ぶつくさと〜く
【Vol.65】 会見 (2007.6)
先月、土曜日の昼間のことなんですが、独りでぷら〜っと図書館にでも行こうかと思い、
わりとがらがらの電車に乗り込んで、
7人掛けの座席の端っこ、ドアに一番近いところに座っていました。
その電車は各駅停車で、クラブ活動に行ってきたらしき学生さんたちが、
電車が停まる度に数名乗り込み、そして数名降りて行きました。
たまたま私の隣、ドアの手摺りのところに、一人の中学1年生くらいの女の子が立ちました。
何気なくその子の方に目をやると、その手に何かが書いてありました。
最近の若い子は、翌日忘れモノをしないようにとか、聞いた電話番号を忘れないようにとか、
すぐに自分の手の甲に、直接ボールペンで書き込んで、メモを取るんですよね。
(おっちゃんには分からんわぃ)
よく、「○○ノート」とか「090-0123-XXXX」とか書いてあるのんを見かけます。
(あとでゴシゴシ洗うのん、面倒臭くないんかな・・・?)
で、この中学生の女の子は一体何を忘れないように手に書いてるんかな〜?
ノートかな?教科書かな?はたまた体操着とかか?と考えながら、
その小さくて可愛らしい手をちらりと見てみました。
するとそこには、思いも寄らぬ文字が、
しかも大きくはっきりと書いてあったのです!
「はしか」
いゃいゃいゃ、どんな忘れモンなんじゃ〜ぃ!
確かにはしかが流行っていた時期かもしらんけど、
「はしか」とだけ書いて、何を覚えておくことがあるのんじゃ〜〜ぃ!!
一体全体、世の中どないなっとんじゃ〜〜〜ぃ!!!
ほんと、最近の子の考えることは、よぅ分かりません・・・。
先生に「はしかが流行ってるので気をつけろよ」と言われた程度では、
わざわざ手に「はしか」て書いておかないですよねぇ?
どういう状況でその文字を書くに至ったんでしょうか?
どなたか、納得の行く説明(推理?)をお願いしますっ!
(ひょっとして笑わせたろと思って書いてたんかな?・・・それならかなり大物やな)
さて、どうも最近、Romanticが止まらないんですよ。
(ってわしはC-C-Bか)
間違えました、最近、咳が止まらないんですよ、もう1か月以上も。
(ひょっとして「100日咳」とかいう病気ですか・・・?)
最初は風邪の症状やと思ってたんで、寝る時にのどを温めておこうと、
スキーのときの温かい首巻きをして寝ていたんですが、
そんなこと程度では何の解決にもならず・・・。
(普通の風邪ならわりと効くんですけどね)
そして、一応その辺の医者にも行ってみたのですが、
奴らの適当に出した風邪用の薬なんぞ、全然効く気配もありません。
ほんと、咳が続くのんって、周りにも迷惑になるし、困ってるんですよね・・・。
いい加減、ちゃんとした医者に行こうかな〜と考えております。
(最初から行っとけよ)
しかしいつも思うんですけど、医者って、よくできたシステムですよねぇ。
だって、医者がいい加減な診察や治療をすればするほど、患者はなかなか治らない訳で、
すると患者は仕方なく同じ医者に何度も何度も通う羽目になり、
そしてその医者には、たいした診察をしなくても、お金がド〜ンと入って来る訳ですよ。
(かなり偏った考え方してるかも知らんけど)
歯医者なんか、虫歯の治療をした後に、
さわやかな笑顔で「はぃ、終わりましたよ〜」って言いながら、
最後に虫歯菌スプレーをシュ!って歯に吹きかけてるんとちゃいますか?
(そんなスプレーないか)
でもほんと、怖いと思いません?
もちろん、こんな悪いことを考えてる医者なんていないと信じたいですが、
そもそも、医療制度からして変えられないもんですかね?
個人的には、病気によって決められた「一定料金」を、
全部「ちゃんと治った後に」払うシステムにして欲しいと思います。
(もちろん治りにくい病気は別として)
つまり、治せる病気をちゃんと治せないなら報酬は「ゼロ」。
なかなか治せない場合でも、医者側の儲けがどんどん減ってしまうという、
ちょっぴりおちゃめで苛酷なこのシステム。
こんな風にすれば、悪い医者も必死で治そうと考えてくれるのではないでしょうかねぇ?
(・・・って、やっぱり無理があるかな?)
さてさて、牛ミンチの偽装問題がいまだに紙面を賑わわせている昨今なんですが、
みなさま如何お過ごしでしょうか。
(なんのこっちゃ?)
ちょくちょく夜のニュースを見ていた程度で、詳しくは知らないんですが、
しかしあのミートホープ社の社長と息子2人、それに工場長が出席していた、
あの「自白」記者会見は、見ていて本当に心苦しかったです。
確かこんな感じの会話でした―――
記者:「豚肉を混ぜる指示は誰が出したのですか?」
社長:「工場長に相談されました」
記者:「工場長、本当ですか?」
工場長:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・社長が・・・言ったと思います」
社長が、工場長に罪をなすり付けようとした発言の後の、あの工場長の沈黙。
あの沈黙の時間が、見ていてすごく辛くなかったですか?
あの瞬間、あの工場長の頭の中では、
ほんと、ものっすごくいろんなことが巡り巡ったと思うんですよね。
だってあの工場長の最後の一言は、社長を、そして会社を完全に断ち切ってしまう発言であり、
ひいては自分が今まで頑張って働いてきた仕事も地位も、
そのすべてを失うことになる発言なんですよ。
あの沈黙の「間」で、その覚悟をすべて決めた上での小さな反論。
ほんと、私にとっては、今年一番重くて辛い瞬間に見えました。
もちろん、偽装していた会社の工場長なので、悪いのは悪いんですが、
きっと社長の言う通りにするしかなかったんじゃないですかねぇ・・・。
まぁ少なくとも、「自殺」という結論に至らなくてよかったと思います。
も一つ、元バレーボール選手の三屋裕子さんが社長を勤めていたテン・アローズ社で、
先日、創業家の意向(?)によって、三屋さんが退陣させられることになりましたが、
その記者会見も印象的でした。
三屋さんが悔しさを噛み締めながら会見したその終わり際、
司会を務めていた社員が、個人の意見ですがと断った上で、
「非常に残念です、周りの社員も多くが同じ思いです」
「お願いして来て頂いたのに、非常に失礼なことをしてしまいました」
と突然コメントし、それに対して三屋さんが涙されていたんですよね。
悔しい思いを必死でせき止めていたモノが、思いがけない温かい言葉によって、
一気に押し流されてしまった、そんな瞬間を垣間見た気がしました。
あの社員さんだって、後から会社に何を言われるか分からないと思ってたでしょうが、
それでも、「ここで自分が言わないと」って感じたからこその発言だと思うんですよね。
純粋に、勇気を持って創業家一族への小さな抵抗を示した、
一社員の正直なコメントに思えて、私にはとても好印象でした。
(実は何か別の意図があったり・・・しないですよね?)
まあそんなこんなで・・・いや〜ん、いつの間にか今年も上半期が終わりやんっ!
ジメジメして毎日鬱陶しいですが、下半期もぬるぬるりんといったりましょう!!
それでは〜!
(Vol.65 おしまい)