ぶつくさと〜く
【Vol.141】 セーフ (2013.10)
いや〜、今月は台風の影響をもろに受けた一ヶ月でしたねぇ。
関東地方では、雨と風のために交通網がマヒし、通勤通学の足に大きく響きました。
また伊豆大島では大雨で土砂災害が発生し、多くの方の命が奪われてしまいました。
これだけ事前に様々なことが予測できる時代になったのに、
やはりまだ、こんなにも多くの被害が出てしまう・・・。
所詮人間は、自然に抗(あらが)えない、いや、抗ってはいけない生き物なのでしょうか。
さて、みなさんもご存じだと思いますが、台風は、日本では27号とか28号とか、
まるで「鉄人」かのように無機質な数字を使って呼ばれていますが、
国際的には別の名前が付けられています。
(「ジェーン」とか「カスリーン」とか)
直近で、沖縄や小笠原諸島に被害を出した台風27号の名前は「フランシスコ」。
そんな小洒落たお名前が付けられていることなど気にすることもなく、
テレビのニュースキャスターのみなさんは、ひたすら「27号」と言っておられました。
あれ、日本はなぜ国際名を使わないんでしょうかねぇ?
まぁ確かに、テレビでごく普通に「フランシスコが北上中です」とか真顔で言われたら、
テレビを観ている側が、なんかちょっとニヤけてしまいそうになるので、
今まで通りお堅い「27号」のままでいいとは思いますが・・・。
それに、いきなり「先ほどフランシスコが日本に上陸しました!」とか言われたら、
「おっ!ついにザビエルの子孫がやってきたんか?また踏絵とかさせられんとちゃうか?」と、
日本人全員が勘違いして、大騒動になってしまいますからねぇ。
(って誰も勘違いせんわぃ!!)
ところでこの台風に付けられる名前、実は140個の名前が書かれたリストがすでにあって、
発生した順に、名前が割り振られていくだけなんだそうです。
そして140個目まで使われると、また1つ目の名前に戻るのだそうです。
(へ〜、知らんかったわ〜)
さらに、大きな被害を出した台風の名前は、それっ切り使われなくなり、
新しい名前に入れ替えられるのだそうです。
(へ〜、知らんかったわ〜)
台風一つ取っても、いろいろと「ルール」があって面白いもんですね。
まぁとにかく来年は、さらに科学技術が進歩して、
台風の被害が少しでも減ってくれれば、と思います。
さて、残念ながら、消費税の引き上げが決まってしまいました。
ご存じの通り来年4月から、5%だった消費税が、8%になってしまいます。
(お〜の〜)
税額が実に60%もアップするんですから、その国民全体から巻き上げた分は、
公共事業(←ホントに必要なモノだけ)や社会福祉事業など、
意味のある用途に「正しく」使ってもらいたいもんですよね。
(お偉い代議士さん連中を見ていると、結局は私腹を肥やすためだけに使われているように思えて、
な〜んかイラっとしてしまうのは、私の勘違いでしょうか・・・?)
で、それに伴って面倒臭くなるのが消費税の計算。
これまではスーパーでは「税込表示」だったので、税率なんか気にする必要がなかったのですが、
この10月からは「税抜表示」でもOKになったのだそうです。
(計算できないと、財布にぎりぎりしか無い時とか、困りますやん・・・?)
消費税が5%なら、それは「全体の20分の1」だったので、
「最後の0を取って半分にする」とでも考えれば、簡単に頭の中で計算できていました。
(例えば税抜980円なら、0を取って98、その半分は49。なので消費税は49円、税込で1,029円〜、とか)
それが、8%やと・・・え〜と、どうやって計算したらええんじゃ〜ぃ。
980円の消費税8%なら・・・え〜と、う〜んと、あ〜、え〜、ん〜、・・・ボ〜〜ン!(脳が爆発)
まぁ結局は、10%(最後の0を取るだけ)から「ちょっとだけ安く考えておく」みたいな、
ふわっとした曖昧な計算で誤魔化している自分が、容易に想像できてしまいます・・・。
きっと皆さんも、この先スーパーで8%に悩むことになるのではないでしょうか。
さてさて、みなさんもご存じだとは思いますが、阪神阪急ホテルズの「食材誤表示」問題。
いや〜、あれには流石に驚いてしまいましたねぇ。
どれだけ「間違え」てらっしゃったのか確かめてみたくなって、ついつい、
ホテルのホームページからメニューをダウンロードしてチェックしてしまいました。
ここで、ほんの一例ですがご紹介を・・・。
(って俺はいったい何がしたいんや?)
「霧島ポークの上海式醤油煮込み」:産地の異なるポークを使っていた
「沖縄まーさん豚ひと口豚カツ御膳」:沖縄産でない豚を提供していた
「フレッシュオレンジジュース」:絞りたてではない別のジュースを提供していた
「手捏ね煮込みハンバーグ定食」:手捏ねでは無く既製品を使っていた
まぁまだこの辺は、良くはないけど可愛らしいもんだと思いますよ。
さらには、
「有機野菜のプチサラダ」:一部有機野菜を使っていなかった
「ビーフオムライス・自然卵の半熟オムライスに・・・(略)」:液卵を混ぜていた
う〜ん、この辺になるとちょっと「誤表示」では許されないですねぇ。
アレルギーや宗教上の理由などで、
本当に「有機野菜」や「自然卵」しか食べない(食べられない)人だっている訳で、
それを平気で「間違える」なんて、プロとしての自覚が無いとしか言いようが無いです。
「芝海老とイカのクリスタル炒め」:安いバナメイ海老を使っていた
「若鶏の照り焼き・九条ねぎのロティと共に」:普通の青ネギ・白ネギを使っていた
「天ざるそば(信州)」:信州産で無い(しかも中国産!)のそばを使っていた
もうここまで来ると、誤表示どころか、悪意まで感じられてしまいます。
客をバカにするにも程があるなぁ、と、ちょっと泣けてきますよね。
どう考えても意図的にやったとしか思えないのですが、きっと売上を伸ばすために必死で、
「信用を失う」という代償の方がよっぽど高くつくなんて、
実際に起こってみるまでは、人間気付かないもんなんでしょうねぇ・・・。
(まぁ我々客側も、ニセモノに気付けない時点で負けなんですけども)
まぁでも、阪急阪神ホテルズの場合は、結果的には全部「ゲロ」したんだと思うので、
やったことは悪かったけれど、事後対応としてはましな方だと思います。
たぶんこのニュースを見ながら、しれ〜っとメニューを書き換えたレストラン、
日本中に山ほどあるんじゃないでしょうかねぇ・・・?
でも・・・ん、ちょっと待てよ?
これって例えば「芝海老とイカのクリスタル炒め」なら、
どこまでやったら「セーフ」になってたんやろか・・・?
「芝海老」を使ってないくせに「芝海老」を前面に押し出してしまったからあかんかっただけで、
例えば「芝海老!?とイカのクリスタル炒め」とか、
ちょっと疑問文風にしておけば大丈夫やったんとちゃうか?
(こんな怪しい料理は注文せんやろ)
もしくは思い切って、「あの海老とイカのクリスタル炒め」みたいに、
「最近チマタで流行りの」的なふわっとした名前にしておいて、
客に想像力を存分に働かせてもらったらよかったんとちゃうかな?
(変な気持ち悪いエビを想像されたら、逆にマイナスやからあかんか・・・)
あ、それともメニューでは単に「海老とイカのクリスタル炒め」とだけ書いておくけど、
出てきた料理の皿の上では、何故かエビさん達が、ピッチリ「芝」って形で整列していて、
思いっ切り「芝海老」感をたっぷり出して、客の潜在意識に訴えかける作戦とか・・・。
(何の意味があるのか、全く分からんが)
あかん、脳がただれてきた・・・。
と言う訳で、どこまでが「セーフ」なのか、どなたか簡潔に教えて下さい!
・・・で、エビはまぁいいとして、その後の「クリスタル炒め」って何なんじゃい!
ほんまはエビよりも、よっぽどそっちの方が気になってたわっっ!!
(Vol.141 おしまい)