Japan Jam2
 


 
 
 
1980年
8月16日(土) 横浜・横浜スタジアム
8月17日(日) 横浜・横浜スタジアム
8月19日(火) 神戸・六甲山スキー場


  
   Cheap Trick
サザン・オールスターズ
Atlanta Rhythmn Section
Kalapana
Spectrum
RCサクセション
 
 

(カッコ内は収録アルバム名)
 
【Cheap Trick】

1. Hello There
2. Clock Strikes Ten
3. I'll Be With You Tonight
4. Southern Girls
5. California Man
6. Good Girl
7. On Top Of The World
8. Can't Hold On
9. Everything Works If You Let It
10. Gonna Raise Hell (cut out)
11. Day Tripper (cut in)
12. Voices
13. Ain't That A Shame
14. I Want You To Want Me /甘い罠
15. Surrender

16. Dream Police
17. Hello There

Robin Zander - Lead Vocals, Rhythm Guitar
Rick Nielsen - Lead Guitar, Vocals
Bun E. Carlos - Drums
Pete Comita - Bass, Vocals


【サザン・オールスターズ】

1. 勝手にシンドバッド
2. C調言葉にご用心
3. いとしのフィート
4. TO YOU
5. タバコロードにセクシーばあちゃん
6. わすれじのレイドバック
7. レイチャールズ・メドレー
   〜Halleluja I Love Her So
   〜Hit Road Jack
   〜Unchain My Heart
   〜Let's Go Get Stoned
   〜What'd I Say
8. 私はビアノ
9. 恋するマンスリーデイ
10. ブルースへようこそ
11. ふたりだけのパーティー
12. いなせなロコモーション

【Atlanta Rhythmn Section】

1. Champaigne Jam
2. Back up Against Wall
3. Not Going to Let It Bother Me
4. Cocaine Charlie
5. Do It or Die
6. Large Time
7. Imagenary Lover
8. So Into You
9. Spooky
10. Long Tall Sally
11. Draville
12. Georgia Rhythmn

【Karapana】

1. Go to Live
2. Give Me Your Love
3. Ultimate
4. Need Your Love
5. North Bound
6. Hot In The Street
7. Black Sand
8. Good Friend
9. Hold On
10. Run And Hide〜How Does It?
11. Love You

 
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高校1年の夏が走馬灯のように駆け巡るJapan Jam2。筆者のコンサートデビューである。しかしデビューのっけからオムニバスライブとは、なかなか体力がいった。開演は午前の11:00。RCはともかくとして、スペクトラムはなんだかつまんなかったな。現在だったら前座は飛ばして会場を抜け出すところなんだが、あのときはなんだかマジメに観ていて、席から離れたのはトイレのときくらい。曇天でむしむししていてなんだかだる〜いカンジだったのである。

そんな筆者の中だるみ感を一掃してくれたのは、Atlanta Rhythmn Section。本当は、当時なら米国じゃ大トリを務めてもよいバンドだったのだが、日本では知名度が低く反応はイマ1つ。大ヒット曲“So Into You”も“Imaginary Lover”も演ってくれたのに、周りはCheap Trickとサザンが目当ての女の子ばっかり。なので「何よ、このムサいおっさんたちは」くらいのカンジだった(ま、“So Into You”で喜ぶ15歳の筆者がクラかったか)。

しかしいかんせんサザンが出てきたら、客席は蜂の巣をつついたような大騒ぎ。盛り上がる、盛り上がる。まだまだ桑田も若くやんちゃ盛りだったし、ライブで実績を上げ始めた頃のサザンだったので、結構楽しめた。Ray Charlesのメドレーでは、1961年の大ヒット“Hit The Road, Jack”なんかもやってくれたし。このときから雨が本降りになったのだが、客席の方はシャワーのような雨でなにやら興奮してしまい、前の方の空席に一気に詰め寄せる始末(71年のGFRの項でもあったけど、雨って人を興奮させるのか?)。

警備員は何も止めなかったが、現在になって考えると結構危なかったんじゃないだろうか。Rainbow来日時の将棋倒し2人圧死事件もあったことだしね。

日もとっぷり暮れてから、いよいよトリのCheap Trick登場。一大ブームとなった「Live at 武道館」のときは中学生で、ロックにうるさい親がコンサートを禁止していたので、「観たい〜」という気持ちはこのときピークだったのだ。やっとの思いで彼らが見られた興奮と、初めてのコンサートと、土砂降りの雨とが混然となりわけわかんなくなっちゃってたので、セットリストは覚えてません。覚えていたのは、Rick Nielsenがピックを客席に飛ばしまくっていたことと、Robin Zanderのヘアスタイルがスタイリッシュになっていたことくらいかな。後で聞いたところによると、Tom Petersonはこの時期脱退していたのだそう。Cheap Trickはこの後“All Shook Up”を出したあたりから下火になっていった。いいバンドなのになぁ。

長丁場ではあったものの、最後の3組のバンドでひと騒ぎもふた騒ぎもできたので、とりあえず充実したコンサートデビューであった。閉演の予定は確か19:00だったはずだが、筆者がスタジアムを後にしたのは21:00を回っていたような気がする。

(issei) 
 

Cheap TrickのローディがMarshalのヘッドを両手に一つづつ持って、片手で軽そうにスピーカーの上に乗せるのを見て「外人はやっぱり力が違う」と関心したのが一番の思い出。


(Cavalyn)
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