聖蹟桜ヶ丘を歩く

耳をすませば(以下耳すま)の舞台である聖蹟桜ヶ丘を実際に歩いてみました!
ページのサイズの都合上、主要スポットに焦点をあてて紹介します!

▼聖蹟桜ヶ丘の駅を降りると…



京王線聖蹟桜ヶ丘の駅を降りると、そこはもう耳をすませばの舞台。
駅前には耳すまの街を象徴するかのように、モデル地の案内マップがあります。

聖蹟桜ヶ丘駅は、劇中では京玉線「杉の宮駅」と名前が変わっていますが、
駅前の街並みは多少変わっているものの、劇中と同じ面影を残していました。

<STORY>
この日、雫はお姉ちゃんに頼まれてお父さんが働いている図書館までお弁当を届けに行きます。
電車に乗って図書館へ向かっている時、ある猫が雫の隣に座ります。
雫はその猫に話しかけてみるものの、猫は当然のように返事をしません。
そして図書館の最寄り駅に着き、雫が降りようとしたとき猫も同時に降ります。
雫はまるで小さい子供のようにその猫を追いかけますが、
猫が横断歩道を渡ると信号は赤になってしまい、雫は猫を見失ってしまいます…。

▼図書館の前で



図書館の脇道から猫を追いかける時に通った竹林です。
劇中では道の両脇はコンクリートの壁で急な坂道になっていましたが、
実際は壁のようなものはなく、坂も階段になっていました。

<STORY>
図書館の前で雫は見失った猫を見つけ再び追いかけます。
図書館への用事も忘れて猫を追いかけるのに必死な雫。
図書館の脇にある上り坂をこえると、そこには閑静な住宅街が広がっていました。
そうして猫を追いかけてたどり着いた先は………

▼ロータリーと地球屋



猫を追いかけてたどり着いたロータリーです。
劇中ではここに地球屋があり中へと入っていきますが、実際には地球屋はありません。
しかし、このロータリーのすぐ近くに、地球屋の代わりとも言えるであろうお店があります。

それは、洋菓子屋さんのノアというお店です。



店内には耳すま思い出ノートというものがおいてあり、現在その数はなんと14冊目!
全国各地から(店主に話を伺ったところ、なんと外国からも!)耳すまファンが訪れ
そしてこのノートに自分の思いを書いていくそうです。


↑フランスから来た人の書き込みです。なんとバイオリン職人!

ノートの中身を見ると毎日のように書き込みがあり、
公開してから10年以上経つ今も衰えない耳すまの人気に驚きました。

店内にはその他にも、耳すまに関する情報や耳すまをモチーフにしたクッキーを始め
ショーケースにはケーキやゼリーなどの自家製デザートが並んでおり
つい食べたくなってしまいます 笑。

耳すまの舞台をめぐってあるき、ノアで一休みしながらノートに思いを綴る。
なんだかとても幸せな気分です(*´ー`)

<STORY>
「丘の上にこんなところがあるなんて知らなかった…」
そういってロータリーにたどり着くと、雫の追いかけてた猫はあるお店の中へ。
そのお店は地球屋という、古い骨董屋のような雰囲気の場所で、
ここでも雫は「こんなお店が丘の上にあるなんて知らなかった…」と言います。

普段通いなれている図書館の道を少し外れただけで、2度も新しい発見をした雫。
身近にあるのにもかかわらず普段は気付かない。
このような発見は私たちの生活の中にもあるのかもしれません。

▼天守の丘



劇中では「天守の丘」と言われてたこの階段は、実際には「天守台」と言います。
どうやらこの辺はかつて関戸城と言われる城が築かれていたみたいです。

劇中では名前の通り、視界が開けていてまるで天から大地を見下ろしているような
気分になれる眺めの階段でしたが、実際はがっかりさせられるほど小さいものでした。

しかしこの場所は丘の上にあるので、この場所以外にも階段や坂はたくさんあり、
ここよりとても眺めのいい場所が多くあったので、探してみると面白いかもしれません

<STORY>
地球屋にあった時計にすっかり夢中になっていた雫。
父親にお弁当を届けるという用事を思い出して慌ててお店を出ていきます。
お店のおじいさんに道を教えてもらい通った図書館へと続く長い階段。

「いいとこ見つけちゃった!物語に出てくるお店みたい。」

電車から地球屋までの一連に出来事において、
雫は自身の物語の主人公として存在していたのかもしれません。

▼杉村と神社にて



ここのシーンはいかにも中学生らしい恋愛が描写されていると思います。
なんだか自分には遠い昔のことのように感じます( ´ー`)

神社自体は劇中と全く変わらず、「あぁここ!」とつい興奮してしまいました 笑。

<STORY>
夏休みが明けたある日、 雫は帰りに杉村と一緒になり神社で話をします。
そこで雫の親友である裕子の気持ちを知った杉村は困ってしまいます。

なぜなら杉村は雫のことが…。

これ以上は僕の口からは言えません!
…といっても十分お察しがついちゃいそうですが。

▼ラストシーン



新宿方面が一望できる…ほどの眺めはないのですが、
普通に聖蹟桜ヶ丘駅前は一望できる場所にあります。

昔はこの場所にフェンスなどなく、耳すまファンのために耳すまノートがあったのですが、
実際にこの場所に来た人がゴミをポイ捨てして帰ったり、ノートが盗まれたりし
いろいろな問題が発生したことにより、現在では立ち入ることの出来ないようになってしまいました。

耳をすませばのモデル地とは言えども、ここは閑静な住宅街なのです。
決して観光地ではなく、私たちは現地の人に迷惑をかけるようなことがあってはなりません。

もし実際にモデル地へ来るときは、このことを踏まえて欲しいと思います。

<STORY>
冬のある朝、それもまだ薄暗い時間。
雫は目を覚まし、たまたま窓の外を見ると
そこにはイタリアに行っていたはずの聖司くんが!
帰国日を一日早くして日本に帰ってきた聖司くんは、
雫を自転車に乗せてお気に入りの場所へ連れていきます。

そこでは、
太陽が昇ると同時に新宿のビル群がはっきりと見え、美しい景色が現れます。
そしてそのあと、聖司くんは雫に大事な話をします。その話とは…

「雫………!!」