ぶつくさと〜く

【Vol.124】 一か八か (2012.5)

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いや〜、みなさん、ナマステ〜っ!
もうデリーは暑過ぎて、テンションがおかしくなってま〜っす!!
(あぁ、虚しい・・・)

いやほんと、冗談じゃなくて、この前なんて最高気温「46度」ですよ?
道路やコンクリートの上に立っていると、もう「50度」近くですよ?
直角二等辺三角形でも、とがってる方は「45度」しかないんですよ?
どうなっとんじゃ〜、この青い地球よ〜!!
(何かおかしな情報が混じっているが、あまり気にせず次へ)

どうやら今年は、デリーも特に暑い年らしいです。
そしてこれをおうちで書いている今日も、外は44度・・・かつ、停電で30分ほどエアコン止まってます(号泣)

気温が46度になるということは、空気だけでなく、身の回りにあるすべてのモノが、
自分の体温よりもかなり高い温度になっているということなんですよね。

水を出そうと思ったら、「かなり熱めの風呂」の温度のお湯が出るのは当然として、
朝、クローゼットから会社に着て行く用のシャツを出してきて、
「いざ出発」と気合いを入れて着たとたん、シャツがホッカホカで凹むんです。
(冬場なら嬉しいけど、暑い夏にこの秀吉ばりのサービスは要らん・・・)

家に帰ってきて、しばらくエアコンをかけて寝室を涼しくして、
そろそろ寝ようかな〜と思ってベッドに寝転んだら、下がアッツアツなんです。
(普通、ベッドで使う「アツアツ」は違う意味なんだが・・・)

唯一のメリットと言えば、洗濯機に注がれる水が自然と熱いお湯になっているので、
いつも「う〜ん、汚れよく落ちそうやわ〜」と思うくらい・・・。

かろうじて冷蔵庫の中だけは一日中冷えているので(先日新品に交換してもらったばかりなので)、
頑張ってベッドやシャツを冷蔵庫の中に入れて冷やしておけばいいのですが。

ほんま、そんな新商品、開発したろかな・・・。

さて、我らが(?)インド、12億も人間がいれば、楽しい人もたくさんいます。

つい先日、「インドのシリコンバレー」と呼ばれるベンガルール(バンガロール)に出張するために、
インド国内線の飛行機に乗っていました。

通路を挟んで横に3席3席の計6席、私はその通路側の座席に座っていました。
すぐ隣にいたのが、白いシャツを着たとてもごっついおじさん・・・。
肘置きからお肉が完全に私の陣地まではみ出してしまっているくらいでした。

さて、機内で飲み物が配られている時、おじさんとその奥の人がコーヒーを頼みました。
私が通路側だったので、キャビンアテンダントからはちょっと距離があり、
腕を伸ばしてちょっとだけ無理な体勢でコーヒーを注いでいたため(ごつい人がいるので)、
コーヒーの滴が一滴だけ、ぽたっと、おじさんの白いシャツに垂れました。

キャビンアテンダントは気付いていなかったのか、コーヒーを入れ終わるとさっさと後ろの列へ。
おじさんは何か文句を言いたそうな顔をしていましたが、すでに時遅しで、
結局諦めて、自分のハンカチを出してシャツをふきふきし始めたのでした。

まぁ、そこまでは何気ないごく普通の出来事なのですが、
ここからいきなりおじさんの、目を疑うような行動を見てしまったのです。

白いシャツにコーヒーのシミが出来てしまうと思ったのでしょうか。
おじさんは徐(おもむろ)に、コーヒー用のクリームのフタをピリっと開けました。
そして、そのクリームの液を、自分のシャツのコーヒーが垂れた部分に塗り始めたのですっ!
白いクリームを上から塗って、コーヒーのシミを誤魔化そうとしているのですっ!!

こらこら、どこでカフェラテを作っとるんじゃ〜ぃ!!
(そういうつもりじゃないか)

上からシャツに白いモノ、しかもコーヒークリームを塗って誤魔化してしまおうという、
その信じられない発想(と同時に無駄な努力)に、良い意味でも悪い意味でも衝撃を受けてしまい、
その後ずっと、ベンガルールに着くまで半ニヤケの飛行を味わうことになるのでした。

あ、インドの飛行機で、1つ思い出しました。

以前にも書いた通り、いまだKingfisher航空は経営難で破産寸前のようなのですが、
それに続いて今度は、ほぼ国有のAir India航空が多くのフライトをキャンセルし始めました。
(こちらは経営難ではなくて、パイロットによる長期のストライキのため)

まぁ自分に関係無ければどうでもいい話なんですが、6月に日本へ一時帰国しようと思っていた私は、
JAL直行便に比べてほぼ半額で直行便があるAir Indiaの便を、数ヶ月前から予約してしまっていたのでした。

日程が近付いて来たので、「連絡が何も無いけど、まさか国際線までキャンセルになってないよな〜」と、
軽い気持ちでAir IndiaのHPをちら見してみました。
すると、「Cancelled Flights」のリストの中に、思いっきりTokyo行きの便名が入ってるじゃないですか・・・。
(出たよ、キャンセルのくせに何の連絡もしてこない・・・)

たまたま帰国の1週間ほど前に空港に行く機会があったので、
空港のチケット売り場で、JALなど別の便へ振り替えてもらえないか聞いてみました。
すると、平気な顔してスタッフから返ってきた答えは、これです。

「当日にもう一度来て下さい。その日の状況で別の飛行機を探すか、ホテルを見付けるかしますので」

あのなぁ・・・何日も前からキャンセルって分かってて、
行けるか行けへんかも分からんのに、当日何で空港まではるばる出向いて来なあかんのじゃ〜!
そんな「一か八か」のギャンブラー的な発想で、客が納得して帰ると思ってるんか〜っ!!
うぐぐぐぐ・・・(怒)

まぁ結局その場ではどうしようもできないようだったので、その日は諦めました。
後日Air IndiaのコールセンターにTELしたところ・・・今度は全然違うことを言われました。

「え〜、払い戻ししてもらうしかないです」

あのなぁ・・・結局その選択肢しか無いなら、もっと早くそっち側から連絡しとけよ〜っ!
そして、いちいち「払い戻ししますか?」って聞いてくるなよ〜っ!
うぐぐぐぐ・・・(怒)

・・・ということで、そのままTELでキャンセル手続きをしてもらうことになったのでした。
(手続きもめっちゃ時間かかるし・・・はぁ)

結局、6月はもう直前で、お高い飛行機しか無かったので、残念ながら一時帰国を断念・・・。

今のところ、キャンセルはできたのですが、まだ返金はされてません・・・。
まだまだ混乱が続きそうなAir Indiaなのでした。

ほんと、こういう経験をする度に「あぁ、インドやなぁ」って思ってしまいます。
5年、10年したら、こんな「インドらしさ」も無くなっているのでしょうかねぇ?

それでは今回はこの辺で〜!

(Vol.124 おしまい)


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