耳をすませば…?

― 好きな人が、できました ―  (映画「耳をすませば」キャッチフレーズより)


■耳をすませばってどんな映画?

柊あおい氏の耳をすませばという漫画を原作に、スタジオジブリがアニメ映画化した作品。
監督である近藤喜文氏の最初で最後の作品である。
(惜しくも1998年に47歳の若さで亡くなってしまう)

読書が好きな中学生の主人公「月島雫」が図書館から借りた本を読んでいた際に、
ふと貸出カードに書かれている名前に見覚えを感じる。

その名前は「天沢聖司」

その名前は雫の借りている本全ての書かれており、
一体どんな人なんだろうと雫が気になっていく………

図書館の本の管理がバーコードではなく、まだ手書きの貸出カードであった時代。
中学校3年生の女の子を主人公に、
さまざまな出会い・出来事を通じて新しい物語が始まっていく。

友人との他愛のない会話、中学生らしい甘酸っぱい恋、受験生という将来への不安。
何も特別でない、普通の中学生としての出来事がそこには書かれており、
とても共感できる作品である。

大学生になったいま、改めて見るととても懐かしく恥ずかしくもなる内容ですが、
同時に将来に対する不安や雫の想いなどは、今の私たちにも共感できる部分があります。


■舞台となった聖蹟桜ヶ丘

耳をすませば(以下「耳すま」)では、
東京都多摩市と武蔵野市の一部が舞台として登場しており、
実際の街並みなどは主に京王線沿線の聖蹟桜ヶ丘駅周辺がモチーフとなっています。

新宿から京王線で25分(特急列車)という立地にありながら、
そこは都内とは異なりどこか落ち着いた雰囲気を見せている街です。
実際にこの辺りには多くの公園や多摩川、多摩ニュータウンなどがあり、
住宅街として発展している街です。
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