ぶつくさと〜く

【Vol.113】 ダメモト (2011.6)

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だんだんと雨季が近付いてきて、デリーも湿度の高い日が増えてきました。
35度前後の気温で、しかも湿度が高い・・・とっても不快指数の高い日々が続いています。

さて、インドの若い女優さんで「ディーピカ・パドゥコーネ(Deepika Padukone)」という人がいます。
インド人歴がほんの3ヶ月とまだまだ若手の私は(ミテクレは前からインド人やけど)、
その女優さんがどれくらい有名なのか、よく知らなかったのですが、
多くのヒンディー映画に出ていて、CMなどでもしばしば目にする、今話題の女優さんなのだそうです。

先日インドのバンガロールという街に出張で行っていた時のこと。
他の日本人メンバーと、とあるホテルで夕食を食べていたのですが、
「ここのホテルにディーピカ・パドゥコーネが来てる!」ということが分かりました。

みんなで急いで見に行くと(めちゃミーハーや〜ん)、ポスターで見たことのあるすらりとした綺麗な女性が、
私のすぐ3メートルほど前に立っていて、誰かと電話で話をしているところではないですかっ!

 「うお〜!」

・・・っていうテンションになれればよかったのですが、残念ながらそこまで知っている訳ではないので、
「ふ〜ん、この人がそうなんか〜」という感じ・・・。
(日本で言うと、街でダンディ坂野を見かけたくらいのテンションかな?)

きっと数年後には「うお〜!」ってなるのかもしれませんが・・・残念ながら時期尚早。
まぁそれでも、貴重な体験をすることができたのでした。

先月、日本に一時帰国する機会がありました。
(残念ながら自腹で・・・泣)

デリーから成田へは、JALの直行便が週に4往復しています。
が、Star Alliance派の私は、デリー→ムンバイをインド国内線のフライトで飛び、
ムンバイ空港で乗り換えて、ムンバイ→成田をANAの国際線・・・というルートで帰ることにしたのでした。

帰国する日、ムンバイの国内線ターミナルから国際線ターミナルへ乗り換える必要があったのですが、それがかなり大変・・・。
もともと乗換時間が2時間しかなくて、ちょっと危険ではあったのですが、
いきなりインド国内便の到着が、30分ほど遅れてしまう羽目に・・・。

「まぁあと1時間半あるからなんとかなるやろ〜」と、ターミナル間を移動する無料のシャトルバス待ちをしてたら、
30分おきのはずのバスが、いきなり「次は60分後」に平気で変更されて・・・当然、めちゃ焦ることになります。

空港の係員に聞いたら、驚いた表情で「もうタクシーじゃないとやばいよ!」とさらに焦らせてくれたので、
急いでプリペイドタクシーに乗って、国際線ターミナルまで移動することにしたのでした。

プリペイドの支払い場所で料金を払ってタクシー乗り場に行くと、「こっちこっち」と、とあるおっさんに呼ばれたので、
「あぁタクシードライバーか〜」と思ってスーツケースを渡して運んでもらうと、実はただの「金くれ」おっさん・・・。
(ほんまややこしいっちゅうねん!・・・まぁちゃんと運んでくれたから10ルピー(=20円)あげたけど)

その時、国際線出発まであと1時間・・・とりあえず急いでタクシーに乗り込みます。

乗り込んで支払い済みのチケットを見せたとたん、ドライバーが、
「チケットがちょっと破れてるからこれじゃお金もらえない、もう100ルピー(=200円)出せば大丈夫」と、
平気な顔してごちゃごちゃぬかしやがりました。

時間が無くてただでさえイラついてるこちらは、
「ちゃんと文字読めるやんけ!ごちゃごちゃ言うんやったら別のタクシーに替える」と言い放って、
ドアを開けて出て行くフリをすると、ドライバーは「いやいや待って・・」みたいな顔をして、一旦外に出て行きました。
(あ〜、めんどくさ〜)

結局すぐにドライバーが帰ってきて、何も無かったかのように出発・・・一路、国際線ターミナルへと向かいます。

しばらくすると、タクシーの中にいる私の携帯に、インド国内の知らない番号から電話が掛ってきました。
「え、誰から?」と思って出ると、「ANAですが、今どこですか?」と言われました。
(どうやらあまりに来るのが遅いので、確認の電話が掛ってきたようでして・・・)

初めて来た街だったので、タクシーで走ってる場所なんぞ分からず、タクシーの運ちゃんに電話を渡して説明してもらいました。
ANAのインド人との電話を終えたタクシーの運ちゃんは、
「流石にこれは結構やばいぞ」と感じたのか、そこから急にスピードアップ!
(なら最初から急いどけよっ!)

結局国際線のターミナルに到着したのは、飛行機出発の40分前くらいでした。
待ってくれていたANAのスタッフに付き添われて、出国審査とセキュリティーチェックをすいすい行かせてもらって、
なんとか国際線の飛行機に乗り遅れずに済んだのでした(ほっ)。

てことで・・・インドで「乗り換え時間2時間」てのは、とても危険なことが分かりました。
みなさま、お気を付け下さいね・・・。

とは言え、実は帰りの成田→ムンバイとムンバイ→デリーも、実は乗換時間が2時間しかなかったのでした。

ただ今度は国内線への乗り継ぎなので、まぁそれはなんとかなるやろ〜と余裕をこいていたのですが、
ANAの成田→ムンバイ便(到着18:50予定)が、なんと1時間以上も遅れてムンバイに到着・・・。

機内でANAのキャビンアテンダントさんに乗り継ぎ便があることを伝えると、
空港に連絡してくれて、「着いたら空港係員が待ってますので」と言われました。
そしてムンバイ空港に到着して飛行機を降りるときにも、「大丈夫だと思いますよ」と言われたので、ちょっと安心。

で、確かに空港係員は待ってくれていました。
「あぁ、この人に付いて行けば問題なく乗り継げるんや」・・・と安心していたのですが、
どうも自分で普通に通らないといけないルートを、ただ横で付き添ってくれているだけで、全くいる意味がない・・・。
(いや、なんなら逆に、一人なら走って移動しているところを普通に歩かされたので、マイナス・・・)

国内線ターミナルへ行くシャトルバスの乗り場へと案内してくれたのですが、そこに着いたのは国内線出発の30分前。
「はぃ、役目は終えました」みたいな顔してあっさりその係員が立ち去ろうとしたので、
「いやいやいや、ここで待ってたら間に合うんか?」って聞いたら、あっさり「知らない」と・・・(チーン)。

うっそ〜ん!それなら自分で全力で走って、プリペイドタクシー捕まえて、国内線のターミナルまで急いだんやけど〜!

そこで話をしていても埒(らち)が明かないので、「ANAのスタッフを呼んでくれ」と言って来てもらったのですが、
別の航空会社便への乗り継ぎなので、ANAには責任は無いと言われ・・・結局何も解決せず。
(まぁ一応、深夜の飛行機や翌日の飛行機を探してくれはしたのですが・・・)

そうこうしているうちにシャトルバスが来たので、とりあえず国内線ターミナルまで移動しました。
ダメモトで国内線カウンターで聞いてみたのですが・・・やっぱりその日の飛行機はもう取ることはできませんでした。

仕方なくでっかい荷物を引きずりながら、空港の近辺を歩いてホテルを探し回り、
かなり古くてカビ臭いホテルに5,500ルピー(=11,000円)も出して、一泊させられる羽目になったのでした。
(もちろん「ANAには責任がない」ので、ホテル代も次の日の飛行機代も、自腹ですよ・・・)

・・・てことで、繰り返しになりますが、インドで飛行機を乗り換える際には、
たっぷりと時間に余裕を持って行動しましょうね。
(って、最初からJAL直行便にしてればよかったんとちゃうんか?)

(Vol.113 おしまい)


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