ぶつくさと〜く
【Vol.116】 へなへな (2011.9)
いやぁ、ほんと怖いですよねぇ。
何がって、例のアメリカの人工衛星落下の話です。
ご存じでない方のためにもうちょっと書くと・・・
「アメリカの上層大気調査衛星(UARS)が役目を終えて大気圏に再突入することになっている。
その際、衛星は粉々に砕け散るが、そのすべてが燃え尽きる訳ではない」
つまり、空からいきなり「何か」が降って来ますよ〜って、宣言されちゃった訳ですよね。
それも世界中のどことも分からない場所に。
これを書いてる時点ではすでに落下が終わっていて、特に被害は報告されなかったようなので、
結果的には「よかったね〜」で済んだんでしょうけど、
正直「そんないい加減なことしたらあかんやろ〜」って思いませんでしたか?
発表では「世界の誰かに当たる確率は3,200分の1で、自分に当たる確率は21兆分の1」と言ってましたが、
確率が低いから大丈夫みたいなこと言われても、
そもそも確率がちょっとでもあるんなら、起こったらあかんのとちゃうの・・・?
しかも、例えば年末ジャンボ宝くじの1等の当選確率は「10万分の1」なんですが、
その30倍も確率があるんですから、全然大丈夫では無いんですよね。
(というか、逆に宝くじの当選確率の低さに凹んでまうわ)
今回は幸運にも誰にも当たりませんでしたが、万が一誰かに当たって亡くなりでもしていたら、
運の悪い「ただの事故」で済まされてしまっていたものだったんでしょうか・・・?
(どう考えても「殺人事件」やと私には思えてしまうんですけど)
これまでに、実に5,000機近くの人工衛星やロケットが宇宙に向けて打ち上げられて来たんだそうです。
当然、科学技術の発展のために人工衛星は必要なんでしょうけれど、
もう少し後のことを考えて打ち上げてもらいたかったですよね・・・。
(実はこうなると分かってて打ち上げてたのかな・・・ならほんま、大罪ですよ)
11月にもドイツの人工衛星が落下してくるそうですし・・・、
ほんと、打ち上げた国同士が話し合って、ちゃんと対策を考えてもらいたいもんです。
(これが毎日とかの頻度になってきたら、ほんと、しゃれになりませんよね)
さてインドでは、数えだしたらキリがないくらい毎月のようにフェスティバルがあります。
ヒンズー教、イスラム教、キリスト教、シーク教、仏教、ジャイナ教・・・、
いろんな宗教が入り混じっているのも、その原因の一つかもしれません。
8月に「Rakhi(ラキ)」と呼ばれる小さなフェスティバルがありました。
それは年に一度、兄(弟)と妹(姉)がお互いの信頼を確認し合う大切な日なんだそうです。
まずその日は通常、妹が、兄の家にやってきます。
そして兄の左手首に、いわゆるミサンガのような神聖でカラフルな糸を巻き付けます。
その糸こそがRakhiと呼ばれるもので、自身の信頼を示す「証」になるのだそうです。
(その日からしばらくは、多くの男性が左手首にカラフルな糸を巻き付けたままです)
さらにはそのお返しとして、兄は妹に贈り物やお金を与えて、
「これからもずっと貴女のことを守りますよ」と約束するのだそうです。
なんか、ちょっと微笑ましい、素敵なシキタリですよね。
こういうのを見る度にこの国は、「家族」というものをすごく大切にしているんやな、と感じます。
(日本だと、みんな照れくさがってきっとやらないですよね)
話は変わってインドには、レモン色をイメージカラーにした、とあるホテルチェーンがあります。
(カラーだけでなく、ホテルに一歩足を踏み入れると、どぎついレモンの香りがぷんとするんですが)
少し前のことなんですが、デリーから遠く離れた街に出張で行き、そのホテルの一つに宿泊しました。
数日間泊まることになっていたので、途中で一度、
お仕事用の白がベースのシャツを3枚、ホテルのランドリーサービスに出すことにしました。
翌日シャツが戻って来たので見てみると、思いっきり目立つ黄色いシミがあちこちに・・・。
どうやらご自慢のイメージカラーを使って、
ゲストのシャツをレモン色に染めてくれる画期的なサービスを開始してくれたようです。
「う〜ん、レモン色の水玉模様がとってもお洒落ね(は〜と)」
って、なるか〜!!(号泣)
当然のことながら、ホテルのフロントにそのシャツたちを持って行き、早速クレーム。
とりあえずホテル預かりになって、もう一度色を落としてみることになりました。
最終日のチェックアウトの際にようやく戻ってきたそのシャツを見てみると、
レモン色、全然落ちてへんやん・・・。
どうしてくれるんじゃいと詰め寄ったところ、再チャレンジさせてくれと言うので、
結局シャツ3枚をホテルに預けたまま、デリーへと戻ることになったのでした。
(実は靴下までレモン色にされてたけど・・・とりあえず白いブリーフでなくてよかった)
数週間ほど経ってようやく、3枚のシャツが、へなへなの紙袋に入れて送られて来ました。
確認してみると、そのうち1枚は明らかにレモン色がまだ残っていて、
残り2枚はまぁほとんど目立たない程度にはレモン色が落ちていました。
んが、元の色の付いていた模様の部分が、完全に前とは違う、不思議な色合いになっていまして・・・(泣)
ホテル側も流石に観念したのか、「1枚については弁償します」と言ってきていました。
まぁ、色がおかしくても着られない訳ではないので、弁償は1枚分でいいやと思って、
「それでは○○ルピー入金お願い」と、本当の金額をメールで伝えました。
ところが、思ったより高額だったためか、ホテル側が急にしぶり出して、
「お客様の香水が原因じゃないでしょうか?」みたいなことを言ってきやがる始末・・・。
(いくら加齢臭がキツいからって、香水なんて使ってへんっちゅうねんっ!)
丁重な英語でぶち切れメールを送りつつも、まぁ結局最後にはこちらの口座番号を伝え、
2ヶ月ほどかかって、ようやく弁償金額を振り込んでもらえたのでした。
まぁでも、ほんとこの国では、例えいいホテルに泊まっていたとしても、
「大事な洋服」なんかはランドリーサービスに出さない方がいいような気がします。
(クオリティーを求めてはいけない国ですから)
うちなんて、そもそも洗濯機に注ぎ込まれる水が、若干茶色く濁ってたりするので、
悲しいことに、今となってはこんな事件、日常茶飯事の一つになってしまってるんですけどね・・・。
(Vol.116 おしまい)