どたばた旅行記
12.ん、ハリー・ポッター・・・?
2009年に訪れたイギリス。
ワタクシのヨメが、若干「ハリー・ポッター好き」なこともありまして、
そんな我々がその本場のお国に行くとどうなるかと言いますと、
当然ちょこちょこと、ニセ・ポッターが登場する訳でございます・・・。
そんなこんなで、ほんの少しだけですが、ハリー・ポッター関連の場所をお届けします。
 
「ホグワーツ特急」が発車する、お馴染み「9と3/4番線」。
これが「本当に」あるのが、ロンドンのキングス・クロス駅なんです。
(ちなみに駅への問い合わせや見学者が多かったため、急いでこの看板を作ったのだそうです・・・)
あ、今まさにヨメが消えて行きそうになってますねぇ、何故かとても嬉しそうに・・・(苦笑)
※ちなみに最近駅には「ハリー・ポッター・ショップ」なるものが出来ていて、
ホームの様子はすっかり様変わりしているとのことです。
(う〜ん、あちらのお国も商売上手ね・・・)
*****
このロンドンのキングス・クロス駅から特急「Flying Scotsman」に乗って、
スコットランドの首都・エディンバラへと向かいます。
・・・ところでこの「Flying Scotsman」。
結果的には何事も無かったかのように、ごく普通に列車に乗ることができたのですが、
実は当日、乗車券を持っておらず、めちゃめちゃ不安な気持ちのまま、
このキングス・クロス駅へと向かっていたのでした・・・。
話はその3ヶ月ほど前に遡(さかのぼ)ります―――
ロンドンからエディンバラまで、約650kmの移動。
特急列車での長距離移動なので、事前にチケットを予約購入しておかないと〜と思い、
鉄道会社であるNXEC(National Express East Coast)社のWebサイトで料金を検索していました。
早く購入すればするほど安いのか、見ていると、日によって金額が大きく変わっていくようでした。
なので、発売初日の朝一に金額をチェックして、乗車券を購入することにしたのでした。
購入する当日の朝、Webサイトを見てみたのですが、
予約しようとしていた午前中の列車(=Flying Scotsman)の料金が、
何故かすでにめちゃめちゃ高くなっていて(想定してた金額の3倍・・・)、あっさり断念・・・。
とは言え、その日の早いうちにエディンバラまで移動しないと、旅の全体スケジュールが大きく狂ってしまうので、
泣きながらも仕方なく、午後一にロンドンを出発する、別の(安い方の)列車を予約することにしたのでした。
すると、その日のうちの午後になっていきなり、
元々予約しようとしていたFlying Scotsmanの料金が、何故かグンと安くなったのですっ!
(うそ〜ん、勘弁してよ〜)
3倍料金は断念しましたが、もちろん少しでも早くエディンバラに着きたかったので、
結局、さらに涙を流しながら手数料の20ポンド(3,000円ほど)を追加して、
数時間前に購入したばかりの乗車券を、いきなり変更する羽目になるのでした。
(あほやな・・・)
とまぁ、そんな変更の話はいいとして、「乗車券さえちゃんと手に入ればいいや〜」。
・・・と思ったのですが、実は全然イケてないことに、
Webサイトから印刷できるような「e-チケット」発券ではなくて、
残念ながら、紙のチケットでしか乗車券を発行してくれないのでした。
しかもWebサイトには、「海外にはチケットは郵送しません」と書いてありました。
おぃおぃ、苦労して、そして手数料まで無駄に払って予約したチケット、受け取られへんやん・・・。
(およよ)
で、考えた挙句、始発駅のキングス・クロス駅へとチケットを発送することにしたのでした。
(だって、英国に知り合いがいるほど、小洒落た家柄ではございませんもの・・・)
事情を説明しておこうと、チケットを購入したサイト経由で電子メールを送り、
「ロンドンのキングス・クロス駅にて乗車券を受け取れるようにして欲しい」と連絡しました。
すると、「キングス・クロス駅が、ここにチケットを送り返してきてくれたら、
チケットのコピーを再発行して、キングス・クロス駅で受け取れるようにしてくれる」とのことでした。
(なんかややこしくなってきたけれど・・・)
「同じ会社内なんやから、自分らで連絡し合ってやってくれたらええやん・・・」と思いながらも、
仕方なく自分でキングス・クロス駅にまで国際電話をかけ、事情を伝えました。
すると、それならこちらに電話をかけてねと、別のチケット関連の部門に回され(おそらく最初のオフィス)、
またもや「チケットが送り返されてきたら、キングス・クロス駅にて受け取れるようにしておく」と、
最初に聞いたセリフと同じことを言われました。
で、「返送されるまでには2週間はかかるから、もう少し待ってね」と言われたまま、以降、音沙汰無し・・・。
(ちーん)
かなり危険なニオイがしたので、万が一列車に乗れなかった場合に備えて、
ロンドン借り出しのレンタカーの手配も、一応しておきました。
(もう何がしたいのか分からんな・・・)
で、本当に出発直前まで何の連絡も無かったので、
流石にもう待ってられんと、出発の数日前に再びメールで状況を確認することにしました。
すると、「キングス・クロス駅からチケットは返送されて来なかったけれど、
当日、キングス・クロス駅でチケットの再発行を受けられるようにしてくれる」と言ってくれました。
(それなら最初からそうできたんとちゃうの・・・というツッコみはできず)
「あぁ、なんとかなるかも・・・!」と、少しだけ安堵はしたのですが、
言うてもこのいい加減なサービスの質。
当日行って、本当にチケットを受け取れるか半信半疑(いや、二信八疑くらいか)で、
とっても不安なままキングス・クロス駅へと向かったのでした。
結果的には、駅でかなり待たされはしたのですが、
印刷した私からのメールと、それにホッチキスで留められたチケットが駅に用意されており、
無事、エディンバラに向けて出発することができたのでした。
めでたし、めでたし。
*****
さて、話は本題のポッターさんに戻ることにしまして・・・。
 
エディンバラは、ハリー・ポッターの作者「J.K.ローリング」が、
生活保護を受けながらも、最初の作品「ハリー・ポッターと賢者の石」を書き上げた場所。
通い続けて執筆したというカフェ「エレファントハウス」には、
大きな文字で「ハリー・ポッター誕生の地」と、宣伝文句が書いてありました。
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続いて、再びイギリス南部へと戻り、グロスターの街へと到着。
 
 
街の中心とも言えるグロスター大聖堂が建てられたのは、実に今から1000年も前のこと。
ここは1作目の映画「ハリー・ポッターと賢者の石」で、
「ホグワーツ魔法魔術学校」として撮影に使われた場所なのだそうです。
その映画は、恐らく昔、TVで観た(観せられた)と思うのですが、
まぁ・・・そう言われてみれば、それっぽい感じがしますよねぇ。
しかし、CGなんかではなく、あの「ハリー・ポッター」の世界と同じような風景や建物が、
普通に街の中にあることに、改めてイギリスという国の「重厚さ」を感じてしまいました。
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さてさて、最後は小さな小さな町、レイコックへ。
 
こちらのレイコック修道院も、
映画「ハリー・ポッターと賢者の石」の撮影で使われたとのこと。
歴史のある印象的な回廊が美しかったです。
町は人も少なく、とても落ち着く場所でした。
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・・・と言うことで、イギリスの中には、まだまだ「ハリー・ポッターゆかりの地」が多々あるようです。
隠れポッタリアンのみなさま、是非一度訪れてみられては如何でしょうか?
(おしまい)