ぶつくさと〜く

【Vol.35】 我がふり (2004.12)

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いゃいゃいゃ、ふと気付けば今年ももう終わりじゃないですか。
何日かは意識失ってたんとちゃうか?と思うほど、あっと言う間だった気がします。
(・・・まぁ、確かに何分かは機内で失ってたけども)

しかしその短い間にも、びっくりするような自然災害がたくさんありましたね。
台風も、地震も、噴火も、そして海外では津波やハリケーンも多かったと聞きます。
日本漢字能力検定協会が公募で決定する「今年の漢字」が、2004年は「災」になったのも
納得出来ますよね。(去年の「虎」がなんか薄っぺらく感じてしまう・・・)

震度7の地震が襲った新潟の被災地では、たくさんの方が今でも避難生活を送っておられます。
辛くて苦しい毎日かもしれませんが、「災い転じて福となす」の言葉通り、
必ずこの生活の先に光が待っている、そう信じて、なんとか寒い冬を乗り越えて頂きたいと思います。
(何もしてないくせに偉そうなこと書いて・・・すみません)

さてさて、この前ある記事を読んでいて驚きました。
いや〜、男性の実に30%もいるのですね、私のお仲間さんが。

どこに書いてあったのかは忘れたのですが、男性が小便(=放尿、おしっこ)するときに、
なんと3割もの人が座ってする、いわゆる「座りション」派なのだそうです。

みなさんどう思われますか、この数字。
私は、「うそ〜ん!3人に1人もおるんか〜ぃ!!」と、その多さにかなり、
びっくりくりくりくりっくりっ、となりました。(←関西ローカルギャグ(by 浜根隆)は無理か・・・)
さらに、女性の多くが自分の旦那の座りションに賛成なのだそうです。

汚い話ですが、まぁはっきり言うと、立ってやると、的がしっかりと定まらないんですよねぇ〜。
え〜、特に朝の私の「キャノン砲」たら(ホントは「豆鉄砲」・・・泣)全くもって操縦不能でして〜、
もし立ってやることにすると、「か、艦長!緊急事態発生です!!」と、
朝っぱらから古代進ショーを繰り広げる羽目になってしまうんです。(なんのこっちゃ)

なんで、いつの頃からか、家では結構座ってするようになってしまいました。
まぁ、座ってても私の「暴れん坊将軍」は(ホントは「町人C」程度・・・号泣)、
言うことを聴いてくれない時もあるんですけどね。(て、なんでこんなこと激白してんねやろ、俺?)

その記事の中でも面白かったのは、何故か九州男児に座りション派が多いこと。
九州では(意外と?)嫁に権力があって「きさん、なんば汚しとっと?」と怒られるからなのか、
それともすぐに座りたがる地域(なんじゃぃそら)なのか分からないですが、
地域によって差があるということ自体が、へ〜そうなんや〜という感じですよね。

「座ってするなんて男らしくない」などの意見もあるそうなのですが、そんなくだらん体裁を気にするよりも、
将来歳をとったときのためにも座ってやることに慣れておいた方がいいと思いますよ。

ということで・・・ん? いや、ちょっと待てよ?
女性の大半、男性の3割は少なくとも座りションには賛成なんか・・・。
てことは、ひょっとすると「日本・座りション党」とか作って選挙に出たら、当選確実なんとちゃうか?
お〜、あったまいぃ〜!うひょ〜!いっちょ出馬したるか〜!!
(って、一体どんなマニフェスト掲げんねん・・・あほ・・・)

話は変わって、小学校1年生の時の話。

みなさんも記憶があると思うのですが、「漢字学習帳(漢字ノート)」て昔ありませんでしたか?
薄く印刷された漢字を、もぅ指が取れてまうんとちゃうか?というほど何個もなぞり書き、
書き順から読み方、そして熟語まで学ぶ、そんな市販のノートです。
さらにページの最後に、その学んだ漢字を使って短い例文を作るというものがありました。

ある日、いつもと同じように私は「漢字学習帳」を先生に提出しました。
恐らくその時は「字」という漢字を習ったのだと思うのですが、例文の欄に私はこう書きました。

「ぼくは○○くんの字はきたないと思います。」

私は当時、そこそこ整った字を書く方でした。
逆に「○○くん」と書いた当時仲が良かった友人が書く字は、お世辞にも奇麗とは言えないものでした。
私は別に彼を悪く言うつもりは全くなく、その客観的な事実を、何気な〜ぃ気持ちで書いたのでした。

次の日、先生から戻ってきた私の「漢字学習帳」には、作文自体には大きな赤い丸がしてあったのですが、
その横にこんなことが赤ペンで書かれていました。

「人のふり見て我がふり直せ」

そして、小学1年生の子供にも理解出来るように、その言葉の意味も付け加えてありました。
決して「お前も一緒で字がきったないんじゃぃ!」という怒りのメッセージではなく、
「他人を見て感じるだけでなく、それを自分にも当てはめて考えなさい」という意味の、優しい文面でした。

小学1年生にそんな教訓じみたことを教えるなんて、冷静に今から考えるとすごいことだと思うのですが、
何故か当時の私には、言葉の意味を完全には理解していないながらも、大きく心に響きました。

そしてその日以来、私の「座右の銘」となりました・・・。

今、辞書で調べてみると「他人の行いの善悪を見て、自分の行いを反省し、改めよ」という意味だそうです。
しかし私の中ではすでに、本来の意味を越えた自分なりの解釈で定着しています。

「他人の行いの善悪を見て、人の善い面はプラスの形で吸収し、人の悪い面もマイナスの形で吸収する。
そしてそれらを吟味して、総合的に判断して自分の形にし、自分自身をどんどん成長させていけ。」

今では、幼い私に手を抜くことなく、教訓としてその真意を教えてくれた先生に、とても感謝しています。
その言葉のおかげで、今の自分があるのだと思います。(まだ成長出来てないですが・・・泣)

みなさんにも「座右の銘」がありますか?そしてその言葉への想いがありますか?
一度、昔を思い返してみられてはいかがでしょうか。

さて、今年は私にとっては素敵な一年となりました。みなさんはどうでしたか?
来年は、もっと素敵な一年になるよう、さらに「我がふり」を直していきたいと思います。

ところで・・・ん〜、最近どうも笑いの要素が減って来たな〜。いかんっ、いかんぞ、俺っ!
しゃあない、来年は笑いの部分をたっぷりとり戻すか〜、トリ年だけに。(ぷぷぷっ)

・・・そ、そ、それでは皆様、よいお年を〜。

(Vol.35 おしまい)


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