ぶつくさと〜く

【Vol.50】 闘牛士 (2006.3)

[ top | prev | next ]


先日、ワタクシ愛用のバイク(ホンダ V-TWIN MAGNA 250cc)で二人乗りしていたときのこと。
ガラガラにすいてる片側2車線の広い道路を、す〜っと気持ち良く走っていたところ、
私がいるレーンの20メートルほど前方に、突然、交通標識の「止まれ」マークが出現したのです!

「うお〜っ!なんでこんな道の真ん中にいきなり標識があるんじゃぃっ!!」
と思ったのもつかの間、ピピピピ〜!っと笛の音が辺りに響き渡りました。
よく見ると、一人のおっさんが「止まれ」を持って、笛をくわえて立っているではありませんか。

仕方なくブレーキをかけてゆっくりと停止した私に、その止まれのおっさんは一言、
「はぃ、スピード違反で〜す」と。

へ?へ?へ?なんで?なんで?な・な・なんでっ?
全然スピード出してないのに、なんでスピード違反で止められなあかんのじゃ〜!
え〜〜ぃ、なんか分からんので、とりあえずイナバウアー。
(て、もぅブームは過ぎ去っとるがな)

いゃはゃほんと、そんなあほなこと言うてる場合じゃ無くて、
こっちは二人乗りしてんやし、言うても所詮250ccやねんし、そないにスピードも出んやろがぃ!
それに、直前に走ってきたのは車だけが通れる直線のトンネルで、
しかもど〜ぅ考えても他の車とも距離があって、全然危ない状況とちゃうやんけっ!
いつもと全く同じように、スーッと一瞬、加速しただけやがなっ!

うっそ〜〜〜ん!ありえへ〜〜〜ん!!

とりあえず、車道でいつまでも赤い標識を前に「闘牛士ごっこ」をしてる訳にもいかんので、
そのおっさんに連れて行かれるままに道の角を曲がりました。
するとそこにはオジャパメン・・・いや、ポリスメンが5、6人ほど立っており、
そして私と同じように「運悪く」止められたらしき車が数台並んでいたのでした。

そう、ずいぶん手前にこっそりとスピードをチェックしてやがる別の部隊がいて、
スピード違反の車両を見つけると即座に無線で連絡、
見えないところにひっそりと隠れていたこのポリスメンが、
今週のビックリドッキリメカ並みにいきなり飛び出してくるという、
そらもぅ山上兄弟も真っ青の大掛かりな仕掛け〜にゃ、なんです。
ほんま、そんなとこで「まちぶせ」て・・・君らは石川ひとみか!(これまた、分かりにくい)

そのおっさんの言うことにゃ「お嬢さん、お逃げなさい・・・」いや違う、
「制限時速50kmのところを、時速70km出ていたのでアウト」だそうでして。

おぃおぃおぃ。あのな〜、わしゃ原付乗っとんかぃ!
こんなところほんまに時速50km以下でとろとろ走ってたら、あっと言う間に大渋滞になるわぃ!
そして横浜市民、全員便秘になってまうわぃ!このどあほっ!!

ほんまにこちらとしては、全然スピードを出し過ぎた感覚が無かったので、
「スピードを出した感が無いのに捕まっても、反省も何もしようがないですよね〜」
と、精一杯の負け惜しみを言い放っておきました。(案の定、あっさり無視)

そしてその場でキップを切られ、見事に「1諭吉 and 2英世s」が飛んで行ったのでした。
は〜、この程度のスピード違反で、長年見慣れたゴールド免許証がさようならとは・・・。

でもほんと、日本の警察も程度が低いですよねぇ。

点数稼ぎのためにしょうもない、重箱の隅を突ついてこびり付いた米粒を取るような、
そんな小さい違反をほじくり出して必死で捕まえてんと、
もっと常日頃から本当に悪い意識で走ってる奴らを、堂々と取り締まれないもんですかねぇ?
こんなやり方ばっかりしてたら、さらに「警察の信用度」が下がってしまうだけですよ?

さて、ここからはちと真面目な話になるんですが・・・。
(たまにはまじめなことも書かんと、あほがばれてまうやん?)

もう30歳も過ぎると、自分自身の人生というものを考えた時、
もちろん仕事だけではなく、趣味も、家庭も含めたトータルライフとしてですが、
今の状況のままで本当にいいのかな?って、思うことがしばしばありますね。
本当に自分という人間が、生きている間にやるべきことはこれやったんかな?って。
このまま生きていって、死ぬ間際になって後悔しないかな?って。

みなさんはどうでしょうか。
今のご自身の状況は、自分が送りたかった、自分が送るべき人生だと思われますか?

例えば、仕事の内容にしても「本当にこれがこの会社に入ってやりたいことやったっけ?」とか、
休みの日にしたって「今日はこの時間の使い方でよかったんやろか?」とか。

別に仕事に不満があってとか、休日だら〜っと過ごしているって意味ではなくて、
やるべき目標にもっと近づくためには今とは違う生き方をしてみてもいいんじゃないか、
そしてそのためには何かをドラスティックに(=思い切って)変えてみるべきなんじゃないか、
ふとそんなふうに思うときがあるのは、私だけでしょうか?
(ありますよ・・・ねぇ?)

まぁでも、こんなことを考えているからと言って、いきなり
「よっしゃ、いっちょ今年のR-1グランプリに出たろか〜ぃ!」とか思う訳でもないんですけどもね。
(なんで「やるべき目標」がピン芸人やねん)

でもきっとこんなことを考えるのんて、今の自分の生き方が多少なまぬるかったり、
何かに対して甘えがあったりしてるってことの裏返しなんですよね。
こうやって書いてる私自身が、まずちょっと反省せんとあかんてことですね。(照)

とにかく、一度きりの人生ですから、よく考えて、大切に一日一日を過ごして行きたいと思います。
(って、まずこの文章書いてる時間が無駄やろ、とか言わないで〜)

さて、実は今回の「ぶつくさと〜く」は、なんと記念すべき第50回なんですよ。
はい拍手〜、パチパチパんチ。(それは島木譲二)

先月、第300号を迎えた「マンスリー吉本(吉本音楽出版)」には及ばないものの(何と競っとんじゃぃ)、
なかなか頑張ってる方じゃないでしょうか?

このVol.50を迎えるまで、これと言ってみなさんから励ましのメールも無く(泣)、
励ましどころか、なんなら勝手にハゲ増すばかり。(って、ほっと毛!)
それでもまぁ、よく頑張って続けてきたなぁと思います。
有森さんじゃないですけど、自分で自分を褒めてあげたいです。
(褒めるというか慰めるというか・・・)

でも、内容はともかくとして、月一回定期的にこれだけの文章を書くのって、
ほんと、結構大変なんですよね・・・。

大学の頃、この文章を書き始めたときは時間もあったので(い、いや、勉強もしましたよ、多少は・・・)、
思いのまま気軽に書きなぐってたんですけど、
さすがに社会人ともなれば平日は文章を書く時間をほとんど取れず、
さらに家庭を持つようになるとせっかくの休日にPCに向かうのもどうかと思って、
結局、会社の行き帰りの電車の中というわずかな時間でしこしこ書いてたりするんですよね〜。

しかも、ブログみたいに軽い日記的になるのは極力避けたいと思ってて、
自分なりにはこれでもそこそこちゃんとした内容を書いてるつもりでして・・・。
まぁそれはそれで、結構重荷になってたりするんですけど。(苦笑)

いや〜、みなさん、どうですか?
正直もうこの「ぶつくさと〜く」にも飽きてきたでしょ?

ということで、キリがいいので今回のVol.50を持って、最終回にさせて頂こうかと・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・思っているはずもなく、ま、まだまだ辞めへんで〜〜〜!(号泣)

てことで、これからも意味もなく頑張り続けてみようと思っとりますので、
この文章を読んで下さってる奇特なみなさま、ご愛顧のほどよろしくお願いします〜。

しかし・・・いい加減、テキストだけのHPてのは、なんとかせんとあきませんかねぇ?

(Vol.50 おしまい)


[ top | prev | next ]