ぶつくさと〜く
【Vol.142】 しびん (2013.11)
あっと言う間に、もう完全に冬の寒さになってしまいましたね。
みなさま、風邪などひかず、元気に過ごされていますでしょうか?
デリー(インド)から帰任してまだ8か月ほどしか経っていない私にとっては、
日本で過ごす久しぶりの冬となりました。
勤務地のある都内品川(いつの間にか神奈川の厚木から戻ってるやんっ)のサラリーマンの群れは、
すでに真冬のいでたちで、朝の寒さに身を竦(すく)めながら、オフィス街へと吸い込まれて行きます。
でもほんと、いっつも思うのですが、日本人てなんでこんなに「黒のコート」が好きなんでしょうかねぇ?
朝のラッシュ時、品川駅を横断する広〜ぃ自由通路では、9割以上の人が黒のコートを着て歩いていて、
「この人、どこに角砂糖を隠し持ってはるんやろ?」と探してしまうほど、
完全に「働きアリ」の大群と化してしまっています。
(まっくろくろすけもびっくりしてまうで)
・・・と言いながら自分も、黒のコートはよく着てるんですけどね。
(えへっ)
そんな朝の、黒い軍団の光景を見ながらふと、
「これ黒じゃなくて、全員が白地に水玉のコートやったら、きっと毎日が明るくなるやろなぁ」などと、
例によって独りで幸せな妄想を始めてしまい、
朝から半ニヤケの顔を必死で隠しながら歩く羽目になるのでした。
まぁそんなこんなで、寒空の下、元気に会社に向かっておりますです、はぃ。
(なんのこっちゃ)
さて、みなさんご存じのインターネットショッピングモール、「楽天市場」。
そう、東北楽天ゴールデンイーグルスの日本一を記念したセールで、
価格の不当表示があった、あの楽天市場です。
(なんかとても悪意のある説明の仕方やな・・・)
残念ながらワタクシ、その楽天の「ポイント戦略」に完全にハマってしまっている一人でして・・・。
そう、セールがあるとついつい「楽天市場」で何か(スイーツとか)を購入してしまい、
ポイントがさらに倍になると聞いては何らかの書籍(子供の本とか)を「楽天ブックス」で購入してしまい、
はたまたクーポンで割引があると聞いては「楽天トラベル」でどこかの安いホテルを予約してしまい、
気付くと「楽天クレジットカード」を使ってしまっており、
あちこちで「楽天edy」まで使ってシャリーンの音を日々聞いている・・・。
(そして月末にポイントの期限が切れるからと、また何かを購入してしまう)
「楽天の社員さんよりもサービスを使ってたりするんじゃないか?」と思うくらい、
どんどんと底なしの深みにハマっていっております。
(ズブズブズブ・・・ぐふっ)
このまま行くと最後には、ある意味本当の「楽天家」にさせられてしまうのかも知れません。
もう楽天様の思うつぼで、完全におもちゃにされてしまってて・・・あぁ、快感・・・。
(わしゃド変態か)
ところでみなさん、どれくらい「ポイントカード」って持っておられるんでしょうか?
ネットのポイントだけでなく、近所の薬局のポイントだの、電器屋の携帯ポイントだの、
靴を買ったらスタンプカードだのと、普段生活をしてるといろいろと登場してくると思います。
そして、そのポイントがあることで、気付くと少し無理してでもそのお店を利用したりしていて、
まんまと「あちらの戦略」に踊らされていたりしないでしょうか・・・?
(え、まさか、そこが快感?)
いや〜、ほんとになんか、自分でもこの先が怖いです。
もうポイントが無いと不安で不安で仕方なくなって、
わざわざ同じ額の現金を出してまでポイントを購入してしまったりしないでしょうか。
(ポイ中(=ポイント中毒)になって禁断症状とか出〜へんやろか・・・)
それとも、いずれ「楽天医院」とか、「楽天葬儀社」とかにまで、お世話になるのでしょうか。
もしくは「楽天おむつ」と「楽天しびん」の愛用者となってしまうのでしょうか。
(その頃にはポイントが1,000万円分くらい溜まってんとちゃうか・・・こら、遺産もポイントねぇ)
あ〜、怖い怖い・・・。
先日ニュースになった「60年前の新生児取り違え」の話、みなさんご存じでしょうか?
ちょっと胸が痛くなるニュースでした。
ご存じでない方のために、ごくごく簡単に説明すると・・・
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60年前、都内の病院で出生直後に赤ちゃんの取り違えが発生した。
一人は生活保護を受けながらの苦しい生活、一人は裕福な家庭に育ち会社を経営するまでに。
(兄弟の中であまりにも風貌が違ったため、最近DNA鑑定を行ったことで、その事実が判明したとのこと)
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正直、「なんでわざわざDNA鑑定までして『真実』を暴く必要があったん・・・?」
と言いたくはなるのですが、まぁきっと何らかの事情があったのでしょう。
この話を最初に聞いたとき、本当に胸が痛くなりました。
取り違えられた本人の気持ちや、それを知らないまま亡くなられた両親の気持ちを考えると、
流石にちょっと辛くなりません?
「身代わり」となって不幸な境遇になってしまったこと自体も悲しいかもしれませんが、
やはり自分が60年間親だと思っていた人が、本当の親ではないと知らされた時のショックは、
実際に体験した人間でないと分からないものだと思います。
でも、どんな境遇であっても、育ててくれた親が「自分の子供だと信じて一生懸命育ててくれた」こと、
そしてその親との間に生まれた「数々の想い出」は、決して消えることのない大切なものなんだと思います。
「本当の親」では無かったとしても、そこにあったのは、紛れもなく「本当の愛」だったはずです。
みなさんはこのニュースを聞いて、どんなことを感じられたでしょうか。
私にとっては、いろいろと考えさせられてしまう事件でした。
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う〜ん・・・なんかしんみりした雰囲気になってしもた・・・。
え〜ぃ、「違う違う、そうじゃ、そうじゃな〜ぃ!」(by 鈴木雅之)
と、無理やりのシャウトが決まったところで、今回はこのままデクレッシェンド〜
(Vol.142 おしまい)