ぶつくさと〜く

【Vol.59】 命 (2006.12)

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寒っむ〜い朝が続き、布団から起き出すのが億劫(おっくう)になる毎日ですが、
みなさまノロちゃんにやられず、元気に過ごされていますでしょうか?

さて、最近気になるTV CMがあります。
それはスプレータイプの消臭剤「ファブリーズ」のCMです。
奥様数名が別の奥様のおうちにお邪魔したという設定で、
以下のような会話が繰り広げられます。

  奥様B: (部屋のニオイを嗅いで)「旦那さん、タバコ止めた?」
  奥様A: (心の中で「ほらきた」とつぶやきながら)「止めないわよ」
  奥様B: (流しに置かれた焼肉用の鉄板を見て)「あら、昨日焼肉?」
  奥様A: (「これも気付いた」とほくそ笑む)
  ・・・

みなさまご存じでしょうか、このCM?

まぁ簡単に言うと、ファブリーズのおかげで、
タバコや焼肉のニオイがあっと言う間に消えたてことなんでしょうけど、
そのファブリーズ自身の効力はさておき、
あのCMの内容から分かるもう一つの事実は、
『ファブリーズを使っているあの奥様が、とても「アホ」や』ということです。

つまりですねぇ・・・、
(ここからテンションを急にグゥ〜ンと上げて読もうっ!)

おぃおぃおぃ、奥さんっ!
あんたの家、ファブリーズ使ったらすぐに「タバコ止めた?」って気付かれてるんやで?
てことは、他の奥様方は、あんたのうちに来る度に、
「この家、いつ来てもくっさいタバコのニオイさせとるな〜、このボケがっ!」って、
ず〜〜〜っと思っとったってことじゃい!
そのくせ、逆に奥様方の言葉に得意げになって「これも気付いた」て・・・。
お前の方やっ、気付いてへんのはっ!
「ほらきた」とちゃうやろがいっ!
「今まで済みませんでした」やろがいっ!
まず、謝れっ!!謝れっ!!

・・・て思ってしまう私は、どこか頭のネジがボッロ〜ンと取れている人なんでしょうか?
(きっと一人くらいは同じことを感じていた・・・はずですよね?)

東京と横浜を結ぶ自動車専用道路・第三京浜に、
港北インター(横浜市都築区)というインターチェンジがあるのですが、
そのそばに「IKEA」というスウェーデンの大型家具店がこの9月に出来ました。

わが家では、そのオープンをちょっと心待ちにしており、
ついついオープン直後の最初の土曜日に行ってしまいました。
(う〜ん、ミーハー)

おかげ様で、これまたえっらい人ね・・・。
まるで、ところてんが「にゅるん」と押し出されるかのように、
連なった人の波がくねくねの通路をぞろぞろぞろと移動し、
ゆっくり1箇所で見るなんてことは出来ない状況でした。

まぁそれでも、自慢の大型店舗だけあって、
家具だけでなく食器や小物まで、いろんな品物が安く売られていました。
ほんと、ついつい要らんモンまで買ってしまいそうになります。

最近、次々と大規模なお店が進出してくる横浜市郊外、
わが家にとっては、また新たな楽しみが増えることとなってしまったのでした。
また春になったら、バイクで行こ〜っと。
(ちなみに、IKEAは大阪や神戸にもオープンする予定だそうです)

そんなこんなでもう年末ですね。

毎年恒例、公募により決められる「今年の漢字」が、「命」に決まったそうです。
新しい命の火が誕生したかと思えば、その灯りを自らの手で消してしまうこともある。
残念ながら「流行り」と言っていいほど、
いじめによる子供たちの自殺が話題になった年でした。

やれ、いじめをした子を登校停止にするだの、いや、そういう子こそちゃんと教育するべきだの、
まあいろんな議論がなされるのはとてもいいことだと思いますが、
何故いつも「いじめた側をどうすべきか」という話ばかりがなされるんでしょう?

もちろんいじめた側が悪いのは当然なんですが、そこだけを変えようとしても解決しませんよ。
どうやったって、いじめがゼロになることなんて、絶対にあり得ませんから。

自分に子供もいないくせに偉そうなこと書いて申し訳ないですが、
私は、子供が自殺する責任の一部は、残念ながらその子の親にあると思っています。
別に、自殺した子の親を責めようという意図は全くありません。
ただ、いじめた側や学校・教育だけの責任であるかのように取り上げられている現在の風潮は、
ちょっとおかしいんとちゃうかぃ?、と言いたいだけです。

昔の子に比べて、残念ながら最近の子て何に対しても「打たれ弱い」んですよね。
じっと耐え忍んで自分自身を守りきる、それができない。
ある程度機転のきく子なら、多少打たれてもうまくかわせるんでしょうけど、
普通の子はまともに正面から受けて精神的なダメージをくらってしまい、
果てには「いっそ死んでしまった方が楽なのでは?」と考えてしまう・・・。
(もしくは逆に、すぐに「キレて」人を殺めてしまう)

それって、親が子供を甘やかし過ぎているせいもあるんじゃないでしょうかね?
まぁ少子化がその一因なのかもしれないですが、
子供に何でも買ってあげる、子供が望む通りのことをさせてあげる、という風に。
苦しい思い、辛い思い、悲しい思い、そういった感情をあまり体験しなかった子供に、
いきなり「いじめ」という巨大な波が来て、
あっと言う間に飲み込まれてしまうってことじゃないでしょうか。

私は、自分の子供には「打たれ強い」子になって欲しいなと思います。
学校そして社会に出てからも、苦しいこと、辛いことがたくさん待っている、
それらに立ち向かえるだけの強さを何らかの形で示してあげられたらな、と思います。

そして、その苦しみや悲しみを乗り越えるのと同じ数だけ、
その後に必ず、嬉しいこと、楽しいことが待っているんだと、
愛情を持って示したいと思います。

「打たれる側」の苦しさや辛さをちゃんと理解出来る人間ならば、
「打つ側」の人間にはきっとならないんじゃないか、そう期待して・・・。
(とまぁ、実際にはそううまくはいかんのでしょうけどね)

そしてもう一つ、「世界の広さ」を伝えたい。

今から思うと、子供のときに自分が存在した世界は、すごく狭くて、すごく小さなものでした。
果てしなく広がる空間が、もっともっと別の楽しい世界がその先にあるなんて、
思いもしていませんでした。
(みなさんも、きっとそうでしたよね?)

今、目の前にある現実だけがすべてではないこと、もっと違う世界が広がっていること、
それを伝えることが出来たなら、
どうしようもなく困ってしまったときに、自らの命を絶つのではなく、
「逃げ込める別の世界」を、自らの力で見つけ出してくれるんじゃないかなぁ、
て、そんな風に思います。

・・・て、う〜ん、話がカタ〜〜〜〜〜ぃ。
冷凍庫の奥に1年ほど眠っていた、あの「ガリガリ君」よりもカタ〜〜〜〜〜ぃ。
(なんのこっちゃ)

ということで、今年もなんやかんやうだうだと言うとりましたが、一年間お世話になりました。
来年もエンジン全開(←言い回しが若干古い)で、頑張っていきたいと思います。

それではみなさま、よぃお年を。
コンプリ〜〜〜ト!(Dr.レオン・・・うさん臭っ!)

(Vol.59 おしまい)


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