ぶつくさと〜く
【Vol.110】 震災 (2011.3)
2011年3月11日金曜日、午後2時47分頃、突然会社が揺れました。
私のオフィスがあるのは都内港区は品川にある、高層ビルの21F。
小さな揺れが来たので、いつも程度の地震かな?と思っていたら、
段々とその震えが大きくなり、やがて立っているのも危険なくらいの横揺れに。
大人でも力を入れないと動かないほどの重さのレール付きの可動荷物棚が、
ガシャンガシャンとすさまじい音を立てながら左右に動かされて、
それがまた、予測できない事態に対する恐怖感をも煽り出していたのでした。
そして、ふと窓の外を見ると、お台場のビルからもくもくと黒い煙が出ている・・・。
あれだけ揺れて、「あ、このビル崩壊するかも」・・・と思った時は、流石に冷静さを失いました。
目の前で、今までに無いほどの非常事態が起こった時って、あんな気持ちになるんですね。
結局、数分間左右に揺れただけで特に大きな被害もなく、すぐ業務に戻りました。
それ以降の東北地方の悲惨な津波のテレビ映像は、みなさんもご存じの通りです。
映画の世界でしか起こり得ないと思えるような出来事が、今、目の前で・・・。
地震翌日のニュースで、宮城県南三陸町の約10,000人の安否が分からないと聞いた時、
その数字の大きさに、ぞっとするほどの心の痛みを感じました。
そして数日後、そのうち2,000人は避難所にいるのが発見されたというニュースを聞いたときも、
鳥肌が立つほど嬉しい気持ちになりました。
阪神淡路大震災の時もそうでしたが、人間が単なる数字としてカウントされてしまうことに、
なんかすごく辛く、切ない気持ちになってしまいませんか・・・?
3/31現在、死者が約11,500人、行方不明者が約16,500人もおられるのだそうです・・・。
被災された方々、そのご家族の方々に、心よりお見舞い申し上げます。
ただ・・・もう、地震や津波といった自然災害から、
福島第一原発の放射能漏れ問題という、ある意味人的災害に話が変わってしまいましたね。
現在も計画停電により、首都圏の生活や通勤は、混乱したままです。
そして、夏を迎える頃には、もっと深刻な状況になっているでしょう。
でも・・・私は、「被災地に電気を」という意識で節電してたんですけど、
これってほんとは関東エリアの人間のために節電してるだけなんですよね・・・。
しかも、都内の中心部だけ、計画停電のエリアから除外されてるってのは納得できません。
正直、電気を一番使ってるはずのところやのに・・・。
金持ちがいっぱい住んでいて、たくさんの大きな会社がある「お首都様」は、
電気も当然優遇されて、苦しむ必要なんてないよ、ってことですか?(怒)
政府の重要機関がある地域のみ、ってことならまだ理解はできますが、
でももしそうなら、少々停電があってもちゃんと機能するように作っとかなあかんのとちゃうんですか?
停電になったらあっさり機能失われるって、どんな危機意識の低い設計しとんじゃい!
ほんと、こういうときこそ、率先して「都内も全域で停電」って誰かが言うべきとちゃうの?
「うちはやりません!」って、都知事様が言うたんかな?
プロ野球も、セ・リーグのあの見苦しいというか下品というか、
自分たちの金儲けのことしか考えてない某球団の会長の発言とか、
ほんと、人間として信じられません・・・。
あ〜、やっぱり俺、東京嫌いみたい〜。
・・・とか言ってる間に、わたくし、
来月(というか実は明日)から、インドのデリーへ行くことになりました。
決してこんな大変な状態の日本から逃避したいという訳ではなく、
普通にお仕事で・・・しかも、「赴任」で行って参ります。
(2年くらい、かな?)
トロントに続いて、またもや異国での、新しい生活が私を待っています。
発展途上の国インド、治安面でも衛生面でも食事面でも、そしてもちろんお仕事の面でも、
そこにはきっと多くの困難が待ち構えていると思います。
が、それを乗り越えて、大きく成長して、胸を張って日本に帰って来たいと思います。
とにかく・・・元気に行って参りますっ!!
そして、きっと次回は、インドからVol.111をお送りできる・・・と信じてます。
それではみなさま、さようなら〜!!!
(Vol.110 おしまい)