ぶつくさと〜く

【Vol.34】 ぱっくり (2004.11)

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秋の日差しが気持ち良くなってきた今日この頃ですが、皆様如何お過ごしでしょうか。
(と、ずいぶんベタな出だしですが〜)

先日、仕事の移動の合い間にふと澄み切った空を見上げると、2匹の大きな鳥が、
はるか上空で追いかけ合い、同じところをくるくると回って、仲良さそ〜にじゃれ合っていました。
(そら杉田かおるも歌うわな〜)

都会の真ん中で思いがけずそんな光景に出くわし、なんとな〜く優しい気分になってしまいました。
(とか言って、実は上空で弱肉強食の世界が繰り広げられてたんとちゃうよな・・・ぞ〜っ)

さて、名古屋に「n.v.cafe*」さんという有名なお洒落カフェがあるそうなのですが、
そのカフェが主催しているHPに、ひょんなことからリレーコラムを書かせて頂くことになりました。
つまり、連載コラムの1回分だけを書いて、次は別の人にバトンタッチという形式。

先方からは「テーマは特に無いので自由に書いて下さい」と言われたのですが、
失礼ながら「n.v.cafe*」さん自体を知らなかった私には、
そのコラムをどんな層の人がどこで読んでいるのか分からなかったので、
自由にと言われて、「わしゃ、何を書いてええんやら?」と逆に悩んでしまいました。
(もし囲碁将棋倶楽部のお年寄りばかりやったら、そんな感じの話題にせなあかんやん?
「王将の五目焼きそばは〜」とか・・・)

で結局、無難に「時間」というテーマで、普段思っていることを書かせて頂きました。
このぶつくさと〜く同様、何の含蓄も訴求力も無い内容でほんと恐縮だったのですが〜、
こういう機会も滅多に無いので・・・いい経験をさせて頂きました。ありがとうございました。

しかし冷静に考えるとすごいことやな〜と思います。

遠く離れた全く見ず知らずの人と、電子メールをたったの数回やり取りするだけで、
ある物事がとんとんと進んで行ってしまうんですから。
時々私もネットオークションでモノを出品したり入札したりすることがあるのですが、
それこそ全く面識も無い人と電子メールで数回連絡を取り合い、
最後には高額なお金のやり取りまでしてしまう・・・。

相手に信用してもらおうとメールの文面に「本当の自分」をしっかりと出し、
そして受け取った方もそのメールを読んで多少なりとも相手を信用する。
いくらネット社会だと言っても、結局はそうやって人と人との信頼関係が形成されるからこそ、
こんな取引が成り立つんやろな〜と思います。(そら悪用する奴もいっぱいおるわ)

でも、逆にネットの上だけでしか「自分」を出せない人間もいますよね。

HP上で自分のセクシー写真を出しているいわゆる「ネットアイドル?」なんかは、
ただ自分自身を見せたい・主張したいというだけで、
誰の迷惑になるわけでもないし好きなことをしたったらええんやと思います。
(えへへ、もっと見せてや、えへっ、えへっ、え・・・壊)

でも、例えば書き込みサイトの「2ちゃんねる」なんかで、
好き勝手に人を傷つけるようなことを書いてる人間とかいますよね?
現実世界では何も言えないくせに、ネット上での匿名性を利用してなら、
自分が強くなったと勘違いして堂々と何でも書き込める人間たちが。
・・・ほんまあほちゃうか?と呆れてしまいます。

堂々と面と向かって言わず、本人がいないところでこそこそ悪く言うことしか出来ない奴や、
匿名性を利用して他人を悪く言うような奴は、人間として程度が低く価値がないですよね。
そんな人間(私は「人間的にあほ」と呼んでいる)とは関わりたくないと心から思います。

なんか話が堅いなぁ。え〜ぃ、とりあえず、ぶり〜〜〜んっ。

・・・さ、さて話は変わって、先月ギリシャ旅行に行ってきました。
今年世界中の注目を浴びたアテネと、
そこから飛行機で1時間弱のところにあるサントリーニ島というところに。
(写真はまたいずれ掲載します〜)

パラリンピック直後、10月中旬のアテネは雨の季節に入っており、到着初日はあいにくの天気。
しかし2日目からは雨も上がり、
世界各地から集まったであろう大勢の観光客で賑わうアクロポリスの丘では、
威風堂々とそびえ立つあの有名なパルテノン神殿に圧倒されました。

エーゲ海にたたずむ小さなサントリーニ島では、アテネとは打って変わって快晴の毎日が続き、
天気予報では25度と言っておきながら、実際は30度以上あるのんとちゃうか?という気温でした。
太陽に照らされて目映く光るエーゲ海を真っすぐに見下ろす茶褐色の断崖絶壁、
その絶壁の上にぽっかりと雪がかぶったように並んでいる白い壁の建物たち、
その中にちらほら見られる丸くて真っ青な屋根と白い十字架の教会・・・。
世界にも類を見ないその光景はあまりにも美しく、
まさに「まるでおもちゃのよう」と描写されるに相応しい島でした。

さて、ギリシャを十二分に堪能して、帰国の途でのこと。
アテネへは日本からの直行便が無く、シンガポール経由での旅だったので、
(まぁ直行便があっても、安くてサービスもそこそこのシンガポール航空を選んでたやろけど〜)
まずはアテネからシンガポール(11時間弱)に向かっていました。
機内でまあまあ美味しい食事とビール2缶を頂いて、私は気持ち良く眠り出しました。

どれくらい寝たか分からないのですが、少し気分が悪くなったためか、ふと目が覚めました。
しばらく座っていたのですが、どんどん気分が悪くなってきたので、
こらちょっとトイレに行った方がええなぁと思って立ち上がりました。
通路側に座っていた外人さんにどいてもらって通路に・・・と、そこまでは覚えてるのですが、
次に気が付いた時には、私はトイレ前の広くなっているスペースに横たわっていました。
まわりには何故か数人の外国人が、私をのぞき込むように座っていました。
(まるでシンデレラのように、う〜ん、うっとり・・・ってなんでやねん)

あ、あれ? 俺、なんでこんなところに・・・しかもなんで寝転んで・・・?
こらまた一体、どうなっとんじゃ〜ぃっ!!

さらに、なんか下唇の感覚がおかしいぞ、と思って触ってみると、手に真っ赤な血が・・・。
なんと下唇のすぐ下が1.5cmほど、断層のように横にパックリと割れているのでした。
血・・・血っ!? 血じゃ〜!うっぎゃ〜〜!!
(って俺はハート様か(←Vol.15以来、6年10ヶ月ぶりの北斗の拳ネタ・・・))

すぐ横にいた外国人の医師らしき女性が血圧を測り(血圧が低すぎてエラーが出てたらしいけど)、
傷口がずれないようにテープとガーゼとで応急処置をしてくれてました。
私は気分が悪いままだったので、しばらく横たわったままになっていました。

どうやら、旅の疲れや睡眠不足に少量のアルコールが加わったことで、急に血圧が低下してしまったようで、
(残念ながら今流行り?のエコノミー症候群とは違うと思うんですが・・・)
気分が悪くなってトイレに行こうと通路を歩いているときに、前方に倒れたとのことです。
そのときに、意識が無いまま倒れたため、アゴとおでこを強打してパックリといったそうで・・・。

外側だけでなく唇の内側も切れており、あまりに唇の感覚がなかったので、
「これ、ざっくり貫通してるんちゃうん?」と思うくらいでした。
(意識朦朧(もうろう)としながら、一生この感覚やったら辛いなぁ〜とかいろいろ考えていました)

しばらくトイレ前に横たわっていたあと、元の座席に戻ることになったのですが、
それ以降もずっと気分が悪い状態が続いたので、
シンガポールまで残り6時間、ほぼ満席だった座席を3座席分ももらって横になってました。
(ほんますんません・・・)

帰国後医者に行って、今年2度目のCTとレントゲンを撮って検査してもらいました。
(ついに噂の昭和大学藤が丘病院へ!)
頭の方はこれ以上悪くなっておらず、また唇の方は今でも少しだけシビレが残ってますが、
順調に快方に向かっているようで・・・よかったよかった。

ということで、長時間のフライトがある時はみなさんも気をつけて下さいね〜。
ではっ!

(Vol.34 おしまい)


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