たたかうちびまめ・・・

(カンガルーケア 2003/11/21)

 


 カンガルーケアとは・・・手短に言うと未熟児で生まれた子供を母親がだっこする、と言うものです。リクライニングシートに座ったお母さんが、胸の間に赤ちゃんを抱きしめて寝ている姿が、カンガルーみたいに見えることからつけられた呼び方です。

 そもそもこのカンガルーケアが、始められたのは南米のコロンビアにおいてだそうです。日本のようにNICUの設備がしっかりしていない彼の国では、未熟児の救命率が低かったそうな・・・そこで考えられたのが母親の体温で直接未熟児新生児を温めよう・・・まあ、原始的な発想ですね。ところが・・・この効果が意外なほどに高かった。どれぐらい高かったかというとWHOが、未熟児新生児の救命効果が高いと認めるほど。その効果としては、体温が僅かに上昇する、無呼吸発作が減少する、眠りが深くなる、起きていても穏やかになる、感染症の危険が減る、などがあげられるそうです。その他にも、母親と赤ちゃんの絆を強くする効果や母乳が出にくかったままの母乳がたくさん出るようになるなどの効果も・・・あるそうです。

 実際にこのカンガルーケアを始めるには、32週を過ぎて赤ちゃんの状態が安定する必要がありますし、どの赤ちゃんでも出来るわけではありません。

 ちびまめはというと・・・30週ジャストで産まれてきたので・・・まず32週まで待たなければなりませんでした。で、32週になったときにはカンガルーケア、OKになったのですが、実際に初めてのカンガルーケアをしたのは・・・32週と3日になってからでした。

 ちっちゃくてやせっぽちのちびまめをだっこするのは恐々だったそうですが、いざだっこするとママは、ちっちゃいながらも温かくて柔らかで赤ちゃんをだっこしてるんだなあ・・・という気持ちになったそうです。嬉しさも溢れてきたんだとか。

 で、このカンガルーケアをしたのがお昼頃だったわけなんですが・・・いつものように夜に様子を見に行ってみると・・・とっても、穏やかで赤ちゃんらしい顔つきになっていました。前日(11月19日)までの何処か苦しそうで辛そうな表情はなくなっていました。実際には、前日から始まった体重増加局面でふっくらしてきたからかも知れませんが・・・明らかに違ってきたのだけは確かです。

 もしも30週前後で早めにパパやママに会いたくて外の世界にやってきた赤ちゃんがいたなら・・・やれる環境が整っているときには、是非、このカンガルーケアをやって欲しいです。ちっちゃな赤ちゃんが、ママの胸に抱かれて安心しきった顔でネムネムになっているのが見れると思います。こんな貴重なシーンが見れるのもちょっと早めにパパやママに会いに来てくれた赤ちゃんを持つ親だけの特権ですから・・・ね(笑)


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