ぶつくさと〜く
【Vol.16】 おべんきょう (1998.2)
修士論文もなんとか完成し、長かった学生生活も、
ほんと、あとわずかとなりました。
前にも書きましたが、保育園からだと丸21年もの間、
ず〜っと「勉強する」という仕事に就いていたんですね。
あ〜、よく働いた。
(今うそついた)
公◯式をやっていたせいか、一番好きな科目は数学でした。
というか、他は基本的に出来ないから嫌いなだけですけどね。
大学入試のときも、他の科目はわるわるやったのに、
数学だけ結構出来た記憶があります。
なんでやろ? 他もわりと勉強したのにな〜。
大学入試の受験勉強は、ものすごく頑張りました。
はっきり言って、毎日苦しかったです。
受験なんて2度とするかっ!って、必死でしたね。
ほら、たまに「いかに勉強せずに合格できたか」を、
誇らしげに語ってくれる人っているじゃないですか。
「偉いな〜」って言ってあげると嬉しそうな顔をする人が。
偉いんですか? それって。 どう思われます?
僕はそんな人は、「ちょっとイタいな〜」と思いこそすれ、
残念ながら「偉いな〜」なんて全く思えません。
(別に自分が偉いとも思わんが)
10出来る人が10のことをやるよりも、
5しか出来ない人が10のことをやった方が、
よっぽど偉いと思いますよ。
10出来る人は12とか15とか、
もっと上を目指して頑張ればいいやん、って思いません?
本当に「勉強せずに合格」したんなら、
一生懸命勉強できなかった自分を責めるべきですよね。
(まあそんな奴に限って、実は陰でコツコツやってるんやけども)
さて、何故かグチっぽくなってしまったので、話を元に戻しましょう。
どろん!
(最近どうもさむくなってきたな〜、俺)
数学が好きと言っても、やっぱり誰の心にも残っているのは、
小・中学校の頃の国語ではないでしょうか?
「たかいたかい、みえるみえる、あおいそら、くものうえ」
っていう小学校1年生の最初の文章は、
何故か今でもはっきりと覚えています。
(借りた金のことはすぐ忘れるのに)
印象に残っている話は、「スイミー」「くじらぐも」
「スーホの白い馬」など。(知りません‥‥‥よね〜?)
あの頃、そういう話って、心に何か温かいものを運んでくれました。
今でも、みんないい話でいてくれてるんでしょうか?
今でも、純粋な心で受け取ることが出来るんでしょうか?
(読んでも「そんなあほな」って思ってしまいそうで、ちと恐い)
一番好きな話は、中学の時に習った、魯迅(ろじん)の「故郷」でした。
一族の没落で、故郷の古い家を他人に明け渡すために、
「きびしい寒さのなかを、二千里のはてから、
別れて二十年にもなる故郷へ、私は帰った。」という始まりです。
話は進み、召し使っていた人の息子で、
昔は毎日二人で兄弟のように一緒になって遊んでいた「閏土(ルントー)」と
20年ぶりに「私」の家で再会するシーンがあるんです。
楽しかった数々の想い出が頭の中をかけめぐり、
「私」は感激で胸がいっぱいになってしまって、
『ああ閏(ルン)ちゃん───よく来たね‥‥‥』
としか言えません。
そしてこの部分。
「かれ(閏土)はつっ立ったままだった。
喜びと寂しさの色が顔にあらわれた。
唇が動いたが、声にはならなかった。
最後に、うやうやしい態度に変って、
はっきりこう言った。
『旦那さま!‥‥‥』
私は身ぶるいしたらしかった。
悲しむべき厚い壁が、
ふたりの間を隔ててしまったのを感じた。
私は口がきけなかった。」
このシーン、中学生ながらに強烈な印象を受けたのを覚えています。
悲し過ぎるじゃないですか。 つら過ぎるじゃないですか。
え〜〜〜ん。
(知らん人は何のことかさっぱりわからんのかな? まあ読んでみてね)
皆さんも一度昔を思い出して、好きな話を読み返してみて下さい。
できる限り純粋な心で。
さて、今回は、「想い出話・ド・独りよがり」(?)
にひたってしまいました。すんません。
う〜ん。これではまた、
「こいつ、センチメンタルジャーニーやな」
って思われそうやな〜。 いかんいかん。
(なんのこっちゃ)
まあいいか。次回ボケよ。
あっ、でも次、最終回やん。あらま〜。
最後にボケでしめるのもな〜。
う〜ん。困った。
とりあえず今回は自爆。
ボ〜ン!!
(Vol.16 おしまい)