞めるときに『パタンッ!』って、音がするとビクッとするから(笑)そして、最良の栄養食である母乳も、嬢ちゃんがしっかり生産してくれているので・・・今のところ問題なさそう・・・。因みに、嬢ちゃんのオッパイは、見えないほど小さいのですが・・・きちんと生産されています(笑)

 で、このNICU・・・何処の病院にでもあるものではないです。週数浅くお腹が頻繁にハリ始めたり、出血が繰り返されたり、前置胎盤であったり、多胎児(双子以上)なんかの場合には、最初からNICUの設備が調った病院にかかられることをお薦めします。何しろ、未熟児達の生命予後(生まれてからの良し悪し)は、いかに早くNICUに入れるかによって決まっているからです。ちなみにNICUの設備が調っている病院は、意外に少なかったりします。

 更に雑学・・・

  • 出産・・・・・産婦人科
  • NICU・・・小児科もしくは新生児科

 が、担当します

 なので、どんなにお産が上手な病院でもNICUがない病院は、いっぱいあります。


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