ぶつくさと〜く
【Vol.31】 携帯電話 (2004.8)
いや〜、猛暑と台風の中、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
東京は40日近くも30度以上の真夏日が続いたそうで、
ますます地球はおかしくなっていく(東京だけ?)と感じる今日この頃です。
でも辛くはないわ〜、この東京砂漠〜。(眉毛をしかめて・・・てなんのこっちゃ)
さて、このくそ暑いにもかかわらず、今年も友人たちと伊豆にサーフィンをしに行ってきました。
残念ながらあまり波も無く、そもそも年に1回行く程度では上達するはずもないのですが、
民宿に素泊まりし、夕食は外でBBQと、とても楽しい一時を過ごしました。
伊豆の海はとにかく日差しが強く、全身もう真っ黒のコゲコゲ状態に。
ちょっとだけですが、サンマの気持ちが分かったような気がします。(ほんまか?)
しかし一番悲しかったのは、カバンの中に入れていたメンソレータム・リップスティックが、
灼熱の太陽の下で完全に溶けてしまったこと。
カバンの中がメンソレータム浸しのヌルヌルになってました・・・ああメンソーレ。
(これまたなんのこっちゃ)
ところで、友人から「白骨温泉の一件でさぞショックを受けていることでしょう」とメールがありました。
そう、まさに入浴剤騒動の元祖(?)白骨温泉に、この初夏に行ったところやったんですよね〜。
最初にネットのニュースで見たときは流石に驚きましたが、
私が泊まった旅館は、お湯の色ともども「シロ」ということでした。
しかし入浴剤ならまだしも、普通の水道水やったらさすがにヘコみますよねぇ・・・ぞ〜っ。
さてさて、前回も書きましたが、私は携帯電話というモノを持っていません。
旅行のときや出張のときは一時的に借りることはありますが、
自分で契約して常に持ち歩いて・・・というのは一度もありません。
この世界有数のIT先進国において、軽いシーラカンス状態なんです。
先のバイク事故のときなんかもそうですけど、
確かに「あぁ、今まさに携帯電話を持っていたらなぁ」と思うことは時々あるんですけどね。
周りの人々には、持たないのはもう意地になってるだけちゃうのん?と言われることもあって、
まぁ確かに「ここまで来たら・・・」の感が自分の中で無い訳ではないと思います。
でも、どうしても持っていないと生きて行けないってこともないですし、
持っていても1日数回使うかという程度でも高っかい料金払わんといかんし、
それに今の機能だけではあまり持ちたいとも思わないんですよねぇ〜。
(まあ周りからすれば連絡取れずに迷惑な奴なんですけども・・・すんません)
しかしほんと、携帯電話は人々の生活に完全に浸透しきってしまいましたね。
通勤電車の7人掛けの座席をふと見ると、
全員が携帯電話を片手に同じ格好でずらりと勢揃いし、
一心不乱にこちょこちょと親指を動かしていらっしゃる。
一体、7人揃って「なにレンジャー」なんじゃ〜ぃ!
で、メールしてるんかな?インターネットに繋いでるんかな?とのぞき込むと、
なんとかなりの人がゲームをしてるんですよね。これまたなんじゃそら〜!
きっと海外の、携帯電話があまり出回って無い国の人が日本に来てこの光景を見たら、
日本では古来からこんな宗教的な儀式をやってるのかと思って、
「ワォ、ジャパニーズカルチャーヤ〜ン!」って叫ぶと思いますよ。
(まぁ大阪弁ではないかもしらんが)
今や国内での契約数は8,000万台を越える大ヒットとなった携帯電話。
連絡を取りたい相手とどこにいてもすぐに連絡が取れるという便利さだけでなく、
常に誰かと繋がっているという安心感までも与えてくれる、
ほんと、心の底からすばらしい機器だと思います。
しかし、携帯電話が登場する前のことをちょっとだけ思い出してみて下さい。
好きな人と話がしたいなと思ったときも、大切な人の声が聞きたいなと思ったときも、
その相手とすぐには連絡を取ることができない。
あの頃は、そんな寂しさや苦しさがいつもありました。
でも、その寂しさや苦しさを我慢して、我慢して、我慢して、
そしてやっと相手の声が聞けたときにこそ、大きな喜びを感じることができました。
その喜びはもう感じられないのでしょうか・・・。
悲しみや苦しみを知ってこそ人は強くなれるし、人間としても大きく成長できる、
そう私は常々思っています。
携帯電話で常に誰かと繋がっている時代が続けば、そんな人間が持つべき大切な感情の一つを、
いずれ人間は失くしてしまうのではないか、と不安になるのは私だけでしょうか。
そんな生き物にだけはなって欲しくないと、本気で思いますね。(て、考えすぎかな?)
まあそんなことは言ってても、本当に必要性を感じたら、
私もいずれは携帯電話を持つことになるんでしょうねぇ。
その時でも、大切な感情だけは失わないように気をつけたいと思います。
さて、もうすぐ9月、秋の気配がだんだんと近づいてきます。
熱い戦いが続くオリンピックが終わったら、あっと言う間に涼しくなってくるんでしょうね〜。
さあ、夏の最後をたっぷりと楽しみたおす前に、
とりあえずマツケンサンバでお別れしときましょ〜。(って2回連続同じオチかぃ!)
(Vol.31 おしまい)