ぶつくさと〜く
【Vol.60】 200キロ (2007.1)
いや〜、始まってしまいましたね、また新しい一年が。
2007年というこの年は、歴史の1ページにどのように描かれる一年となるのでしょうか?
まぁ歴史の上ではどうであろうとも、
我が家も、そしてみなさまにとっても、素敵な年となりますように。
さてさて、先日社内で展示会がありました。
それは社内の多くの部署が様々な分野の技術を展示する年に一度のイベントで、
私は結構疲れながらも、一つ一つゆっくりと丁寧に見て回っていました。
展示もほとんど見終わり、残るはあと僅かとなったところで、
私は突然、見知らぬ日本人の説明員に、次のように話しかけられてしまったのです。
「メィ アィ エクスプレイン・・・イン イングリッシュ オァ ジャパニーズ?」
うっにょ〜〜〜ん!出たっ、久々に出たよ、この流れ!!
わし、外人と間違われてしもてるや〜〜ん!
しかも、何も洋風なモノ持ってないし、完全に見た目だけで判断されてるや〜〜ん!
バ〜〜ケラ〜ッタ〜〜〜!!(なんのこっちゃ)
かなりの疲労のためツッコむ気力もなかった私は、
敢えて真面目な顔で、普通に返したりました。
「え、えぇ・・・日本語でお願いします・・・」
まぁ結局、説明員も私も、お互いず〜っと若干半笑いのままで、
そして説明の内容もちゃんと集中して聞けていない感じで、
最後まで説明に耳を傾けるという羽目になるのでした。
しかし、もうええ歳になって、もうすっかり色黒でもなくなってるし、
なんなら顔も若干丸みを帯びてきてるし、
ちょっと薄くなってきた(←もちろん顔の話ね)昨今なのに、
日本国内で思いっきり異国の民扱いされるとは・・・。
「あぁ、俺って、まだそうなんや・・・」と、
何故かちょっとだけ虚しくなってしまったのでした。
ホンマ、ナンデヤネ〜〜ン!
先月、あともぅ少しでクリスマスという寒い時期のこと。
ずっと以前に予約していた本が届いたと図書館から連絡があったので、
「むぅん、しゃあないなぁ」と思いながらも、
くそ寒い中、バイクを出動させることになりました。
さて、久々にエンジンを・・・と思ってスターターのボタンを押したところ、
ネズミが米俵をかじるがごとく、弱〜く「カリカリカリ」と音を出すだけで、
一向にエンジンがかかる様子はなし・・・。
おぃおぃおぃ、またバイクが「聞かん坊」になってしもてるや〜〜ん(号泣)
まぁしばらく定期点検もしてもらってなかったし、
ついでに悪いところを全部直してもらおぅかいなと、
歩いて20分ほどのところにあるバイク屋までバイクを押して行くことにしました。
しかしうちからそのバイク屋に行くためには、
300mほどの長〜い上り坂を頑張って上らんとあかんのですよね。
みなさん、めちゃくちゃ重たいバイクを、坂道で押して上がったことあります?
ほんとこれ、地獄絵巻のような辛い作業なんです。
・・・とまぁそんなことは言ってられないので、とりあえず押して行こうと我が家をスタート。
早速待ち構えていた上り坂で、全身フルパワーを使って約200kgのバイクを必死で押すのですが、
たったの20mほど進んだところで、苦しくなって「もぅあかん」と立ち止まる。
バイクを止めて「はぁ〜」と一息ついて立っていると、頭がボーッとしてきて、
段々と目の前の景色が真っ白けっけに染まっていく「独りホワイトクリスマス」状態になってしまい、
ふらっふらになって、その場でしゃがみ込んでしまうのでした。
(カラダ、弱っ!弱っ!)
そしてしばらく休憩した後、気力を振り絞ってバイクを押し始めると、20mでまた真っ白に。
さらに20m進んでは真っ白・・・と、何度もイエス様に出会いながらも、
なんとか坂の上まで辿り着き、やっとのことでバイク屋に行くことができたのでした。
以前は同じことをしても、ここまで死にかけんかったんですけどねぇ・・・。
残念ながらこれも、おっさんになってしまったという証拠の一つなんでしょうか?
(バイクのあほんだら〜)
そぅ、ぶつくさと〜くVol.45にも書きましたが、ほんとうちの周りには坂道が多いんですよね。
こんな感じでバイクが動かなくなってしまったときには、
やっぱりヤマハの「パス」のような電動自転車が欲しくなります。
ところでみなさんは、電動自転車って乗られたことあります?
私は乗ったことがないのでどんな感じなのかよく分からないのですが、
経験者によると、坂道でも「不自然なくらい自然な姿勢で」すいすいと進めるようなんです。
(意味が分かりにくいな)
先日、どこかでたまたま電動自転車の話題になったときに、
「あれって、どんな仕組みで上りとか下りを判別してるんやろか?」という話になりました。
その時に私は「実は自転車の前と後ろの傾き具合だけで、上り下りを判断してんちゃうか?」という、
小学生が考えそうな、一番安易な方法を思いついたのです。
う〜ん、待てよ・・・?
もしほんまにそうやったとしたら、その電動自転車に付いてる「装置」を前後逆向きに付けてしまったら、
えらいことになってまうんとちゃうか・・・?
その状態で、緩やか〜な上り坂を上り始めたら、急にペダルが「ガッゴ〜〜ン!」といきなり重くなって、
必死で立ちこぎせなあかんようになるんとちゃうか?
全然大した坂でもないのに、立ちこぎのバランスを取るために腕をプルップルさせながら、
鬼の形相をして電動自転車をこいでいると、
近所のガキんちょに「おっさん何しとんのや?」という顔で見られんとちゃいますかねっ?
そして下り坂では、ペダルを一こぎもしていないのに、
まるで中野浩一が本気で全力疾走したくらいに勝手にどんどんと加速されて、
果てには隣を飛ぶ鳥も「どきっ」とする時速200km・・・。
「誰か〜、止めて〜!男の人呼んで〜〜!」という、ピカデリー梅田状態になるんとちゃいますかね?
(分かりにくいネタですみません)
ひゃ〜、これはこれは、恐ろしぃ〜〜!!
・・・という私のアイディアは、予想通りあっさり「違う」と却下されましたけどね。
まあ結局のところ、ヤマハのホームページでちゃんと調べると、上りだろうが下りだろうが関係なく、
「人がペダルを踏み込む力を検知するトルクセンサー」と「走行スピードを検知するスピードセンサー」、
その二つの情報を使って、細かい制御をしてらっしゃるみたいです。
まぁ普通に考えるとそうなんでしょうけどね・・・。
とりあえず、残念ながら中野浩一になれないことは分かりました。
とまあ今年もこんな他愛もないアホな話題からスタートしてしまいましたが、
・・・ほんの少しでも、みなさんの心がやんわりとなってくれればな、と思います。
では一年間、張り切って行ったりましょ〜!
(Vol.60 おしまい)