ぶつくさと〜く
【Vol.53】 吉良上野介 (2006.6)
さあ、ついに4年に一度の世界イベント、2006 FIFA World Cup Germany(TM)が始まりました!
約1か月間、世界中の人々が熱狂し、寝不足の日々・仕事に集中できない日々が続き、
各国のGNP(国民総生産)は瞬間的に下がりまくることでしょう。(なんのこっちゃ?)
私も毎日夜10時からの試合を見て、翌日早起きして録画していた夜中の1、2試合を高速再生で見て、
それから出社するという、苛酷な(?)生活を送っています。
でも、全く興味のない方々には、もっと辛い1か月なのかもしれないですけどね。
前回ホームでベスト16だった日本は、初戦のオーストラリア戦で思いっきり逆転負けしましたが、
今回、どこまで行けるでしょうか。(う〜ん、やはりグループリーグ敗退か?)
正直、ジーコ采配(と言うかジーコの人を選ぶ基準)は元々あまり好きではないのですが、
まぁ最後まで精一杯応援したいと思います。
そして、ブラジル、アルゼンチン、イングランド、オランダ、ドイツ・・・。
各国のスター選手たちはどこまで活躍してくれるのでしょうか?
とにかく、テンション高めの1か月間、頑張って乗り切りたいと思います。
コーッ!ホーッ!!(今月もウォーズマンかょ)
さて、みなさんご存じの通り、6月から駐車違反の取り締まりが厳しくなりました。
(まぁ一部の地区だけなんでしょうけども)
もちろん、邪魔になるところに長時間車を停めている悪質な駐車違反は当然としても、
車を一瞬停めて、パッと用事を済ませるってだけでもアウトとは・・・。
車をちょっと降りて、道端のポストに郵便物を入れたいことだってありますよねぇ?
TVでやってましたが、繁華街の雑居ビルに入った小さなお店などに、
段ボール数箱くらいの小口の配達を毎日している仕事の人は大変だそうです。
車を道に停めて荷物を降ろし、狭い路地の奥にあるお店まで台車で品物を運ぶ、
そんな今まで普通にやってきたことが、やりにくくなってしまうんですからねぇ。
(まぁ頑張ってもう一人雇えばええのかもしらんけど)
タクシーの運転手も、ちょっと車を降りて公園のトイレに入るってこともできないそうです。
う〜ん、こらそのうち、タクシーの運ちゃん全員、
シートベルトとアテントの装着が義務付けられてしまいますよ。
(パンパースだと2点減点)
ちなみにうちには車が無いからいいんですけど・・・って、実はバイクも同じなんですよね。
と言うかそもそも、車の駐車場はあちこちにあっても、
バイクを停めておける場所って結構ないんですよ。
そういう意味では、バイク乗りにはほんと、踏んだり蹴ったりの制度が始まった訳です。
こうなったら、なんとか駐車違反にならない手を考えないといけませんねぇ。
う〜〜〜〜〜ん。
ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、チーン!!(これ一休)
そうか、車やバイクから降りんかったらええんとちゃうんか?
(ドクタースランプの「オートバイこぞう」の考えやな・・・)
例えば、ものすっご〜〜〜く丈(たけ)の長い、
そりゃもう吉良上野介よりももっと「だっら〜ん」としたズボンを履いて、
もしくは年末紅白の小林幸子よりももっと「でっろ〜ん」とのびたスカートを履いて、
その端っこを車のドアにちょっと挟んでから出て行ったら、
車と人がず〜っと繋がってるし、
「あぁ、ものすごく足の長い人なんかな?」と思われて捕まらんのとちゃうんかっ?
(頑張れば100mくらいは行けるかも)
いや、もしそれが無理なら(無理やろ)、
めちゃめちゃ精巧に造られたそっくりさん人形(まあ最悪「ダッチワイフ」)を、
ハンドル握りしめて、えぇ笑顔で座らせておくか?
(「ダッチワイフ」やと、全裸で笑顔・・・それはそれで捕まるかな?)
車をツタで覆って「これは植物です!」って言い張るのも厳しいしなぁ。
む〜ん、困りました。
どなたか、いいアイディアお持ちでないでしょうか?
まぁとりあえず、警察のみなさんにとっては、
天下り先がさらに増えてよかったんでしょうけどねぇ。
(あ〜ぁ、言うてもた)
話は変わって、あれは小学校6年生くらいのとある夏の日のこと。
私は、友人らと3人で買い物へ行きました。
何を買いに行ったか記憶は定かではないのですが、
とにかく、大阪・ミナミの電気屋が立ち並ぶ地区へ行ったのでした。
実家がある箕面(みのお)は大阪でも北の方に位置し、
難波(なんば)や日本橋といったミナミと呼ばれる地域までは、
電車で最低でも1時間半くらいはかかります。
子供3人でこんなに遠くまで来ることは滅多にないんですけど、
何故かその日は、電車でミナミへ向かっていたのでした。
地下鉄の駅を降りて目的の店まで向かう間、
私達3人は歩道を横に並んで、
他愛もないことをしゃべりながら歩いていました。
そのとき私はふと、後ろから、ちょっと強面(こわもて)で柄の悪い、
いわゆる「ヤ○ザ」のような風貌のおっさんが付いて来ているように感じました。
最初は気のせいかな?、たまたま同じ方向に向かってるだけかな?と思っていたのですが、
どうやらずっとこっちを睨みつけているみたいで、
私達のちょっと後ろを、一定の距離を保ちながら付けて来ているように思えました。
「ヤーさん(ヤ○ザのこと)に、ずっと後を付けられてる!!」
そう思った私達は、恐くなって、足早に目的の店へと向かいました。
何故かは分からないんです。
でもそのヤーさんは、何度振り返っても、やっぱり同じだけ離れたところにいるんです。
そして、いつもこっちを睨んでるんです。
どこかでちょっと当たったのか、目が合ったのか、それともすれ違っただけなのか。
ただ、恐い顔をして、後を付けて来ていることだけは確かなんです。
もちろん私達は、口数が減ったどころか、もう誰も一言もしゃべっていませんでした。
とりあえず目的の店に到着した私達は、後ろを振り返ることなく、
逃げ込むようにして店内に入りました。
言いようのない恐怖と不安とで、心臓が激しく鳴っていました。
どの時点からかは分からないのですが、
気付いた時には、そのヤーさんはいなくなっていました。
「は〜、ヤーさんから逃げ切れた〜!よかった〜〜っ!」
恐怖から解き放たれた私達は、嬉しさのあまり、自然と笑顔になっていました。
まさに地獄から天国、そんな描写がふさわしいような瞬間でした。
そして、安心して買い物を終えた私達は、
「じゃあそろそろ帰るか〜!」と、はりきって店を出ました。
そのとき突然、ある男が私の友人に声を掛けました。
「おぃ、お前!」
それは、さっきのヤーさんでした。
・・・え〜、書くスペースが無くなったので、この話、次回に続きます。
(うおっ、いつからこれ、連載モノになったんじゃっ〜!?)
(Vol.53 おしまい)