ぶつくさと〜く

【Vol.100】 マイルストーン (2010.5)

[ top | prev | next ]


3月末のことになるんですが、生まれ故郷の大阪・箕面(みのお)へと帰省しました。
実家の最寄り駅で電車を降り、駅前の数軒しかない小さな商店街を歩いていた時のこと。

とある八百屋さんの軒先に、
ミカンがいくつか入った、青くて丸いプラスチックのザル(カゴ)が並んでおり、
その横に手書きで、「一盛250円」と書かれた段ボールの切れ端が置いてありました。
青いザルには、ミカンだけではなく、他の果物や野菜なんかも盛られていました。

ふと気付くと、青いザルに盛られた品物の中に、見慣れないモノが混じっていました。
「何やこれ?」と思って足を止めて近づいてみると、
そこにはなんと、250mlの缶ジュースが、平気な顔をして、
どっかりとザルに盛られているじゃあ〜りませんかっ!
しかもそれは、聞いたこともないメーカーの、缶に入ったサイダー・・・。

「いやいやいや、何でもかんでも、盛ってしまえばええってもんちゃうやろ〜!」

缶のサイダーを「ザルに盛ったろ」と、一体どのタイミングで思ったんでしょうか?
衝撃的なこの出会いに、私は久々にこみ上げて来る半ニヤケを、必死でこらえるしかありませんでした。

しかし缶のサイダーを、ザルに山盛りで売り払ってしまおうて・・・。
この大阪人の商売根性は、決してバカにしてはいかんと、改めて実感してしまったのでした。
(なんのこっちゃ)

今回帰省をしたのは、法事で富田家の墓がある京都に行く用事があったのに加え、
大学時代のサッカーサークルのOB戦が同じ週末にあったためでした。
(久しぶりに現役大学生とサッカーで走り回って、ヘロヘロになった)

3月末と言うと、京都は丁度、桜が満開になろうかという、まさにベストシーズン。

この時期はたいてい、京都の市バスは恐ろしいほどの渋滞に巻き込まれます。
特に清水寺へのバスが通る東大路、西から真っ直ぐに祇園へと突き当たる四条通りは、
昨今の龍馬ブームとも相まって、今年もえらいコミコミになってました。
(しかし全国あちこちで龍馬に便乗し過ぎとちゃうんか・・・?)

京都で一番の繁華街とも言える四条河原町に、私がわりと好きで学生時代にも何度か行った、
「地球屋」という小さな居酒屋さんがあります。
シンプルな料理ばかりなんですが、これがまた安心する味で美味しい。

しかも流石に学生の町だけあって、ボリューム満点で、当然値段もお安いんですよね。
今回もたっぷり飲み食いしたんですが、苦しいほど満腹になっても、二人で4,000円ほど。
(ほんまに儲かってんか?と若干心配になる)

何はともあれ、京都・・・それは、冬はクソ寒くて、夏はクソ暑い街。
盆地特有のこの気候を考えると、夏冬は正直50点しかないんですが、
春と秋は、心に染みる風情と情緒とがあって、120点なんですよね。
(何点満点なんじゃぃ)

学生時代の6年間を過ごした第二の故郷、京都。
いろいろな想い出が詰まっているのも一因かも知れませんが、久しぶりに京都の街を訪れると、
「やっぱり京都はいいもんやな〜」と、つくづく思ってしまったのでした。
(老後は京都に住んだんねんっ!)

・・・と、気が付くと、このぶつくさと〜く、なんと100回目を迎えてましたっ!
(あ〜、びっくりした)

そう言えば、このぶつくさと〜くを書き始めたのも、大学時代の京都でしたね。

ほんと、ど〜〜でもいいことを、
何の意味も脈絡もなく、兼好法師よりもつれづれなるままに綴りながらも、
それなりに、これを読んで頂いた奇特な方々(失礼)の心に、
小さな「何か」を伝えることができたんとちゃうかな?と思っています。
(自画自賛、いや、単なる自慰と言うべきか・・・?)

大学生から社会人になり、青年から中年になり(泣)、
お陰様でそれなりに仕事も忙しく、それなりに休みの日もやることがあって、
このぶつくさと〜くを書く時間も、たっぷり取れている訳ではありません。
(こんないい加減な内容でも、実は結構大変なのよ)

それでも、記念すべき第100回をこうして迎えることができたのは、
みなさんの(陰ながらの)温かいご支援・ご愛顧のお陰だと思っております。
そして、100回を越えても、まだまだ走り続けたいと思います。

え〜、ちなみに今後のマイルストーンは、以下の通りです:

 第 200回(2018年9月/45歳)
 第 500回(2043年9月/70歳)
 第1000回(2085年5月/111歳)

・・・と言う訳でみなさま、これからもよろしくお願い致します〜。
えへっ、えへへっ、えへへへっ!
(あかん、久々に壊れてもた)

それでは、次は101回目でプロポ・・・いや、お会いしましょう。
ドッロッ〜〜〜ン!!

(Vol.100 おしまい)


[ top | prev | next ]