ぶつくさと〜く
【Vol.36】 ガバガバ (2005.1)
ついこの前までミレニアムミレニアム言うてたと思ったら、もう5年も経ってしまって、
いつの間にやら誰もミレニアまなくなってしまいましたね。
・・・と意味不明のまま、今年も一年間よろしくお願いします〜。
さて年末、生まれ故郷の大阪・箕面(みのお)に帰省してきました。
東京〜大阪間の交通手段はいくつもあるので、いつもどれで帰ろうかな〜と迷ってしまいます。
飛行機、新幹線、寝台列車、鈍行列車、夜行バス・・・(バイクはオケツ割れるのでNG)。
もちろん飛行機なら1時間、新幹線なら2.5時間で到着し、エンリッチ富田の気分で帰れるのですが、
往復すると3万弱もかかってしまいますので、今回も泣く泣く断念しました。
(て、3万弱の交通費を惜しむ30代てのが本当に泣くべきところだが・・・)
過去には何度か「青春18きっぷ」を使い、いわゆる「大垣夜行」と呼ばれる夜行列車で帰ったこともあります。
夜中12時前に東京を出発、名古屋を越えて、朝の7時頃に岐阜県の大垣まで行く列車で、
ここからさらに乗り継ぐと、朝9時には大阪に着きます。
これで帰ると、なんと片道2,300円で帰れるんですよね〜。(安っ!)
ただし、格安旅行をする学生さんご用達の列車なので、通路に人が座り込むくらい混んでいることもあり、
列車に乗り込むと周りから「ギブミーチョコレート」と言われているかのような錯覚に陥ります。
(て、一体いつの時代やねんな・・・)
あまりの混み具合に一度、東京から名古屋まで約6時間、ずっ〜と立っていたこともありました。
(あれはかなり辛かった・・・でも最近はもう全席指定なので大丈夫みたいですが)
で、もう若くもないしそんな痛々しい思いは二度としたくないので、
結局今回は、ゆっくり寝ていればいいだけの高速夜行バスで往復することにしました。
その日、宴会を抜けるのが遅れたため、東京駅八重洲口を出発するバスに、
私は発車直前に駆け込むように乗り込みました。
当然のように携帯電話を持っていない私は、
発車前に電話をかけてからバスに乗り込もうと思っていたのですが、
時間ぎりぎりでしかも近くに公衆電話が無かったため、仕方なくそのまま乗り込みました。
動き出したバスの中で「わ〜、困ったな〜」と思っていると、
たまたま隣に居合わせた25歳くらいの女性が自分の携帯電話をいじり出しました。
こ、これはっ!ジ〜ャンピ〜ングチャ〜〜ンス!!(なんのこっちゃ)
私はダメモトで、全盛期の渡辺徹ばりの精一杯の作り笑顔をして、
「あの〜、携帯電話貸してもらえません?」と一言かましてみました。
すると女性は一瞬驚いた顔をしましたが、すぐに快く(かは知らんけど)携帯電話を貸してくれました。
いや〜、ほんと親切な人もいるもんですね〜。
やっぱり笑顔が爽やかやったからかな?(あほ・・・)
東京からの便は二階建てバスの2F、隣の席と接しない3列シートで、
たっぷりとリクライニングして足も伸ばせたため、ぐっすり快適に眠ることが出来ました。
(まぁ酒を飲んだ後やったからかも知らんが〜)
しかし帰りの便は、同じく二階建てバスの1Fで、しかも運の悪いことにちょうどバスの前輪の上。
うわっ、なんじゃこらっ!ブルブル揺れるし、しかも狭っ!狭っ!足全然伸ばされへんがなっ!
そうそう、こうやって小さく縮こまって眠る・・・って、俺はエスパー伊東か!!
・・・ということで、帰りはほとんど眠ることが出来ませんでした。
ん〜、残念!(←なんかパクったみたいになっとるな)
と、一長一短ありますが、夜行バスでの旅ってものも、体験してみられてはいかかでしょうか?
さて先日、電車に乗ろうと駅の階段を上がっていると、
階段の途中にあまり見慣れない物体が落ちていました。
「ん、なんじゃぃな、これは?」と思って、近寄ってみると、
そこにはなんと、ハイヒールの「かかと」が1つだけ、でろ〜んと横たわっているではないですか。
うそ〜ん!なんでやね〜〜ん!!
かかとが外れるのはまあ分かるとしても、階段に置き去りってどういうことなんじゃ〜ぃ!
あまりの怪しさに、思わず遺書を探してしまいました。(それこそなんでやねん)
ひょっとしてその人は、かかとが無くなっても全く気付かずに歩いて行ったんでしょうか?
(はは〜ん、さては犯人はバレリーナやなっ?)
それとも手持ちのアタッシュケースの中に、ずらりと「かかとの替え」が並んでいるのでしょうか?
(そら、城南電気の(故)宮地社長もびっくりするで)
・・・まあいいとして、その後かかとを一度も地面に着けることなく、つり革を持ちながら、
軽く体を鍛えているサラリーマン風にずっとつま先で立ってぷるぷる震えている女性の姿を想像し、
私は独り、「ややニヤケ」で電車を待つはめになるのでありました。(アーメン)
話は変わって、この前「北の国から2002・遺言」の再放送を、前編・後編ぶっ続けでやってました。
これを最初に見たのは北海道へ向かうフェリーの中で(ただし映像は砂嵐の中・・・詳細はこちら)、
それ以降も再放送があったので、少なくとも2、3回は見たはずなんですけど・・・、
今回も、五郎さん(田中邦衛)が我を忘れて、蛍と快が乗った電車を追いかける最後のシーンで、
たっぷりと号泣してしまいました。
なんて言いますか・・・見れば見るほど次のシーンが先に頭の中で浮かんできてしまって、
もうそのシーンの映像が出る前から、想像するだけで泣いてしまうんですよね〜、これが。
正月にTVでやっていた「踊る大捜査線 THE MOVIE 2」でも、
きっと世間的には泣き所ではないと思われる「署長や課長が上の人間に対してキレるシーン」で、
何故か泣いてしまってました。
まぁ、あほなことやってても心の底では部下のことを真剣に考えてるんやなぁとか、
勝手にいろいろと深いところまで考えてしまいまして・・・。
先日試写会に行った「パッチギ!」でも涙を落としかけたし・・・ほんま、なんでしょうかね。
まぁ簡単に言うと、もう涙腺ガバガバになっとるんですよ、ワタクシ。
え〜ぃ、こうなったら、今年は泣ける映画をたっぷり見て、「涙ダイエット」したろかしら?
(それで痩せれるなら、ウミガメなんかみんなガリガリやな)
そんなこんなで今年も始まってしまいました。みなさま、気分を新たにして行きましょ〜。
今年一年、いい年になりますように!
(Vol.36 おしまい)