ぶつくさと〜く
【Vol.54】 115年(2006.7)
日本全国大雨が続いておりますが、みなさま無事に過ごされていますでしょうか・・・?
(まぁこれを読んでる人が日本全国にいるとは思えないですが)
さて、先月のVol.53に書いた「子供の頃にヤ○ザ風のおっさんと遭遇」の話の続きです。
(簡単なあらすじ・・・小学生の頃、子供3人で大阪・ミナミまで買い物に出掛けた日、
私達は理由も分からず、ヤ○ザ風のおっさんにずっと後を付け回されました。
恐ろしさに震えながらも、到着した電気屋でなんとか振り切ったと思ったのですが・・)
「おい、お前。」
買い物を終えて電気屋を出たところで、なんと、そのやーさんは私達を待ち構えていたのでした。
完全に逃げ切れたと安心していた私達は、再び地獄へと突き落とされる思いでした。
やーさんは、私の友人の一人を見ながら「お前、ちょっと来い」と、手で呼び寄せました。
どうやら少し酒を飲んでいるらしく、アルコールの匂いがかすかにしました。
相手はやーさん、走って逃げたりすると何をされるか分からない・・・。
私の友人は、大人しく言う通りにするしかありませんでした。
やーさんは、友人をどこかに連れて行こうとしたかと思うと、
ぱっと振り向いて、残る私達2人に恐い顔でこう強く言いました。
「お前ら二人はここで絶対待っとけよ」
そして・・・友人は独り、連れて行かれてしまったのです!
「とにかく何とかしないとっ!」と思った私達は、
その電気屋の店員さんに助けてもらおうと、必死で事情を説明しました。
しかしその店員は、どうすることもできないという困った顔をするだけでした。
そうこうしている間にも、二人はどんどん遠ざかって行きます。
いくらここで待っていろと脅されたとは言え、
友人が連れて行かれるのを見殺しにするわけにはいかない・・・。
私達は意を決して、二人の後を付けることにしました。
「後を付けているってばれたら、殺されてしまうかも・・・」
今まで経験したことのない恐怖と緊張を胸に、
私達はひっそりと、見つからないように後を付け始めたのでした。
数分ほど友人を連れて歩き回ったあと、やーさんはとある雑居ビルの1Fに入りました。
そして入ってすぐにあった階段に座り、私の友人を横に座らせて話を始めました。
私達は遠くで隠れながら、その姿をじっと見守っていました。
何の話をしているのかは分かりませんでしたが、
やーさんが一方的に何かを話し、友人が何度か首を縦に振っているのが見えました。
このままどうなるのだろうか・・・不安なまま時が過ぎました。
何分ほど経ったでしょうか、突然、やーさんが立ち上がりました。
そして私の友人も立ち上がりました。
どうやら話が終わったようでした。
次はどこへ連れて行かれるのか、まさか組の事務所に・・・!?
今度も見失わないようにと、後を付け始めたところ、
彼らは、な、なんと、元の電気屋の方に戻り出したのです。
私は「絶対ここで待っとけ」のあの脅しの言葉を思い出しました。
「まずい!!先に戻ってないと・・・こ、殺される!!!」
そう思った私達は、見つからないように、
彼らが店に戻っている道とは別の道へと迂回して、無我夢中で走りました。
店に到着すると、私達は急いでまわりを確かめました。
どうやらまだ、彼らは戻って来ていないようでした。
「は〜、なんとか間に合った〜!!」
しばらくしてやーさんと友人が現れ、店の前で友人は解放されました。
そして、そのやーさんは立ち去ったのでした。
連れて行かれた友人によると、どうやらそのおっさんは、
普通ならあるべき左手の一番小さい指が無い方だったとのことでした。
つまり簡単に言うと、「ヤ○ザ風の人」ではなくて「本物のヤ○ザ」・・・。
うっげ〜、ほんまにしゃれになってなぃやんけ〜〜!!
(まぁミナミなんで、そんな人がいてもおかしくはないのですが)
結局私達3人は無事に・・・指一本も失う事なく、自宅まで帰ることができたのでした。
小学生ながらにして、本当に恐い思いをした一日でした。
(そして、やーさんが何をしたかったのかは結局分からないままで・・・
きっと酔っていて、ちょっと子供をからかったろうと思ったんでしょう)
みなさんにもそんな恐ろしい体験、ありませんでしょうか?
さて、話は変わって・・・最近よく横浜市立の図書館に行くんです。
うちからバイクです〜っと軽く走って、10分ほどのところにあります。
別に難しい本を読む訳ではなく、ただふらっと行って、
面白そうな本があれば借りるという感じです。
しかし、図書館て結構いろんなものがあるんですね〜。
個人では買いにくい高〜い専門書や、ピアノやギターの楽譜、
CDなんかを借りられることもあります。
それに、借りた本を返却するときも、わざわざ図書館まで行かなくても、
電車の駅に設置してある返却用のポストに入れるだけ。
ほんと、ありがたいことじゃあ〜りませんか。(久々のチャーリー浜)
他の自治体でも同じなのかもしれないですけど、横浜市の図書館では、
インターネットを使ってホームページから本の予約ができるようになっています。
つまりふと読みたいな〜と思った本があったら、
家にいながらにして、パソコンを使って本を予約しておけるんです。
それも、横浜市内に17ある図書館のすべての本の中から検索して。
よく使わせてもらってるんですけど、すごく便利なんですよね。
う〜ん、横浜市ったら、素晴らしいじゃないですかっ!
(流石に住民税がめっちゃ高いだけのことはあるのね)
・・・しかし待てよ、ほんまにそんな簡単に読みたい本が読めるんかな?
と思って、冷静に考えてみました。
人気の本やと、なんと2,000人以上も予約が入ってたりするんですよね。
(例えば今で言うと、リリーフランキーさんの「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」とか)
一人が2週間借りられて、次の図書館への本の移動に1週間ほどはかかるので、
つまり一人あたり最低でも3週間はかかるんですよね。
もちろん、メールで「本の準備ができました」の連絡が来てから本を取りに行くまでさらに1週間の猶予があったり、
そして本をちゃんと期限までに返却しない人もいたりしますから、
実際のところはもっとかかるんでしょうけどね。
まあその最低の3週間で、うまく順々に本が回ったとしましょうよ。
2,000人予約してるということは、自分に本が回ってくるまでに2,000×3=6,000週間。
1週間が7日なので6,000×7=42,000日。
1年365日で割ると42,000÷365=約115年。
あ〜そうか、ほんの115年待てば読みたい本が読めて・・・て、読めるかっ!
115年も経ってたら、もう日本語も今と変わってしもとるわっ!
しかもその前に、待ってる自分自身が本よりも小さくされてしまっとるわっ!
図書館のあほんだら〜〜〜っ!!
・・・って、もちろん1冊だけがぐるぐる回されるわけではないので、
さすがに100年もかかることはないでしょうけどね。
それでも少なくとも1年は待たされるのだと思います。
まぁ気長に、「そのうち読めればいいや〜」という気持ちで待つことにしましょう。
(ちなみに私もその「東京タワー」を、あと約800人待ちしてます・・・)
しかしそんなに待たされてまでも図書館で借りようとするとは・・・。
世の中の人、結構お金出して本を買わないもんなんですねぇ。
エライぞ日本人!(いや、セコイぞ日本人か?)
さて、いよいよ夏本番を迎えようとしています。
今年の夏は、運動して、汗をたっぷりかいて、
すっきりした体になりましょう〜!、ね、俺。(泣)
それでは今回はこの辺で。
(Vol.54 おしまい)