ぶつくさと〜く
【Vol.109】 ストップウォッチ (2011.2)
今月頭のことですが、仕事の谷間に久しぶりに会社にお休みを頂いて、
ドイツとオーストリア、そしてチェコへと行って来ました〜。
ANAの直行便でドイツ南部のミュンヘン入り。
空港ですぐにレンタカーを借りて、車でぐる〜っと中欧を巡る旅となりました。
オーストリアのザルツブルク、チェコのプラハ、そしてドイツのロマンチック街道。
まぁツアーでも訪れるわりとメジャーな観光地ばかりかもしれませんが、
自分の行きたい所へと車を自由に走らせられるのは、またツアーとは別の楽しみがあるもんです。
(ツアーでは、4日分の洗濯物持ち歩いてコインランドリーを必死で探し回るってこと、無いでしょ?)
その中でも、チェコ(昔習った時はチェコスロバキアでしたね・・・)は初めて訪れたんですが、
いや〜、もぅ最高〜!!
何がいいかって、物価が安いんですよね・・・特に食べ物が。
円高・ユーロ安の影響もあって(まぁチェコはユーロでは無いんですが)、
ほんと、美味しい肉料理をたっぷり食べて、美味しいビールをたっぷり飲んで、二人で3,000円とかその程度。
ビールなんて、0.5リットルのジョッキが出てきても30チェココルナ(Kc)、日本円で150円以下なんです。
(もっと安い店やと、100円以下でもあるそうです)
しかも、行く前はあまり知らなかったのですが、チェコってかなりのビール大国なんですねぇ。
なんでも国民一人当たりの年間ビール消費量は、ドイツではなく、チェコが世界一なんだそうです。
あの「ピルスナー」が生まれたのもチェコ。
そしてアメリカの「バドワイザー」は、ビールで有名なチェコの街の名前から取ったとのことです。
チェコと言えば、「百塔の街」と呼ばれる首都・プラハがもちろん観光地としても有名で、
街のあちこちに美しい見所が多々あります。
が、私としては、南部にある世界遺産のチェスキークルムロフという所が、
静かで美しく、の〜んびりできる落ち着いた小さな街で、大変気に入りました。
チェコ・・・まぁ水道水の品質だけはイマイチなんですが(ちょっと茶色く濁っている)、
それでもまた、行ってみたいな〜と思える国だったのでした。
(確実に太って帰って来ますけどねっ)
話は変わって・・・ついに3Dテレビを購入してしまいました。
いや、本当は3Dテレビを買うつもりはさらさら無かったんですが、
今年7月の「地上波完全デジタル化」に向けた買い替えで、普通のテレビを買おうと思っていたら、
最近の地デジ対応の大型テレビって、3D機能が結構標準で付いてたりするんですよね・・・。
金額的にもそれほど変わらなかったので、結局は地デジ対応で、3D機能が付いていて、
さらに本体にHDD内蔵で、かつブルーレイ(Blu-ray)まで再生できるという、
まぁこれ一台で全部揃ってて「機能テンコ盛り」のテレビを買ってしまったのでした。
(しかもエコポイント付きでお得度アップ)
家にテレビが到着するや否や、ひ〜ひ〜言いながらテレビの設置を行い、
すぐにマイケルジャクソンの3Dブルーレイソフトを見てみることにしました。
「マイケルよ、君は一体、どんだけ飛び出してくるんじゃ〜ぃ!!」
まぁ確かに迫力ある映像は見られたのですが、全編が3Dという訳ではなかったので、
3Dメガネを掛けたりはずしたりして・・・結構大変でした。
(なんじゃそら)
最近は、ネットで最新の映画がすぐに見られるようになったせいで、
DVD/ブルーレイソフトの売り上げは落ち込んでいるそうです。
とは言え、迫力あるアクション映画なんかを自宅で気軽に見られるのは嬉しいことなので、
3Dに対応した魅力あるソフトの充実に期待したいと思います。
しかし・・・3D、つまり「縦」「横」「奥行き」の3次元を表現できてしまった現在、
次のテレビはどうなるんでしょうか?
前方だけに画面があるのでなく、自分を前と左右と上下から囲む感じの画面になって、
上からも横からも何かが飛び出してくるような臨場感あり過ぎるテレビでしょうか?
それとも映像だけでなく「におい」「熱さ」「電気ショック」までもが、
映像とともに届けられるような、五感に直に訴えるようなテレビ?
いや、もう3Dの時代は古くて、次は思い切って3Kテレビ・・・、
「きつい」「きたない」「きけん」なテレビなんとちゃうか?
(って誰が買うんじゃいっ!)
ま、まぁそんな、これからもきっとどんどん進化して行くであろうテレビ。
素晴らしい機能に期待していますが・・・正直言うと、
単機能・高画質でかつ安いテレビが一番嬉しいんですけどね〜。
(あれだけ3D楽しんだくせに、なんちゅうオチやっ!)
さて、私は知る人ぞ知る(知らん人ぞ知らん)「クモニスト」、つまり公文式経験者なんです。
(ピアニストみたいに格好よく言うなっ!)
しかも、小学校の2年生から高校2年生まで、約10年間も公文式をやっていたという、きっと珍しい人間です。
大阪の箕面(みのお)にある「寺小屋」のような古い会館でやっていた公文式の教室に、
歩きで、自転車で、そして最後は原付バイクで、週に2回通っていました。
塾らしい塾は、高校や大学の受験前以外はほとんど行かなかった私なんですが、
公文式だけは、ずっと通い続けていました。
別に宣伝する訳でも、お金をもらおうとしてる訳でもないですが、
いろんな面で自分の礎を築くことができたのは、ほんとに公文式のおかげだと思っています。
「何かを本当に理解するためには、同じような問題を何度も克服して心に刻み付ける必要がある」
「目標に向かって強い気持ちを持ち、何があっても諦めずに最後までやり通すことの大切さ」
子供の頃に気付かずにやっていた事ですが、大人になって社会に出た後、何度も感じました。
それを身を持って体験できたのは、本当にありがたいことだと思います。
逆に、たまたま培われた能力なんてのもあります。
公文式の教室って、小学校低学年の子やさらに小さい子もいるので、教室をどたばた走り回っていたり、
ストップウォッチで必死に「1.00秒丁度」を出そうとピッピピッピと無限に音を鳴らしていたり。
そんな騒々しい中、サッカー部終わりの疲れ切った頭で微分積分の問題を解いている高校生の私・・・。
どんな状況でも黙々と一つのことに打ち込める、自分でも「恐っ!」と思える集中力は、
ここから生まれたものだったのでした。
(まぁ、ええような、悪いようなやな)
公文式を始めた頃、教室の先生に、
マス目のあるノートに数字を1から順番に1,2,3 ...と書いて行くように言われました。
どれくらい掛かったのか、何冊になったのか忘れましたが、結局最後はなんと20000まで書きました。
1から100までを、口で言うんじゃなくて、文字で書くってだけでも結構大変でしょ?
しかも10000を越えると、例えば10001から10100までって、
100個とは言え、桁数が多いんでかんなり大変なんですよ。
一日100個毎日書いたとしても、20000までだと200日かかる訳ですし・・・。
それでも、時々現れる5000や10000、11111や12345なんかには、ちょっと数字に装飾を付けて、
なんならちょっと挿し絵まで書いたりして、楽しみながらやっていた記憶があります。
(子供って、そんなもんですよね)
先生の意図は、字を小さく、早く、正しく、丁寧に書かせることだったのかも知れません。
が私はその中で、数字の、そして学ぶことの楽しさを知ったような気がします。
あのノートが無かったら、きっと今の私は無かったんだと思います。
・・・と、独りで子供の頃を懐かしんでしまいました。
みなさんにもそんな子供の頃の想い出、ありませんでしょうか?
(Vol.109 おしまい)