ぶつくさと〜く

【Vol.41】 ボーロ (2005.6)

[ top | prev | next ]


Buongiorno(ブォンジョルノ)!
と、今回はイタリア旅行中に書いたので、中途半端にイタリア・カブレしてますが、ご容赦のほどを。
(また旅の報告もそのうちしますです)

さて、話はあっさりと日本に戻って・・・

早いもので、就職で関東に出てきてもう7年が経ってしまいました。
こちらの生活にもかなり慣れたはずなんですが、いまだに関西との文化の違いに気付かされることがあります。

先日、たまには贅沢(ぜいたく)でもしようと、近所のスーパーで刺身の盛り合わせを買いました。
(うぅ〜ん、ずいぶんささやかな贅沢ね・・・)
そこに必ずと言っていいほど入っている「大根を細く千切りにしたもじゃもじゃ」、ありますよね?
それって、みなさんは何て呼んではりますか?
(ズバリ「もじゃもじゃ」やったりして)

私の育った大阪ではずっと、「けん」って呼んでたんですけど、それって大阪だけなんでしょうか?
(もしくは富田家だけか・・・?)
こっちでは「つま」と言うのだと、その日初めて知ったのでした。

関西では「捨てる」ことを「ほうる」って言ってましたし、
居酒屋で最初に出てくる「お通し」は「突き出し」って呼んでましたし、
まぁはっきり言ってそんな例は挙げればキリが無いほどあるんですけど、
そうやって「違いを認識していない言葉」が7年経ってもいまだに出てくるという事実を目の当たりにすると、
これだけTVというメディアが同じ言葉を日本全国に同時にばら撒いている現代にあっても、
各地に根付いた文化はこれほどまでに違うもんなんやなぁと、改めて深く感心させられてしまいました。

しかし、まぁ言葉はいいとしても、関東にはどう考えても納得がいかない食べ物もあります。
例えば「つけ麺」。一体、何モンなんですか、あれ。
どうやらラーメンの麺とスープ(たれ)が別の入れ物で出てくるだけのようなんですけど、
麺と汁を分離して出すという、何のひねりもヘッタクレもないその料理の意味が、私には全く分かりません。
誰か、つけ麺の良さを説明してくれぃ!!

あと「もんじゃ焼き」。何であんなにチビチビちびちび食わすんですか、気持ちの悪いっ。
ええから、わしにもっとでっかいヘラをよこせっちゅうんじゃぃ!
しかも、中〜途半端に焼いた状態で、はぃ完成〜、て・・・(号泣)

まぁ、そんなこんなで、関東の文化をぜ〜んぶマスターするには、あと400年くらいはかかりそうです。

で、この前のことなんですが、友人と話をしていたときに、ふと昔よく食べたお菓子の話になり、
また言葉の違いに気付かされる羽目になりました。

きっとみなさん食べたことがあるでしょう、あの小さくて丸くて、美味しい焼き菓子「ボーロ」を。
私は昔、よく食べていた記憶があります。

一粒だけそっと口に入れ、すぐには噛まずに、まず舌の下に置いてゆっくりと唾液で溶かし、
じわ〜っと柔らかくなって甘さが染み渡った頃に、やっと噛み始めて、後はその余韻を楽しむ。
あの何とも言えない味覚と食感は、今でも忘れられません。
(これを書いてる時点で、すでに口の中におつゆが溜まってる・・・)

今でも小さい子が食べているそのお菓子、こっちでは「たまごボーロ」て言うことをその時初めて知りました。
他の地域もそうなのかもしれませんが、私が小さい頃にはずっと、「ちちボーロ」と呼んでたんですがねぇ。

そう、「ちちボーロ」・・・もちろん「ちち=乳」、つまり牛乳入りという意味だと思うのですが、
「ちち」というその微妙にエロティックな響きを持つそのネーミングが、少々大阪らしさを醸(かも)し出していて、
きっとその辺も含めて好きなお菓子だったんだと思います。(なんのこっちゃ)

※ちなみに気になって調べてみたところ、どうやら「ちちボーロ」は大阪前田製菓さんのボーロの商品名らしいです。
やっぱり大阪だけなんかっ?

他にも、確か「ムギムギ」という名前の、丸くて甘いコーンフレークのようなお菓子を牛乳に浸して、
毎日のように食べていた記憶がありますね。

あ〜、なんか久しぶりに全部食べてみたくなってきたなぁ・・・。
みなさんにも、子供の頃によく食べたそんな懐かしいお菓子、ありませんか?

さて話は変わって、「毛」って何で必要なんでしょうね。
(おっと、いきなり自虐的な話題へ突入か?)

もちろん、人間の体への衝撃や摩擦を吸収する役目があって、それが人類の進化の名残であって、
やれなんたらかんたら・・・という説明をされるのは、まぁごもっともなんですけど、
はっきり言って「そんなもん要らんわぃ」っていう毛がいっぱいあるわけじゃないですか。
毎日切ったり、剃ったり、抜いたり、どちらかと言うと無い方がありがたい毛とかもありますしね。

もし明日から「体中の毛1本1本に対して高額な税金が掛けられる」として・・・
まぁそれを仮に「毛定資産税(けていしさんぜい)」と呼ぶことにしましょう。
そうなったとき、きっと多くの人は極力無駄な毛を無くそうと、今晩必死で頑張っちゃいますよね?
そう、毛定資産税を払わないために。

毛定資産税を払ってまで必要な毛は一体どれか?
毛を残すか、それとも生活苦か、その葛藤がきっとあなたを苦しめることでしょう。(ワタシ崩壊寸前ネ〜)

まぁそんなことはどうでもいいとして、つまり何が言いたいかと言うと、
絵で見る宇宙人にも、絵で見るロボットにも、そういう未来の生き物(?)には毛が無いじゃないですか。
きっと、人間がこのまま進化を続けると、いろんな毛が無くなっていくわけですよ!
もぅ街中、全身つるっつるの人たちだらけになるんですよ!!

そう、ハゲは人間の中でもっとも進化した人間なんです!
立ち上がれ、ハゲの諸君!
人間に「毛」なんて要らないのさっ、ふんっ!
(って俺、ハゲてないっちゅうねんっ)

・・・ま、まあそんなこんなで、来月は梅雨も明けて暑い夏がやってきます。
暑さに負けずに、頑張って行きましょうね。

それではみなさん、今回はこの辺で、Ciao(チャオ)!
(・・・カブレたのは最初と最後だけかよっ)

(Vol.41 おしまい)


[ top | prev | next ]