ぶつくさと〜く

【Vol.8】 男の子 (1997.6)

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いや〜、皆様には本当に御心配と御迷惑をおかけしましたが、
やっと就職先が決まりました。ありがとうございました。
来年からは東京に勤務ということになりそうです。
(電話で「内定」って言われただけやけど、
ほんまに大丈夫なんかな〜? めちゃ不安や。)

ぶつくさと〜くの「Vol.1」でも書いたんですけど、
ほんと、京都は住みやすいところでした。
東京はいったいどんなところなんでしょう。
(どちらかというと、東京でボケが通じるかの方が不安)

とにかく、大学生活の京都での6年間は、心地よい想い出となって、
いつまでも私の心の中に生き続けることだと思います。
(いやなことは忘れることができるアホな性格でよかったわい。)

で、就職が決まったからといって急に「暇々にいさん」になるわけでもなく、
大学院生としてのお仕事が残っているんです。

まず1つ、11月に学会があるんですよ。マニラで。
(いや〜ん、英語で発表や〜ん。めちゃやばいや〜ん。)

そしてもう1つは、学生生活の最後を飾る修士論文。これがまた大変。
(まだあまりやってないけどね。ほんまに先生、ごめんなさい。)

どうやら今年の夏は、下宿と大学の往復で終りそうです。
まあ、これが本当の学生のあるべき姿って言うか、勉学の基本って言うか、
崇高な理想って言うか‥‥‥。
(苦しい苦しい。)

さて、話は変わりますが、こないだ(←これって大阪弁?)、
就職活動の最後くらいに外をブラブラ歩いていたんです。
濃いグレーのスーツで。(しっぶ〜)

それも就職説明会の帰りで、それが全然面白くなかったので、
ちょっと不機嫌でした。

左手はズボンのポケットに、そして右手で手提げのバッグを肩のところで持って。
(まるで田舎のチンピラやな。)

わりと細い通りばかりで車の往来もあまりなかったので、
余裕でポンポンと信号を無視して歩いていました。(悪っる〜)
「あ〜、なんかうっと〜し〜な〜」って思いながら。

で、同じように次の細い通りも信号が赤のまま横断歩道を渡りかけた、
ちょうどそのときでした。

ふと横を見ると小さい男の子が、ちゃんと(当然やけど)
信号が青になるのをじっと待っていました。
それも、楽しそうに。

流石に足が止まりました。

その横で平気で信号を無視して渡ると、その子の心に何か、
暗い影を残すような気がしたのです。
すごく悪い「大人」だとその子に思われるのがいやだったのです。

なんか、自分がとても悪い人間になりかけた気がしました。
そして、くだらないことで少し悪ぶっているみたいな自分が、
ちょっとだけ滑稽に思えて、ふと微笑んでしまいました。

それから、その子と2人で信号が青になるのを待ちました。
(気分的には、ひとつ屋根の下の「ひだまりの詩」を流したかった)

いや〜、僕にもまだ人の心が残ってたんですね〜。
よかったよかった。
(今回も意味不明の終り方や。)

まあ、もう夏です。
皆さん、バテないで夏を楽しみましょうね!
(今回はなんかいい人みたいに書いてしもた。なんかむかつくわ〜。)

(Vol.8 おしまい)


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